昨日の斎藤美奈子さんの『出世と恋愛』で面白かったことに一つに、1960年代以降の日本では、大体15年おきに、悲恋のベストセラーが出ることことだ。
1964 『愛と死を見つめて』 大島みちこ・河野実
1970 『ある愛の詩』 エリック・シーガル
1987 『ノルウエーの森』 村上春樹
2001 『世界の中心で、愛をさけぶ』 片山恭一
2014 『君の膵臓を食べたい』 住野よる
それは、結局、15年くらいたつと、次の若者層が出てくるからなのだろう。
そして、これは全部「難病もの」である。
西河克己によれば、メロドラマは、戦争や革命などの大事件がないと成立しないもので、現在では難病しか悲劇の原因にならないのだろうと思った。