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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『高原に列車が走つた』

たぶん、日本映画史上最後の組合運動賛美映画になるかもしれない貴重な作品で、1984年。 左幸子監督、主演の1976年の『遠い一本の道』が最後だと思っていたが、今のところは日本史上最後の組合賛美映画だろう。 東映セントラルフィルムと「高原映画を作る会」で、長野県の教員等の組合。...

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『映画監督・山本薩夫』

1993年に、山本の没後10年を記念して作られた作品、脚本・監督は片桐直樹。 この人は、大島渚の創造社でも助監督をやっていたが、元は独立プロなのか。 山本は、1910年に鹿児島で生まれたので、黒澤明とまったく同年である。...

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『ヤシ酒飲み』から15年

来年、また横浜で「アフリカ開発会議」が行われるようだが、2008年の時は、金沢区と中区で高校生ミュージカル『ヤシ酒飲み』を企画・実行した。 これは、当時の担当課長から 「中田市長から、アフリカと言えば、野口英世で、野口と言えば金沢なのに金沢区はなにかしないのか」と言われたので、「指田さん、なにか考えてください」と電話があった。 そこで、長浜ホールの庭にヤシの木があったのを思い出した。...

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『昭和天皇・ご進講メモ』

宮内庁御用掛だった松田道一の、ご進講メモが発見されたことが放送された。 その一部は、先日も放送されたが、今回は全体の分析とセミ・ドラマ化だった。 ドラマとしてみれば、一番に面白かったのは、1945年6月14日、松田が天皇に、連合軍のドイツ占領支配の方針を説明した箇所で、天皇は嘔吐してしまう。 それだけ、日本人は、ドイツの強さを信じていたのだと思う。...

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ある女性のこと

札幌で、かなり異常な殺人事件があり、さまざまな報道がなされている。                    これは、そうした異常な人のことではないが、私が実際に目撃した、少々変わった女性のことである。 ある時、横浜市の外郭団体が、あるイベントを実施した。...

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『ロマンス』 ススキノ事件の予測にはならなかったが・・・

1996年、日本アートシアターギルドの社長でもあった佐々木史郎が自分の会社で作った作品。 脚本・監督は長崎俊一、主演は不動産屋の玉置浩二と市役所職員のラサール石井。 二人は、学生時代は同じ野球部仲間で、玉置の誘いで、久しぶりにバーで会う。 そこに謎の美女の水島かおり(霧子)が現れて、3人は意気投合し、青春時代のような日々を過ごす。...

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中学のサマースクール

中学は、普通の区立中で、面白くもなにもなかったが、唯一面白かったのが、夏休みにやった「サマースクール」だった。 中一の時は、1960年なので、60年安保の反省の「帰郷運動」だったのかもしれないが、20くらいのプログラムを大学生が作って、われわれが自由に参加したのだ。 1年の時は、パズルのグループで、2年の時は、短編映画を見る会だったと思う。...

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『中井精也の「てつ旅」が富山だった』

土曜日の朝は、いい番組がないなあと思いつつ、「てつ旅」を見ると、富山なので見てしまう。 万葉線をやっていて、ここは富山ではなく高岡だと思うと終点に行く。 ここは大橋があるところだが、渡船もあるという。 元は、越の潟という内海があったのだが、大型船をふ頭に停泊させるために、洲を切ってしまったので、ここが終点になったのだそうだ。それ以前は、中州を路面電車が富山へと進んでいたのだそうだ。...

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『裸体』

「今回の逝ける映画人」特集で、一番見たかった作品。                 原作は、永井荷風で、彼の短編集を再編集して、嵯峨三智子の一つの女の話にしている。 脚本・監督は、成澤昌成で、実に面白い。こういうのが本当の大人の映画である。...

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内風呂は、いつごろから普及したのか

昨日、映画『裸体』を見ていて感じたのは、嵯峨三智子はもとより、娼婦らしい桜むつ子らも、内風呂がなく、町の銭湯に来ていることだった。この映画の1962年当時、それなりに金があったはずの彼女たちも、家に風呂があるような住居に住んでいなかったのだ。...

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『かげろう絵図』

12代将軍家慶の御代だが、実権は家斉が大御所として握っている江戸城内で起きる事件。               筋の運びがのろくて、どうなるのと思うが、結局、最後の決末はよく分からない。 ナレーターは、贔屓の石黒達也で、映画の筋書きは別として、悪役オンパレードは楽しい。 須賀不二夫、山路義人らは松竹から、志摩靖彦などは新劇からで、一番の悪は、滝沢修である。...

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『裸体』での中山千夏

映画『裸体』の最後の方に、タバコやの娘として女優の中山千夏が出てきて、彼女は自分の本の中で、これを回想している。 松竹大船だが、まず予定に時間に彼女は現れなかった。こんなことはよくあり、すぐに助監督が控室に呼びに行き、やっと現れたが、非常に華奢な感じだったそうだ。 たしかに、ここで彼女は「私の胸は大きい」と誇っているが、そんなに大きいようには見えない。今日の巨乳女優に比べたら、ほとんど貧乳である。...

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映画『裸体』を見て、最初に感じたのは、

先日、国立映画アーカイブで、成澤昌成監督の『裸体』を見て最初に感じたのは、増村保造の映画から「増村調の台詞」を抜いたら、この成澤作品になるな、とのことだった。...

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大阪万博をどうするか

大阪万博の評判が悪いようだ。 もう、開催前に2年を切ったのに、海外からの出展希望計画が確定せず、これでは工事が間に合わないと言われている。 私は、国際的博覧会の意義そのものに、疑問を持っている。 かつて、19世紀末から20世紀初頭にパリやロンドンで開催された万博では、インドネシアのガムランが出て、それはドビッシーに影響した。...

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「戦争は、いつごろからはじまったのか」

8月15日は、日本が連合国のポツダム宣言を受け入れて、敗北した日である。 この日の前後には、日本の戦争特集がテレビで放映され、新聞にも特集記事が出る。 だが、いったい戦争は、いつごろから始まったのだろうか。 結論から言えば、約1万年前の、中東地域で農業と牧畜が始まってからであり、ホモ・サピエンスの50万年以上の歴史のなかでは、ほんの一時のことである。...

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国家総動員法と映画界

先日、NHKで、国家総動員法による徴用について放映していた。 それは、主に軍需工場に徴用された人のことだった。 だが、これとは、別に日本の映画会社に徴用された人たちもいる。 三好十郎や田中千禾夫らである。 言うまでもなく、三好十郎は、左翼活動をしていたので逮捕され、以後はあまり目立った劇作が出来なくなったいた。...

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花壇があった

昨日は、横浜で用があったので、手前の桜木町で食事した。 桜木町のゴールデンセンターに入るのは、5年ぶりくらいだと思う。 地下1階は、がら空きの状態で、コンビニのみ繫盛。 「こんな状態で平気なのかね、三菱地所は」と思うが、大企業なので、税務対策上は赤字分部も意義があるのかと思う。 地下2階に降りると、飲み屋街で、ここは私と同年代の年寄りたちで大繁盛。...

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『出世と恋愛 近代文学に見む男と女』 斎藤美奈子

斎藤美奈子さんとは、昔ある雑誌で同じ書き手だった。『HOLIC』という雑誌で、かなり過激な内容を狙っていたが、1年間は持たなかったと思う。 中で、斎藤さんは、一番光る書き手だったが、その後有名になったのは、さすがと思った。                   ここでは、明治以降の近代文学の中での主人公たる男たちが、さんざ批判されている。...

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京浜ふ頭について

京浜ふ頭とは、1980年代まで、磯子区鳥浜町で、ケイヒンが運営していた民間ふ頭である。                                       ケイヒンは、港湾関係者間では有名なので書いて良いと思うが、社長の大津氏は、在日だった。 大津氏は、戦後、横浜港で倉庫、港湾輸送事業を始め、東証1部上場企業にまでされた方である。...

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15年毎に出る悲恋のベストセラー

昨日の斎藤美奈子さんの『出世と恋愛』で面白かったことに一つに、1960年代以降の日本では、大体15年おきに、悲恋のベストセラーが出ることことだ。                     1964 『愛と死を見つめて』  大島みちこ・河野実 1970 『ある愛の詩』  エリック・シーガル 1987 『ノルウエーの森』  村上春樹 2001 『世界の中心で、愛をさけぶ』 片山恭一 2014...

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