Quantcast
Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

『かげろう絵図』

$
0
0

12代将軍家慶の御代だが、実権は家斉が大御所として握っている江戸城内で起きる事件。

             

筋の運びがのろくて、どうなるのと思うが、結局、最後の決末はよく分からない。

ナレーターは、贔屓の石黒達也で、映画の筋書きは別として、悪役オンパレードは楽しい。

須賀不二夫、山路義人らは松竹から、志摩靖彦などは新劇からで、一番の悪は、滝沢修である。

山本富士子が、大奥の女中と富本節の師匠の姉妹の二役。

市川雷蔵は、なにをしているのか不明な町の遊び人のよう。

滝澤は、自分の娘木暮美千代と家斉との間の子、つまり孫を将軍の跡目にしようとして、さまざまな陰謀をめぐらせ、最後は、家斉から「お墨付き」を得ることに成功するが、城内は混乱していたで終わり。

実は、この映画は、10年くらい前に、黄金町のシネマジャックで見たことがあり、その時も、面白いのが「これで終わりなの」と思ったものだ。

当初は続編も製作する予定だったらしいが、されなかったのは、悪役など俳優が多すぎて、二度と顔お合わせできなかったからなのだろうか。

時代劇専門チャンネル


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3529

Trending Articles