ゴジラのスーツアクターだった薩摩剣八郎氏が亡くなられたそうだ、76歳。
彼は、北朝鮮に行ったことがあり、映画『プルガサリ』でも怪獣のプルガサリを演じた。
結構面白い作品で、VHSも持っている。
さて、彼の観察眼は鋭いもので、撮影中に、ワンシーンが終わると、スタッフは、セットをばらして釘をいちいち抜いて直して使っていたというのだ。
北朝鮮では、釘のような軟鉄は不足していたのだ。
ソ連型の重工業重視の経済では、釘のような消費財は、不足するもので、それが社会主義国の1970年代以降の、国家指令型の経済の不振の根源なのである。
ミサイルや原発は作れても、釘のような詰まらない物ができないのである。
ゴジラ役者のご冥福をお祈りしたい。