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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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カジノ冬の時代へ

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カジノ、日本ではIR(統合型リゾート)と言っているが、カジノ事業が世界的に駄目になっているそうだ。
最も大きなことは、最大の業者のラスベガス・サンズが日本進出を辞めたとのことだ。
サンズのアデルソン社長は、トランプ大統領の支持者で多額の献金者である上、イスラエルでは無料の新聞を出していて、ネタニヤフ擁護の言説を繰り広げているようだ。ユダヤ人としては、当然のことだろう。

                      

現在のコロナウイルス問題で、一番影響の受けた産業の一つが、カジノ産業で、アメリカでも、どこも不振なのだそうだ。
そりゃそうでしょう、「三蜜」の代表のカジノに行くのを忌避するのは当然だろう。
サンズは、日本では横浜か東京に出るつもりで、横浜では山下ふ頭、東京では台場か築地市場跡を考えていたようだ。
また、関西では、大阪の舞州に、MGMとオリックスでカジノを作る予定だったが、これも延期されたとのこと。
この埋立地は、2025の万博を作る場所でもあり、このカジノの延期は、万博にも影響するに違いない。

いずれにしても、世界的なコロナウイルスの問題が、歴史に残す最大の「成果」は、カジノの衰退になるかもしれない。
もともと、博打で金を儲けようというのは、経済の邪道であり、『座頭市』でも言われるように「世間の裏街道を行く所業」である。
競輪、地方競馬、オートレース等の公営ギャンブルも、本来は日本の戦後の復興を目的に始められたものである。
それが今も続いているのは、関係者の都合に過ぎないと思う。


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