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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『アムステルダム・オリンピック大会』

1928年にオランダのアムステルダムで行われた第9回オリンピック大会の記録映画、公開に至るまでは複雑な経緯があったようだが、3時間以上の作品となっている。 もちろん、サイレントなので、弁士(佐々木亜希子)と演奏(永田雅代)付。 この間の「オリンピック映画特集」では、ソウル大会、メルボルン大会も見たが、これが一番面白かった。 陸上競技と水泳は、現在とあまり変わらないが、その他は随分違う。...

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嫌いな言葉といえば

嫌いで、絶対に自分では使わない言葉は、「生き様」である。 これは、1960年代末に、挫折した左翼の連中が使いはじめたもので、そこにはいろいろと頑張ったが、目的を成就できずに残念という感が込められている。 言うまでもなく、死にざまから派生した言葉である。 だが、これが結構普通の人にまで使われているのに驚いたのは、20年くらい前だった。 普通の女性に、...

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『忠臣蔵』

日本の映画、演劇で一番作品化されたのは、『忠臣蔵』、つまり赤穂浪士の事件だそうだが、これは最も豪華な映画の一つだろう。 これを見てあらためてわかるのは、各配役に為所があるからで、逆に言えば、多くの役者を抱えている映画会社ができることである。 その性で、東映、松竹、大映は何度か作っているが、新東宝と戦後の日活は作っていない。...

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代々木駅は

今朝のワイドショーで、代々木駅の近くの踏切が、「開かずの踏切」であることを報じていた。 ここは、高架を通る山手や総武線とは別に、地上を貨物線が走っていて、その踏切で、以前は貨物なので本数は少なかった。 だが、国鉄の民営化以後、遊休路線の活用で、埼京線、成田エクスプレス等が通るようになり、結果として「開かずの踏切」になってしまった。...

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『モントリオール・オリンピック大会』

第21回オリンピック大会、カナダのモントリオールで開かれた1976年の大会だが、私はこの大会のテレビをほとんど見ていない。 というのは、この年の3年前に大学時代の友人下川博と作った劇団の最活動期で、6月から10月までは劇団のことにかかりっきりになっていた。 勿論、横浜市役所に勤めていて、9時から5時までは関内の事務所に勤務していたが、5時過ぎると関内から根岸線に乗り、秋葉原駅に向かった。...

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『白い恋人たち』でハーディー・ガーディーを見た

1068年、フランスの地方都市グルノーブルで開かれた冬季オリンピックの映画だが、「公式記録ではない」と言っている通り、現場記録的だが、かなりやらせもある。 監督は、言うまでもなくクロード・ルルーシュらだが、フランシス・レイの音楽が有名で、映画の方は今回初めて見た。 聖火が運ばれてくる件は、非常にルルーシュらしく、ユーモアを交えて描かれている。...

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『風博士』

日本文学シアターの6作目、坂口安吾の原作、北村想の脚色、寺十吾の演出。 戦争中の中国坂南部の前線、慰安所の主人は中井貴一、部隊の少尉は段田安則、店の女に、渡辺えりと吉田羊、 部隊の曹長に松澤一之、兵卒に林逸都、そこに兄を目の前の爆弾で殺された趣里がやってくる。 時期は、昭和20年夏ごろで、終局に向かっている。...

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『オリンピア』 前畑はなし

1936年、ベルリンオリンピックの記録映画、記録とは言っても演出が非常に多く、また監督レニー・リーフェンシタールの好みではない選手は出てこない。                  日本では、『民族の祭典』『美の祭典』として公開され大ヒットしたが、その冒頭はどちらも、男性ヌードである。...

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『無名鬼の妻』 山口弘子(作品社)

先日、中曽根から村上一郎を探していて、彼の妻の伝記が出ていることを知り読んでみる。 そして、彼の話を聞いたことがあることを思いだした。 前に、早稲田で彼の講演を聞いたことがあることを書いたが、その後だと思うが、俳優座劇場で彼の話を聞いている。 それは、三好十郎の劇『その人を知らず』の公演の後に、三好十郎の研究家の川村さんの後に、村上が話したと思う。...

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『殺し屋人別帳』

1970年の東映京都作品、監督は石井輝男、渡瀬恒彦のデビュー作。              冒頭、スタッフ、キャスト名と共に、殺し屋の田崎潤と小池朝雄が、福岡、若松、熊本等の親分を殺害し、長崎港に乗り込んで来る。 一匹狼の渡瀬恒彦もやってきて、港でバイオリン奏者の大田ナオミと知り合うが、そこには小川ローザもいる。 小川ローザは、CMの「おお、モーレツ」の小川で、大人気だったが、映画は少ない。...

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『常陸坊海尊』

神奈川芸術劇場で、秋元松代の『常陸坊海尊』をやっているので、見に行く。 演出は、長塚圭史で、ひどいだろうと思ったが、予想通りだった。 秋元の戯曲は、日本演劇史に残る凄いものだが、実は公演されたことは非常に少ない。 1964年に書かれた後、彼女と近かった劇団演技座が、1967年に初演したほか、渡辺浩子がやった他、1997年に蜷川幸雄が世田谷パブリックシアターでやったことしかない。...

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昔の「御用納め」

全国の多くの職場では、28日の明日が土曜日なので、今年は今日27日が御用納めだったと思う。 私が、最初に入った横浜市会事務局は、今から考えれば信じられないような状況だった。 日程は、12月28日が御用納め、1月1日が御用初めで、それは他局と変わらなかった。 だが、中身は大いに違った。...

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2000年ごろの「御用納め」

先日は、1970年代の横浜市の御用納めについて書いたが、その30年後の2000年ごろのことについて書く。 この頃は、5時前に宴会を開くのは禁止で、「5時以降に事務所内でやっても良いが、密かにやれ」と言うご指示だった。 要は、市民の目が厳しいとのことからだった。...

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『ゲンセンカン主人』

ラピュタで石井輝男特集をやっているのは分かっていたが、スケジュールが合わず、今日が最初。 まず、『決着・おとしまえ』を見る。梅宮辰夫主演だが、むしろ吉田輝男の映画で、浅草の的屋の話。 殺された親分の嵐寛寿郎の死体を戸板に乗せて殴り込むというのが珍しいが、他は特に優れたところはない。           『ゲンセンカン主人』は、つげ義春の漫画を原作としたオムニバス映画。...

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『婦系図』 千田是也の台詞が上手いに驚く 依田の脚本が最高だった

言わずと知れた泉鏡花の劇で、お蔦と主税の湯島での別れが有名だが、元はまだまだ続く。 掏摸の主税(市川雷蔵)が、法学者の先生(千田是也)の手に捉まり、書生として育てられて東大法学部卒の学士になる。 先生には、一人娘の妙(三条魔子)がいて、妙は主税が好きだが、主税には相思相愛の女・芸者の蔦吉(万里昌代)がいて、主税が参謀本部の職を得たので、先生の家を出て、飯田橋の魚屋の二階に同棲する。...

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『ハード・デイズ・ナイト』

『婦系図』に続き、シネマリンに残ってビートルズ映画を見る。 ビートルズ映画は、何本か見て結構面白いと思ってきた。 タイトルを見ると監督は、リチャード・レスターなので、期待する。 レスターは、やや皮肉だが、結構面白い作品を作ってきたからだ。              だが、これは少しも面白くない。 ビートルズの日常と公演に向かう姿で、その間にギャグが挟まれているが、少しも弾けない。...

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『日蓮』

八幡さんには悪いが、2019年の映画を『ハード・デイズ・ナイト』で終わるわけにいかないので、録画してある1979年の『日蓮』を見る。 製作の永田雅一は、大映時代にも1958年に『日蓮と蒙古大襲来』をカラー・ワイドで作っていて、なかなか良い映画だったが、この方が日蓮の実像に近いようだ。 監督は、松竹の大ベテラン中村登なので、構成も画面、音楽も非常によく感動した。...

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『薄桜記』

言わずと知れた名作で、今回は4Kにされてのデジタル版での上映。 これは忠臣蔵の外伝で、堀部安兵衛(勝新太郎)と丹下典膳(市川雷蔵)、さらに勝が惚れるが、雷蔵と結婚してしまう千春(真城千歳)との不思議な関係を描く。 原作は五味康祐だが、伊藤大輔の脚本が実に素晴らしく、勝と雷蔵の友情、青春のあやうさが描かれている点で、やはり伊藤大輔は永遠に若い。...

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恵方詣りに行く

一日には、近所のお三の宮に行ったが、昨日は恵方詣りに行った。 関内の厳島神社がだいたい東なので行く。 今年の恵方は、東北東だそうで、それにならったのだ。 「恵方など、昔はなかった」というのは、大間違いで、たしかに恵方巻きはなかったが、恵方詣りは、初詣よりも古かったのである。 嘘だと思うなら、永井荷風の小説『踊子』を読むとよい。そこで、浅草の芸人夫婦は、正月に恵方詣りをしている。...

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『男はつらいよ・お帰り寅さん』

正月映画で、期待していたのがこれで、一般の方もそうだったようで、上大岡東宝シネマズはほとんど一杯だった。 だが、冒頭で変な声が聴こえるので、「これは・・・」と思うと桑田佳祐で、少々違和感を感じる。                  さすがに山田洋次監督作品なので、上手くできている。 だが、結局は、元リリーの浅丘ルリ子と最後に出てくる、ゴクミの泉の父親の橋爪功しか見るべき演技とドラマはないと思う。...

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