日本文学シアターの6作目、坂口安吾の原作、北村想の脚色、寺十吾の演出。
戦争中の中国坂南部の前線、慰安所の主人は中井貴一、部隊の少尉は段田安則、店の女に、渡辺えりと吉田羊、
部隊の曹長に松澤一之、兵卒に林逸都、そこに兄を目の前の爆弾で殺された趣里がやってくる。
時期は、昭和20年夏ごろで、終局に向かっている。
見ていて感じは、岡本喜八監督の『独立愚連隊』みたいだなと思うと、パンフの中で北村は岡本の『血と砂』だとしている。
戦局は最後に向かうが、中国軍の攻撃がある。南部なので国民党軍か。
攻撃の最中に、中井と趣里が俳句を詠みあうなど、悲劇と喜劇が混合したシーンもあり、ここは悪くない。
最後、吉田が、実は中国軍のスパイだったことが分かり、皆は全員無事に逃れてエンド。
歌が多く、「昔の黒テントの芝居みたいだな」とも感じた。
全体として出来は悪くないが、私は感動できなかった。
理由は簡単で、俳優の誰からも真摯な演技心を感じられなかったからだ。
本気でやっていないようにみえる芝居など、犬に食われろと思うだけだ。
世田谷パブリツクシアター
戦争中の中国坂南部の前線、慰安所の主人は中井貴一、部隊の少尉は段田安則、店の女に、渡辺えりと吉田羊、
部隊の曹長に松澤一之、兵卒に林逸都、そこに兄を目の前の爆弾で殺された趣里がやってくる。
時期は、昭和20年夏ごろで、終局に向かっている。
見ていて感じは、岡本喜八監督の『独立愚連隊』みたいだなと思うと、パンフの中で北村は岡本の『血と砂』だとしている。
戦局は最後に向かうが、中国軍の攻撃がある。南部なので国民党軍か。
攻撃の最中に、中井と趣里が俳句を詠みあうなど、悲劇と喜劇が混合したシーンもあり、ここは悪くない。
最後、吉田が、実は中国軍のスパイだったことが分かり、皆は全員無事に逃れてエンド。
歌が多く、「昔の黒テントの芝居みたいだな」とも感じた。
全体として出来は悪くないが、私は感動できなかった。
理由は簡単で、俳優の誰からも真摯な演技心を感じられなかったからだ。
本気でやっていないようにみえる芝居など、犬に食われろと思うだけだ。
世田谷パブリツクシアター