「東京12チャンネル最初のプロ野球中継」
1966年7月、大学1年の私のところに、12チャンネル運動部ディレクターの若松さんから電話があり、 「今度、局で初めてプロ野球中継を神宮球場から中継放送するので、そのアルバイトに来てくれ」 と言われ、東京タワー下のテレビ局に行った。 若松さんは、私の兄の中学時代の同級生で、野球部の仲間の一人で、よく知っている方だった。...
View Article田宮二郎について
衛星劇場で、『黒の挑戦者』を見ていて、学生時代に東京12チャンネルで、『田宮二郎ショー』の美術のアルバイトをしていたときのことを思い出した。 1967年の春休み中で、スポーツ新聞では日活が多摩川撮影所を売却する記事が出ていた。 「あの日活がスタジオを売るの?」と驚いたものだ。...
View Article東久邇首相案も9月の御前会議見直しも、東條英樹が発案
朝日カルチャーセンター横浜の「東京裁判資料から読み解く日米交渉と海軍の態度」の最後、6回目をオンラインで聞く。講師は、中央大学の佐藤元英先生。 この先生は、非常にまじめで面白いのだが、資料に拘ることが多く、どこが重要なのか、初めに言わない。松竹映画では、城戸四郎からは、絶対にダメとされて、1本も映画化されない助監で終わるだろう。 今日も、最後に重大なことを言われる。...
View Article『わが映画人生・沢田幸弘』
監督協会が作っている、監督に聞くシリーズで、2009年元日活の斎藤信幸が聞き役。 沢田の作品は、以下のとおりで、見てないものも多いなあと思う。 1968.04.28 大幹部 無頼 日活 ... 助監督 1968.11.02 無頼 人斬り五郎 日活 ... 助監督 1968.12.28 無頼 黒匕首 日活 ... 助監督 1969.03.15 無頼 殺せ 日活 ... 助監督...
View Article「国連の中の反ナチズム組織」
世界中には、国連が認定したピースメッセンジャー都市があり、日本では、広島、長崎と並び、東京と横浜市である。 そして、1991年のパシフィコ横浜のオープニングのときは、横浜市は、この国連ピースメッセンジャー都市会議を開催した。...
View Article「日本ニュース177号」
昨日は、1943年10月21日に、かの「学徒出陣式」が神宮外苑競技場で行われた日である。 あの有名な「日本ニュース177号」は、後半であって、実は前半がある。 それは、5月に行われて大敗戦を喫したミッドウェー海戦の模様なのだ。...
View Article『人間の条件・第一部・第二部』
何回か見ているが、今夜は野球もないので見るが、ともかく面白い。 筋がどんどん展開していることもあるが、役者が最高。 中では、鉱山の所長の三島雅夫が最高である。 軍から特殊工人の捕虜を受けることになり、彼らのサボタージュに手をやく仲代達矢の梶に言う、 「女だよ、女だよ」...
View Article映画『人間の条件』の間違いを見つけた
映画『人間の条件』を見ていて、非常に細かいことだが、ある間違いを見つけた。それは、鉱山会社の労務担当の仲代達矢と山村聰が、宮口清二、南原伸二、殿村泰治ら中国人捕虜の幹部と話し合う中華料理の店のテーブルの上の円形の台である。 ほんの少ししか動かなかったが、テーブルの上に丸い台があり、それが回転するように見えた。...
View Article「ウドーの前身は」
今朝の新聞に、ウドーの有働誠次郎氏の逝去の報が出ていた、93歳とのこと。 ウドーと言えば、外国からのタレントの招へい・音楽の興行事務所と思われているだろう。 だが、それは、後半生であり、もともとは横浜や東京の米軍基地等に、さまざまなタレントを入れる会社だった。 それは、アメリカの歌手等もあったが、実は日本のさまざまな歌手、芸人等を基地等に入れる仕事が始めだったのである。...
View Article悪役と女優 『人間の条件・第三部』
『人間の条件・第三部』を見る。 本来、徴兵免除だったはずの梶の仲代達矢が陸軍に入隊しての虐待劇。 いきなり、植村謙二郎上等兵の新兵たちへのビンタ攻撃で始まる。 最大の被害者は、優柔不断な男の田中邦衛で、あまりの暴虐に耐えかねて、ついには便所で自殺してしまう。 上等兵の悪役には、植村の他、南道郎と内田良平。...
View Article太陽劇団『金夢島』
伝説のフランスの劇団の22年ぶりの日本公演だそうだが、感想は、 「この程度なの・・・」というものだ。 最後、「アイル・ビー・ミート・アゲイン・サムデイ」に合わせ、能面のようなメークをした演者が扇を振りながら、ゆっくりと舞う。 「これは、東宝歌舞伎・長谷川一夫の公演『春夏秋冬』と同じだ」と思った。 見た人は、もういないだろうが、東宝歌舞伎では、一部は長谷川主演の劇で、多くは時代劇だった。...
View Article国際交流の本質は、国際誤解の始まり
昨日、池袋の東京芸術劇場で見たフランスの太陽劇団の公演は、 「彼らの日本理解は、この程度なの」というものだった。 もちろん、歌舞伎、文楽、お能等を理解し、稽古して自己の作品に取り入れようとするのは、よいことで、素晴らしいとは思う。 だが、少し違うのではないかと思う表現もある。 いちいち言ったら切りがないが、まあこんなものとは言えるだろう。...
View Article町田市は、もともと東京都ではなかった
昨日の朝日新聞に、ちびまる子ちゃんの中で、「東京に行くと言ったら、そこは町田で、東京とは思えなかった」との挿話が出ていた。 だが、これは問題が逆で、もともと町田は、東京ではなく神奈川県だったのだ。 明治初期、全国で自由民権運動が盛んだったことはよく知られているだろうが、とくに横浜市と町田等の多摩エリアは、大変にその運動の盛んな地域だった。...
View Article「日本人は儀式好き」 相鉄・東横締結式
横浜経済新聞のユーチューブ版を見て、最高だったのは、7月に行われた相鉄と東横線の新横浜地下で行われた締結式の映像だった。 まず、議員等50人以上でレールの締結が行われる。 次が、点検確認で、現場技術者の長のような人が、線路上に降りて、歩きながらレールを器具で叩いて点検して、「異常なし」...
View Article『黒い妖婦・M』 横浜の野音の塀が見えた
1976年、東映の池玲子が日活に招かれて作られた作品だが、「10分に1回のポルノシーン」の原則に反し、肝心の池玲子のセック・スシーンはない。これで良かったのだろうかと思ってしまう。 横浜にヤクザの親分の成田三樹夫の暗殺の命令を受けて池玲子が横浜駅に来る。...
View Article東宝の『人間の条件』
「東宝の『人間の条件』」というと、「東宝に『人間の条件』なんてないだろう」とくるだろう。 その通りで、映画ではなく、演劇で、日比谷の芸術座で公演されたのだ。 1957年で、主演は平田明彦、その妻三千子は司葉子、脚本は小幡欣治、演出菊田一夫・久保昭三郎、音楽芥川也寸志で、9月から12月まで行われた。...
View Article神殿を作ればよい
東京の渋谷で、ハロウィーンでの若者の集合、騒ぎが問題となっている。 バカバカしいと言えば、それまでだが、それは、この渋谷に神殿がないことによると私は思う。 正月各地の初詣では、どこでも数万人が集合しているが、どこでもこのような騒擾は起きていない。 それは、そこには神殿があり、参拝して帰るからだ。 だから渋谷区も、どこかに神殿を作ればよいと思う。...
View Article『人間の条件』の俳優の多彩さ
映画『人間の条件』を全部見て、感じるのは、俳優の多彩さである。 その点では、日本とソ連の戦闘となる「4部」は、つまらなくて、ここには最後の避難民の群衆以外に女優は出ていないと思う。ここの主役は、戦車なのだから。 5部、6部となると、女優も含めて多彩な俳優が出てきて面白くなる。...
View Article渋谷TSUTAYAの場所は
渋谷TSUTAYAが、休店するそうだ。レンタルが減っているからで、店舗は必要なくなったからだろう。 この場所の地下には、渋谷宝塚という東宝系の名画座があったと思う。 東宝の新作は、もちろん道玄坂の渋谷東宝でやっていて、ここは戦時中に文学座の『女の一生』の初演も行われた大劇場だった。...
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