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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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加藤泰を知らなかった三村晴彦

BSの「予告編特集」には、いろいろと面白いことが出ている。                                 その一つが、大船の助監督だった三村晴彦が、監督の加藤泰の名を知らなかったというところだ。 加藤が、松竹大船に最初に来たのは、『男の顔は履歴書』だから、1966年だろう。...

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「醜い日本の安部派」

             安部派の政治家パーティのキックバック問題は、本当にひどい。 テレビで、橋下三百代言が、しきりと自民党をかばっていたが、実に醜いことだ。 理屈は、いろいろあったとしても、要は脱税であることに変わりはない。 しかも、数千万円というのだから、ただ事ではないと思う。 普通の人なら、数十万円の脱税や節税でも罪に問われるのだから。

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「小林久三も・・・」

三村晴彦が、加藤泰を知らなかったことを書いたが、後に小説家となる小林久三も、都はるみを知らなかったと自分の本に書いている。 小林久三は、東北大を出て、松竹大船の助監督になり、何本かのシナリオを書き映画化された。               それが社内で評価されて、『アンコ椿は恋の花』の脚本を書けとの命令が来た。 だが、そのとき、小林久三は、都はるみを知らず、初めて彼女のレコードを買ったそうだ。...

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照明ゼロの映画 『成吉思汗』

映画で照明がきちんとされていないと、かくもひどいのかがよく分かった。              モンゴルでが野外の部分は撮影されたようで、当時はもちろん電力はなく、電源車も持っていかなかったのか、主人公にもライトが当たっていないので、俳優がほとんど見えない。 スタジオで撮った部分もあるはずだが、それも良く見えない。 響くのは、テムジンの母の浦辺粂子のみで、若いころは美人だったのだなあと思う。...

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『喧嘩安兵衛』

1952年、市川段四郎が主演の、『忠臣蔵外伝』の中山安兵衛を描く映画。脚本は松浦健郎で、監督は、滝沢英輔である。             新潟の新発田藩で、御前試合が行われることになり、安兵衛は、槍の名人で、親友の俵星玄葉の二本柳寛と対決することになる。安兵衛と玄葉が友人で、同じ藩にいたなど嘘だが、まあお話である。...

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『巨匠』

これは、NHKで放送されたポーランドのテレビ劇に感動した木下順二が作・演出したもので、主人公の老人は、滝澤修や大滝秀治が演じて来たそうだ。                   1967年で放送去れた時は、私も見て感銘を受けたもので、これ一つでもNHKの存在意義はあり、なんとからばかものたちが言う、「NHKをぶっ飛ばせ」には賛成できない。...

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『母を恋はずや』

1934年の小津安二郎監督のサイレント映画、1巻目と最後の1巻もない作品だが、上映が終わると場内に拍手があったのは、伴奏のピアノ奏者へだろうか。               話は、おそらくは富豪の家の二人の息子、小6と小2年の家で、父親の岩田佑吉が倒れたとの電話が学校に来る。 校庭を箒で掃除している男は、坂本武である。...

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薩摩剣八郎、死去

ゴジラのスーツアクターだった薩摩剣八郎氏が亡くなられたそうだ、76歳。            彼は、北朝鮮に行ったことがあり、映画『プルガサリ』でも怪獣のプルガサリを演じた。 結構面白い作品で、VHSも持っている。 さて、彼の観察眼は鋭いもので、撮影中に、ワンシーンが終わると、スタッフは、セットをばらして釘をいちいち抜いて直して使っていたというのだ。 北朝鮮では、釘のような軟鉄は不足していたのだ。...

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『進軍』

1930年、脚本野田高悟、監督牛原虚彦で、白黒のサイレント映画。 サイレントで、ピアノも活弁もないので、10分くらいすると当然にいびきが聞こえる。              私も、まん中辺で寝てしまった。 話は、田舎の貧乏人の息子で、飛行機好きの少年の鈴木伝明が、なんとか上京して飛行学校に入り、操縦士となって、田舎に戻る。 飛行機は、まだ複葉機で、ヒコーキ野郎の時代でのんびりしている。...

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『トラ、トラ、トラ』

1970年公開の日本版。このときの黒澤明については、1967年7月に見たことがある。 大学2年の夏、劇団の先輩島村さんの会社、東西通信社で映画広告のアルバイトをしていた。 日比谷にあった会社の昼休み、ツインタワービルに昼飯を食べに行くと、エレベーターから大きな男が出てきた。黒澤明で、サングラスで両脇にボディガードのように男を従えていた。...

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「汽車道の前名は・・・」

横浜の桜木町駅から、みなとみらい新港地区に行く道に、汽車道があるが、その前名は、ウィンナーだった。 言うまでもなく、ウィナーソーセージのようにつながっていたからだ。 そして、よく見ると、鉄路跡は、道路の真ん中ではなく、海側に寄った位置にあることがわかる。...

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『無頼漢』

私は、試写会で映画を見たことがほとんどないが、その少ない作品の一つ。1970年、当時広告代理店にいた先輩の島村さんの招待券で、林さん、そして手島さんと4人で、東宝本社の試写室で見た。 その後、どこかの名画座の併映で見て、テレビでも1回見たが、今回見て、篠田の娯楽作としては、かなり上だと思った。...

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霧プロと『迷走地図』

霧プロとは、松本清張が、野村芳太郎らと作った製作プロダクションで、松竹と連携して映画やテレビドラマを製作した。もともとは、松本清張が自分の小説『黒地の絵』を映画化するために作った会社で、以下のとおりだった。...

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『西住戦車長傳』

数少ない松竹の戦争映画だが、上原謙、笠智衆、近衛敏明、佐分利信、そして唯一の女優桑野通子のオールスターで、ヒットしたようだ。 監督は吉村公三郎、脚本は野田高悟で、撮影は生方敏夫で、現地の長期ロケーションもし、記録フィルムも挿入され、ナレーションは竹脇昌作である。 中国上海での戦いから、南京に向かう日中戦争だが、これは中国国民党軍には、なんとドイツが付いていて戦争指導をしたのだ。...

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首相官邸を初めて作った『皇帝のいない八月』

小林久三原作の映画『皇帝のいない八月』は、クーデターを計画した連中が、九州からノロノロと上京する間抜け映画だが、このとき初めて松竹大船では、内閣首相官邸のセットを作ったそうだ。              松竹は、基本的に庶民映画だったので、小津安二郎の鎌倉の屋敷や山田洋治の虎屋のセットの実績はあっても、首相官邸の実績はなく、仕方ないので現地に行って寸法を取り、図面を書いてセットを作ったとのことだ。...

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「ポピュラー文化(音楽)30年説」

音楽評論家中村とうようさんが言った言葉で、「ポピュラー音楽の寿命は30年だ」という説がある。                 その通りで、世界のポピュラー音楽、文化は、大体30年くらいの間隔で、生まれ、頂点に達し、そして衰えていく。 それは、世界の大都市では、20世紀になるといろいろな人が集まりってきて、民族、文化、階層等の異なる者のよって新たな大衆文化が形成される。...

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『濹東綺譚』

永井荷風の名作だが、豊田四郎監督のものではなく、新藤兼人脚本・監督のもので、1992年、東宝60周年、近代映画協会40周年、日本ATG30周年記念で制作されたもの。...

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山本由伸に期待する

山本由伸が、ドジャースに入団したが、彼には大いに期待したい。 と言うのも、彼の投げ方は、日本の伝説の投手である沢村英治に似ているからだ。                  近年、沢村の投球を8ミリフィルムで撮った方の映像がテレビで公開されたが、見ると山本由伸みたいな投げ方なのだ。...

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『コグマだろう 最後の講義・岩下志麻』

『最後の講義で岩下志麻』を見た。 後半の半分くらいで、「極妻」以後のことだったが、本当に役に入ることが説明されていた。 やはり、新劇に関係していた父親の岩下清氏の影響だろうか。...

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『76 歌声はひばりと共に』

音楽については、私は大衆文化評論家として、三つの自慢がある。 一つは、1964年7月のマイルス・デイヴィスの初来日コンサートに行っていること。 二つ目は、パキスタンのカワーリーのグループのヌスラット・ファテ・アリ・ハーンのコンサートを3回とも見ていること。 そして、最後の一つは、美空ひばりの新宿コマ劇場公演を見ていることだ。...

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