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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『散り椿』

                   女優の飯田蝶子さんは大変なシアターゴーアで、どんな芝居でも見たが、時々余りにひどいと「わたしゃ、ドブに財布を落としたような気分になったよ・・・」と言ったそうだ。 これも、1100円だったが、500円くらいの作品だった。...

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『太陽の塔』

太陽の塔は、1970年の大阪万博の時、シンボル施設として万博広場に作られたもので、設計は岡本太郎で、ほとんどが撤去された万博の施設の中で、唯一今もある施設だそうだ。 岡本太郎は、一度だけ見たことがある。1966年の6月頃、何かのデモをするために四谷の清水谷公園にいると、白のレインコートできて居てた。その傍には、たぶん岡本敏子もいたと思う。...

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聞くも涙、語るも涙の物語 『佐賀のがばいばあちゃん』

漫才ブームの時の人気者、島田洋七の実話に基づく映画。 要は、大貧乏物語で、本来であれば生活保護世帯だが、そんなことは無視して貧乏を賛美する作品。 吉行は言う、「うちは昔から貧乏で、明るく生きていれば貧乏なんて問題じゃない」 安倍晋三が聞いたら、泣いて喜ぶに違いない。 元黒テントの脚本家山元清多が脚本を書いているほか、今や参議院議員で、政府を追及する立場の山本太郎が先生として出ている。...

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古川卓巳死去、101歳

今朝の新聞に古川卓巳が死んだと出ていて、101歳。 古川卓巳と言っても、誰も知らないだろうが、日活で『太陽の季節』を監督し、大ヒットさせた監督なのだ。 だが、彼はもともと大映多摩川に出身で、まじめな人だったらしく、石原慎太郎原作の小説をひどく真面目に文芸映画のように撮っていて、石原の持つ、風俗的な新しさをほとんど表現していない。...

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『灰とダイヤモンド』と『続・次郎長富士』

『灰とダイヤモンド』を最初に見たのは、1964年の8月だったと思う。 見たのは、新宿の新東地下で、後の新宿文化とは異なる東宝系の映画館の地下にあるちいさな洋画系の名画座だった。 結構いい映画をやっていたが、地下なので部屋に柱があり、その後ろでは見えないという不思議な館で、銀座の並木座のようなものだった。 この時、ニュース映画で、大井勝島の宝組倉庫の火災をやっていたので、8月中旬だったと思う。...

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樹木希林の最初の夫は

先日、亡くなった女優の樹木希林の夫としては、内田裕也が出ている。 だが、彼女(当時は悠木千帆)が最初に結婚した相手は、俳優の岸田森である。 この二人は、文学座の研究生仲間で、一時は、東大や早稲田の劇研の山元清太、村松克己、津野海太郎、佐伯隆幸らと共に、六月劇場という劇団をやっていたことがあり、蜷川幸雄とも交流があったのだそうだ。そこには、文学座の研究生仲間だった草野大吾や田島和子らも参加していた。...

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『秘密』

月曜日の昼過ぎに阿佐ヶ谷ラピュタに行くと、なんと満席。 今や人気のない左翼独立プロの監督家城巳代治の1960年の東映での地味な映画なので、見に来る人などいないと思っていた。 だが、月曜日は国立映画アーカイブが休みで、しかもアーカイブ提供作品は、1イベントに付き3回しか上映できないので、この日に集中したのだ。 絶対に見ようと、昨日は10時前に横浜を出てラピュタで切符を取り、近くで昼食をとる。...

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『青い国道』

フランク・永井の曲『青い国道』を基にした1959年の歌謡映画。 青い国道とは、下関と門司をつなぐ関門トンネルのことで、蛍光灯の色から来ているらしい。 主演は、関門海峡の渡し船の船員の青山恭二で、彼は、今は山田禅二船長の渡し船で働いているが、外国船航路の船員になることを夢見ている。 彼の母親は三崎千恵子で、夫は外洋船で死んだので、息子の青山を外洋船に乗せたくない。...

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『ブルータウン・青い町の狼』

先日、101歳で亡くなった古川卓巳を追悼して録画であった1962年の『青い町の狼』を見る。 羽田空港から外人が飛行機に乗るが、カメラを高品格らのギャングが渡していた。外人は富士山を見て喜びカメラのシャッターを押すと爆発し、もちろん飛行機は墜落して全員死亡。 すると警視庁で捜査会議が開かれていて、課長の垂水悟朗は、潜入捜査させている二谷英明に連絡する。...

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『止められるか、俺たちを』

この映画の主人公の吉積めぐみの名を聞いたのは、以前川崎市民ミュージアムでやった若松映画の特集の時の、荒井晴彦の話だった。 1960年代末の若松プロには、映画界を目指す多くの若者が集まっていた。 理由は簡単で、5社は助監督の採用をしていなかったので、監督を目指すものは、ピンク映画か、あるいは5社でのアルバイト助監督しか方法がなかったからだ。...

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『ソ連脱出・女軍医と偽狂人』

映画界には、時として変な作品が出るが、これも本気かどうか疑問の新東宝作品である。 監督は、名作『99本目の処女』の曲谷守平、主演は細川俊夫。かつては松竹のスターだった彼がよくこんな役をやったなと思われるほどの珍品。              昭和24年のハバロフスク収容所、多くの元日本兵が強制労働に従事させられているが、もちろん御殿場の山野。...

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『竜虎一代』

これは大映で、1947年に作られた『竜虎伝』のリメイクだと思うが、監督の森一生によれば片岡千恵蔵と嵐勘寿郎が口もきかず、一緒に立たないので、撮影に苦労したとのこと。 ここでは、鶴田浩二と天知茂で、鶴田はいつもの鶴田だが、天知が悪役の山本礼三郎の子分で、対立を避けようと奔走する真面目な男を演じて非常に良い。...

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『聖の青春』

私は、将棋は駒の動かし方くらいしか分からず、興味もないので、この村山聖についてはまったく知らなかった。 だが、優等生の羽生善治と拮抗した破滅型の天才的棋士だと言われても、どこが感動的なのかは分からない。もともとネフローゼで節制と養生が必要なのに、飲酒とジャンクフードの摂取の上、将棋でまったく運動しない生活など、ガンになるのは当然と言うしかない。...

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BSは、なぜ小雨に弱いのか

午前中は、フランシス・レイを追悼して『危険なめぐりあい』を見て、雨模様なので隣のコンビニの饅頭で昼食を済ませ、テレビをザッピングしていると、少女が舞台で歌い、踊っている。 「何がジェーンに起こったか」だとすぐに録画する。 非常に変な映画だが、画面の力は凄くて、見いってしまう。 だが、途中から画面にノイズが入る。内のBSは、雨、特に小雨に弱く、ノイズが入るのだ。...

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『雑居家族』

女性作家の轟夕起子の家に起こる様々な日常的な事件を描く、庶民映画。 夫は織田政男で、本当は詩人なのだが、サラリーマンで一家を支えている。轟は、流行作家で、家で小説を書くのだが、故郷の小豆島から親戚の娘左幸子がいきなり出て来て、混乱を起こす。 轟は、子を産めない体で、自分の子でない男女を引き取り育てている。...

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『大空の誓い』

1952年、羽田空港に米国人の機長ロバート・フレミングのミッチェルが来て、東京の町で「西田と言う男を探したい」といい、その住所の場所に行くが、邸宅は焼け落ちていて行方不明。彼と西田も戦時中は戦闘機乗りで、南方で空中戦になり、共に孤島に墜落して無人島で生きていたというのだ。...

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『吉野の盗賊』

1955年、松竹京都で作られた高田幸吉主演の時代劇。監督は大曽根辰保、脚本は八住利雄だが、原作は新劇の久保栄である。 要は、前年の東宝の『七人の侍』の成功に刺激されて作られた大型時代劇であり、多数の人馬が出てくる。 原作の久保栄の『吉野の群盗』は、ドイツのフリードリッヒ・シラーの『群盗』から刺激されたものである。...

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「武士道」ができたのは、江戸中期以後だった

滋賀の自衛隊の饗庭野演習場で、実弾が場外に出て、一般人の車に被害があったそうだ。 この饗場野と言えば、関西の戦争映画や時代劇での戦闘シーンでよく使われた場所であり、関東で言えば御殿場のようなところである。 東映の中村錦之助主演の『宮本武蔵』シリーズもそうで、宝蔵院流の連中と闘う第2部の『般若坂の決闘』は明らかに饗場野と分かるが、第4部の『一乗寺の決闘』もそうなのだそうだ。...

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『夢のまにまに』

2008年に製作された木村威夫の長編劇映画。日活芸術学院の学長を務めていた時のことを基にしているようだ。 木村の役の木室は長門裕之、妻は有馬稲子、元友人たちは宮沢りえと永瀬正敏となかなか豪華な配役だが、要はプライベートフィルムの一つである。晩年の黒澤明の映画もプライベートフィルムと言われることがあるが、これは黒澤よりも優越しているところが一つだけある。...

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『夢見るように眠りたい』

『夢見るように眠りたい』は、林海象監督の1作目で、結構話題になっていたがみていなかったので見る。感想は、ダイアローグ映画と言うことで、三島由紀夫の『憂国』に似ているなだった。 もう一つは、探偵が依頼者から失踪人探しを依頼されて迷宮に入るというのは、1960年代のアングラ劇によくあった。俳優も黒テントの小篠一成、福原一臣、十貫寺梅軒などが出ていて、主役の佐野史郎が元状況劇場である。  

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