昨日、池袋の東京芸術劇場で見たフランスの太陽劇団の公演は、
「彼らの日本理解は、この程度なの」というものだった。
もちろん、歌舞伎、文楽、お能等を理解し、稽古して自己の作品に取り入れようとするのは、よいことで、素晴らしいとは思う。
だが、少し違うのではないかと思う表現もある。
いちいち言ったら切りがないが、まあこんなものとは言えるだろう。
昔、1960年代にジャズのアートブレイキーが『UGETSU』という曲を作り、演奏したことがあった。
もちろん、溝口健二の名作『雨月物語』から作ったものだが、彼らがどの程度、溝口健二の映画を理解したのか、と高校生ながら思ったものだ。
今では、きちんと理解していなくて、国際誤解でも良いではないかと思うようになっているが。