大阪万博の評判が悪いようだ。
もう、開催前に2年を切ったのに、海外からの出展希望計画が確定せず、これでは工事が間に合わないと言われている。
私は、国際的博覧会の意義そのものに、疑問を持っている。
かつて、19世紀末から20世紀初頭にパリやロンドンで開催された万博では、インドネシアのガムランが出て、それはドビッシーに影響した。
また、アフリカの美術が、ピカソの絵にヒントを与えたのも良く知られたことだ。
今は、そうした珍奇な文化芸術で、世界に知られていないものがあるだろうか。
ない。あるとすれば、すぐにネットで伝播されてしまうに違いない。
そして、大阪万博会場の夢洲の地盤の悪さが問題となっていて、地盤改良か強化するのに膨大な金が係るので、外国も出展を躊躇しているのだろうと思う。
さて、そこで大阪万博は、どうしたら良いのか。
私は、まず期間を半年間ではなく、3か月くらいにする。パビリオンはすべてプレハブの簡易な建物にする。
また、海外からの出展は諦めて、基本的に国内だけにする。
1980年代末には、横浜博覧会など、多数の地方博が行われた。
その程度にしてしまえば、今後係る大赤字を出さずに済むのではないかと思うのだ。
国内博というのは、毎年世界中で行われいるもので、私は1983年秋に横浜港のポートセールスで、ニューオリンズに行った。
そこでは「国際河川博」という国内的博覧会が行われていて、日本からは、笹川さんの日本財団のみが出展していた。
その程度のものにすれば、今後係るであろう大幅赤字を防げるのではないかと思うのだ。
経済的感覚に優れている関西人の知恵に期待したい。
日本維新の会の「威信」に関わるとのことだが、大阪府・市の大赤字を日本国民全員に転化してほしくないと思うのだ、一人の納税者としては。