今朝の新聞に、ウドーの有働誠次郎氏の逝去の報が出ていた、93歳とのこと。
ウドーと言えば、外国からのタレントの招へい・音楽の興行事務所と思われているだろう。
だが、それは、後半生であり、もともとは横浜や東京の米軍基地等に、さまざまなタレントを入れる会社だった。
それは、アメリカの歌手等もあったが、実は日本のさまざまな歌手、芸人等を基地等に入れる仕事が始めだったのである。
だが、そうした基地等に入れる業務は1970年代以後、ベトナム戦争の終焉以後、次第に減っていったので、日本人向けの業務に代わっていったのだ。
横浜の根岸の米軍基地での公演の写真については、横浜のダディの渡辺光次さんが、『フェンスの中のアメリカ』として出版されている。
そこには、基地内の米軍家族の姿と同時に、日本人芸人の公演も沢山載っていた。
それは、きわめて日本的なもので、太神楽、女芸人、アクロバット等が多かった。
この有働氏が、日本国内での興行に代わることについては、音楽評論家の中村とうようさんも、
「これから日本での興行に代わるので、よろしく」と挨拶に来たと言っていた。