渋谷TSUTAYAが、休店するそうだ。レンタルが減っているからで、店舗は必要なくなったからだろう。
この場所の地下には、渋谷宝塚という東宝系の名画座があったと思う。
東宝の新作は、もちろん道玄坂の渋谷東宝でやっていて、ここは戦時中に文学座の『女の一生』の初演も行われた大劇場だった。
これに対して渋谷宝塚は、東宝系の邦画の名画座で、ここで黒澤明の『隠し砦の三悪人』を見た記憶がある。2本立てだったはずで、もう1本が何だったかは思い出せないが、『天国と地獄』だったような気がするが。
大岡昇平によれば、大都市で変化が少ないのは公共が所有しているところで、民間が所有していた場所は、どんどん変化するものだそうで、ここもその一つなのだろう。