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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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アラビア語について

小池百合子の学歴詐称で問題となっているアラビア語だが、私も実はアラビア語を習ったことがある。 理由は、レバノンの女性歌手フェイル―ツなどのアラビアのポッピュラー音楽が好きだったからで、彼女のLP、CD、DVDも多数持っている。                       その中身を知りたいと思い、カルチャーセンターで習いはじめたが、週1回程度では到底習得できないと分かり約1年であきらめた。...

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『殺陣師段平』

1962年の大映映画、監督は瑞穂春海、新国劇の殺陣師だった市川段平(中村雁治郎)と澤田正二郎(市川雷蔵)を描くもの。段平は、新国劇の頭取で、頭取というのは、駄目な役者のなる役だったとのこと。 1960年代以降の日本の演劇界で、新国劇ほど凋落した劇団はないと思う。 私が市役所に入ったとき、職場にSさんという親分的な職員がいて、彼は組合支部の代表もやっていたが、この人は男性には珍しく、芝居が好きで、...

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日本は、なぜソ連の参戦を予想できなかったのか

太平洋戦争で、悲劇の一つは、1945年8月のソ連の日本への参戦だろう。 ソ連が、対日戦争に参戦することは、4月のヤルタ会談で決まっていて、理由は太平洋でのアメリカ軍の消耗を減らすためだった。 その条件として、戦後はソ連には千島と樺太を与えることを約束していた。 日本も、ソ連の参戦のおそれは抱いていたようだが、あまり現実感はなかったようだ。...

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『軍国酒場』

黒澤明の言葉に、 「悪いシナリオから良い映画ができることはないが、良いシナリオからでも、ひどい映画ができることもある」というのがある。 その例の一つが、この1958年の『軍国酒場』ではないかと思う。 脚本は池上金男で、この人は東映や日活で優れた作品のシナリオを書いた方である。...

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『華麗なる闘い』

1969年、内藤洋子主演、岸恵子との女の戦いをえがく作品。 同年9月、蒲田ロキシ―で、加山雄三主演の『弾痕』と二本立てで見ているが、 内藤洋子ファンとしては、彼女ばかり見ていて作品の中身はほとんど見ていなかった。今回見て、結構いい映画だと思った。 原作は、有吉佐和子の『仮縫』で、脚本は大野靖子、監督は浅野正雄。...

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内藤洋子と田中小実昌

田中小実昌といっても、もう知らない方も多いだろう。2000年に亡くなっているのだから。 私は、彼の書くものが好きだったが、特に映画についてのものは面白かった。 彼は、名画座のような場末の館が好きで、川崎のパチンコ屋の二階にあった銀星座にもよく来ていたようだ。 そこで、彼は内藤洋子の映画を見ていて、「この辺には内藤洋子のファンが多いな」と書いている。 私も、その一人だったわけかと思ったものだ。...

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『女帝・小池百合子』

小池百合子は、昔からインチキくさい女と思っていたが、その通りであった。 だが、この女帝という題名は間違いで、女優とすべきだと思った。 彼女の公約、政策がその場、その場で変わっているのは知っていた。 ただ、それを簡単に、しかも変えても平気なのは、小池が政治家ではなく、女優だからだ。 戦後の昭和21年、日本共産党の野坂参三が中国から戻ってきて、日比谷公園であいさつした。...

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カジノ冬の時代へ

カジノ、日本ではIR(統合型リゾート)と言っているが、カジノ事業が世界的に駄目になっているそうだ。 最も大きなことは、最大の業者のラスベガス・サンズが日本進出を辞めたとのことだ。 サンズのアデルソン社長は、トランプ大統領の支持者で多額の献金者である上、イスラエルでは無料の新聞を出していて、ネタニヤフ擁護の言説を繰り広げているようだ。ユダヤ人としては、当然のことだろう。...

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元は新貨物線だ

                  先日、京浜急行に乗っていたら、横から藍色の列車が、地下から出てきて横須賀線に入って行った。 「これが相鉄新線か・・・」と思った。 これは、元は新貨物線の線路を利用して相鉄が国鉄に乗り入れてきた路線なのだ. また、この新貨物線は、実は大変に議論のあった路線だった。...

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『大阪野郎』

1961年の松竹映画、大阪の釜ヶ崎にうごめく人間たちを描く。 主人公は、大木実で、行方不明になった妹を探すのがメインのストーリーだが、いろんな話があってごたごたしている。 もとは、大阪のテレビの連続ドラマだったそうで、いろんな話をまとめたからだと思う。 出演者は、豪華で伴淳三郎、藤山寛美、名和宏、高野真二、浪花千恵子、園佳也子、曾我廼家明蝶、そしてこの掃き溜めに鶴というべきが、環三千代。...

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教えてください

東京都知事選挙ですが、例の小池百合子候補は、選挙公報では、今回は問題の「カイロ大首席卒業」の学歴をどのように書かれているのでしょうか。 新聞、テレビも一切報じないので、都民以外は分からないのです。 都民のみなさん、教えてください。

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『猫が変じて虎になる』 阪神タイガースのことと願いつつ

                      1962年の日活映画、監督は春原政久、出演は小沢昭一、長門裕之、由利徹、南利明、松本染升など。 冒頭、生命保険の営業の小沢が老人に酒を飲まして契約を取るが、老人は即死してしまう。 部長の南は、全国で一番に契約が取れない町の寿市に行けと小沢に命令する。 車内で、やはり寿市に行く「殺し屋」の長門裕之と女医の南寿美子に会う。...

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『いろ』

1965年の東映映画、主演は梅宮辰夫、相手の女性は緑魔子、大原麗子、木村利恵など。 題名は、「いろ」だが、映画は「モノ・クロ」である。 東映東京撮影所の数少ないヒットシリーズで、梅宮は、大衆パブとして当時流行していた新宿のコンパのバーテンで、店に来る女を引っかけることを生きがいにしている。 自分は、「二枚目だ」とつねに自惚れているのが凄いが、このすぐ前までは梅宮は、本当に二枚目俳優だったのだ。...

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『女人哀愁』

1937年の成瀬巳喜男作品、PCLと入江プロの映画になっている。 書店員だった入江たか子は、母親の言われるままに裕福な家の北沢彪と結婚する。                          だが、ほとんど女中状態で、しかも北沢は、毎日午前様である。いつもは温厚な善人役の北沢が悪役なのが珍しい。...

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『007は二度死ぬ』

午後、雨で外に出られないので、007を見る。 最初に日本、アジアでロケしたジェームス・ボンド映画。 イギリス映画で、世界配給はユナイト映画だったが、ユナイトがつぶれたので、今はMGMになっている。 MGMも一時はつぶれかけたが、例のカジノやホテルで盛り返して、逆にユナイト作品を持っている。...

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欧米人の考える日本女性

丹波哲郎の本には、『007は二度死ぬ』のロンドンで撮影の時、イギリス側がいきなり「浜美枝を下す」と言ってきたとある。 もちろん、ギャラは払うのだが、下すというのだと言ってきたとのこと。 この時は、東宝の田中友幸が「浜美枝を下すなら、東宝は日本で配給しない」と言って取り消しになった。 当時、ユナイト映画の日本には、水野晴夫がいたが、上映館は東宝系なので、もとに戻したのだろう。...

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『忠臣蔵』 1958年・大映版

日本で映画化された事件で一番多いのは、「忠臣蔵」、赤穂事件だそうだ。理由は、47人と多数の人間が仇討を実行したからだろう。 ただ、「忠臣蔵」は、討ち入りの浪士の他、登場人物が多いので、大会社でないと映画化できず、東宝、松竹、大映は作っているが、新東宝と戦後の日活は作っていない。 もっとも、『明治天皇と日露大戦争』は、新東宝の「忠臣蔵」だったのかもしれない。...

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『エデンの海』

1975年の東宝映画、監督は西河克己で、主演は山口百恵だが、唯一三浦友和との共演ではない。 その理由は、別々に出した方が儲かるだろうという東宝の思惑だった。...

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森田健が出ていた

八千草薫の追悼で『阿修羅のごとく』の2回目を見る。 向田邦子の名作の一つで、加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの4姉妹の話である。 この日は、新聞の投書で、「3姉妹」と書かれて、「自分は除者にされた」と思い込んだ風吹が、八千草の家に電話して来るところから始まる。...

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『毒婦高橋お伝』

ミドリの狸が当選して不愉快なので、『毒婦高橋お伝』を見る。 随分昔に、大井武蔵野で見たきりだが、やはり名作だと感じた。 毒婦ではなく、明治時代、貧困の中で仕方なく、犯罪に身を染めていく悲しい女を描いている。 すぐに思い出したのは、樋口一葉の『たけくらべ』『にごりえ』等の世界だ。...

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