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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『女帝・小池百合子』

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小池百合子は、昔からインチキくさい女と思っていたが、その通りであった。
だが、この女帝という題名は間違いで、女優とすべきだと思った。
彼女の公約、政策がその場、その場で変わっているのは知っていた。
ただ、それを簡単に、しかも変えても平気なのは、小池が政治家ではなく、女優だからだ。

戦後の昭和21年、日本共産党の野坂参三が中国から戻ってきて、日比谷公園であいさつした。
その時、歓迎の辞を読んだのは、東宝の藤田進だった。
それは、「日本の時代は変わった」ことを知らせる宮島義勇の考えだった。
戦時中は、軍人役者だった藤田が、共産党という。おなのだ
普通の人間なら、軍人から共産党へと簡単には変えられない。
だが、役者というのは、そうしたことを簡単にできるもので、それは小池百合子も同じだと思う。
昨日は、善玉、今日は悪役という風に役を演じられなければ役者は失格だからだ。

この本で、一番驚いたのは、1994年3月の当時の細川首相が、「国民福祉税」の問題で退陣したとき、小池は、細川に代わって自分が日本新党の代表になると騒いだとのことだ。これは、どう考えても分を知らない言動で、本当に信じがたいことで、頭を疑う。


3年前の希望の党の大騒ぎと、前原など民進党の連中をだました件等などほとんど忘れていたが、本当の嘘つきだったことを思い出した。



ただ、この本で一つだけ、小池がすごいと思ったのは、彼女がエジプト唐日本に戻ってきて最初にテレビにレギューラーとして出た「竹村健一のルックルックこんいちは」でのことだ。
ここで、彼女は、番組に出てきた全部の人たちに、いちいち礼状を書いたというのだ。
さらに驚くのは、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の最中に、アメリカABCのピーター・ジェニグングスに会いに行ったということだ。
本当によくやるよと思う。
4年前の東京都知事選の際の、小池百合子の7つの公約を憶えているだろうか。
7つのゼロだが、一つも実現していない。普通の政治家なら、この状態では、到底選挙に出られないが、彼女は平気で出る。
強心臓というほかはないが、果たして都民の選択はどうなのだろうか。

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