映画『人間の条件』を見ていて、非常に細かいことだが、ある間違いを見つけた。
それは、鉱山会社の労務担当の仲代達矢と山村聰が、宮口清二、南原伸二、殿村泰治ら中国人捕虜の幹部と話し合う中華料理の店のテーブルの上の円形の台である。
ほんの少ししか動かなかったが、テーブルの上に丸い台があり、それが回転するように見えた。
この回転台は、日本の目黒雅叙園が始めたものであり、戦時中の中国にはありえないものだからだ。
中国では、宴会のときは、迎える側が、箸で料理を賓客に取ってあげるのが普通の習慣で、今はどうか知らないが、昔はなかったものなのである。
細かいことだが、気になった。