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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『さよならはダンスの後で』

監督の八木美津雄は、前に川崎で見た『あの波の果てまで』が非常に良かったので、これもどうかと見に行くと大変に良くできていた。 ただ、この人は真面目な方のようで、あまり派手なところがなく、ハッタリに欠けるところがある。...

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『港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ』

1976年に、蒲田ロキシーで見て、あまり感心しなかったが、今回見てみるとそうでもない。 もちろん、ダウンタウンブギウギ・バンドのヒット曲の映画化。 話は、鹿児島から来た早乙女愛が、横浜で行方不明になった姉ヨーコを探すもので、中心となるのは横浜のディスコでのダンスクィーンコンテストである。 ヨーコも前年に優勝したとのことで、負けた金持ち娘多岐川由美の代理の原田美枝子との対決となる。...

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『家庭教師』

1940年の松竹映画、監督は大庭秀雄、主演は水戸光子。 彼女は、フランス語の家庭教師として、三浦充子を教えに十津川家にやってくる。 家は、彼女と内気で詩を書く兄の徳大寺伸と母親で、父はいないのに、富豪なのは不思議だが。 戦後は、お色気伯母さんの三浦充子が、女学生を演じるのがおかしい。 水戸には、許婚の三原純がいて、彼は小学校の教師だが、大陸で移住者のために行こうとしている。...

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入江洋祐、死去

朝刊によれば、俳優の入江洋祐が亡くなったと出ている、84歳。 彼は、元劇団三期会、現東京演劇アンサンブルの代表で、1960年代は、多くのテレビ番組に出ていた。 劇団三期会は、その名の通り、俳優座養成所の3期生で、愛川欣也もいたと思う。 入江の作品で著名なのは、溝口健二監督の『赤線地帯』で、三益愛子の息子を演じていて、売春婦の母を軽蔑し、三益を失望させた。...

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吉本興業は、戦前から・・・

吉本興業の問題で、政権との癒着も問題視されているようだ。 だが、芸人と政治の癒着は、今に始まったことではない。 能楽の世阿弥と言わなくても、戦前の日中戦争中には、吉本興業は、「わらわし隊」を作り中国に芸人を派遣して戦地慰問した。 この時の飛行機は、朝日新聞のもので、戦争は新聞の販売拡張に非常に寄与したのである。 まあ、『ハムレット』にも、王様のご機嫌をとる道化が出てくる。...

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指を骨折した投手といえば・・・

DeNAの投手パットンが、ベンチで冷蔵庫を殴って指を骨折したそうだ。 これは大問題で、彼の投手生命に影響するかもしれない。 彼の前に、指を骨折して投手生命に影響した投手がいる。阪神の外人投手バッキーである。 彼は、190センチ以上の長身で、カーブとストレート、さらにナックルボール等があり、全体に威力があり、村山実と共に阪神の投手陣の中心だった。...

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『秋刀魚の味』を見て

久しぶりに小津の遺作の『秋刀魚の味』を見る。 面白いところと変なところがある。 時代の変化を感じるのは、女性の生き方である。笠智衆が勤めている会社(川崎の石油企業らしい)では秘書のような女性がいるが、24歳くらいで皆結婚して辞めている。それは、牧紀子で、美人だが演技は今一つだった女優である。 笠の中学時代の友人北竜二が再婚した若い妻は、環三千代で、小津の趣味がわかる。...

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『秋刀魚の味』のこと、いろいろと

映画『秋刀魚の味』を見ると、いろいろなことを思う。 まず、笠智衆の家は、どこかとのこと。 息子の佐田啓二・岡田茉利子夫妻のアパートは、池上線の石川台駅近くであることは明確である。 その近くらしいので、池上線か目蒲線のどこかだろう。 笠は、「私が近いから・・・」と笠が行く、中学の国語の教師だった東野英二郎がやっているラーメン屋・燕来軒は、その店の感じから見れば、蒲田 あたりだろう。...

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『忘れられた映画 ひろしま』

ETVで、関川秀雄監督の『ひろしま』について制作と公開の事情が放送された。 随分と間違いの多い番組だと思う。 この映画は、当初配給予定だった松竹からは公開されず、細々と公開されたいうのだ。 それがまず大違い、独立系の新星映画社から配給されて、それなりに公開されたのだ。 ものを知らないというのは恐ろしいもので、関大の永井という先生に至っては、「オクラ」とさえ言っているが、大間違えである。...

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『わかれ雲』

1951年の、スタジオ8作品で、新東宝から公開された。東宝争議の後、監督の五所平之助、製作の平尾郁次が作った製作プロダクションで、ここには撮影の三浦光雄や後に日本ATGを作る井関種雄らも参加していた。             小渕沢に降りてきた女学生の中で、沢村契恵子は、発熱して倒れてしまう。近年のドラマだと、即妊娠となるが、診療所の医師沼田曜一の診察で、肺炎と診察される。...

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『日本のいちばん長い日』

昨日は、人と会って飲み、朝は少し頭がぼーつとしていたので、8月15日特集で放映されたのを見る。 1967年版で、何度も見ているが、数年前に原田真人が作ったものとは格が違う。 それは、出ている者も、スタッフも皆戦争を経験しているからで、二度と戦争はしてはならないとの思いがこもっている。...

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『泣いてたまるか・定期便の源さん』

テレビの『泣いてたまるか』から渥美清の『男はつらいよ』が生まれたのは有名だが、これも『泣いてたまるか』からスピンアウトした作品。 監督は宮崎晃、主役は坂上二郎、男はつらいよのように、持てない中年男のところに、美女が来て・・・という同様な話。 だが、『男はつらいよ』ほどに面白くない。 渥美清の演技の上手さを再認識させられるが、それよりも坂上と渥美との芸質の差を感じさせる。...

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広島には、なんで変わった名前の選手が多いのか

夕方,食事にでて家に戻って、テレビのプロ野球中継で横浜・広島戦を見ていたら、広島は塹江という投手が投げている。 なんて読むのだろうか、まさか「ざんえ」ではないと思うと、「ほりえ」だった。 なぜか、広島には、昔から珍しい姓の選手が多い。備前などという選手がいて、結構いい投手だった。 梵は、まさか「ぼん」と読むのかと思っていたら、「そよぎ」だった。...

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『人間の壁』

昔、横浜で見たが、もう一度見ようと阿佐ヶ谷に行くと満員だったが、なんとか座れる。 ここは、フィルムセンターが休館の月曜日は避けたのだが、夏休みのせいか女性が多い。 原作は、石川達三で脚本は八木保太郎で、短い挿話で話が続く。 今回見て気づいたのは、製作に大東映画が入っていること。これは、滋賀の映画館チェーンで、後に今井正の『キクとイサム』や山本薩夫の『武器なき戦い』を作る会社である。...

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吉本問題の根本は

吉本問題も、泰山鳴動して鼠一匹になりつつあるようだ。 この問題の根本は、芸人が多過ぎることで、今2万人もいるというのだから、異常である。            以前、島田洋八が言っていたが、漫才ブームのころ、「若手漫才グループは20組くらいしかなかったそうだが、今や2万人もいる」のだそうである。 ネットなど、活動の舞台が増えているとはいえ、そうは儲けられないだろう。...

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『新宿アウトロー・ぶっ飛ばせ』

           1970年なので、ダイニチ映配の配給、日活製作。 北関東の刑務所から渡哲也が出て来てタクシーに乗り、新宿に行く。西口に着くと6000円で、「横浜に行ってくれ」と言って、山下埠頭入口に着くと8500円。 新宿から横浜まで、当時は2500円だったのかと驚く。 原田芳雄が、金に不足の渡に代わって払い、飲みに行く。...

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「馬の背を分く」

国立映画アーカイブで『新宿アウトロー・ぶっ飛ばせ』を見て、横浜に戻ろうとすると、天気予報のとおり銀座付近で豪雨になる。 だが、蒲田に来ると止み始める。 こうした夏の夕立のことを馬の背を分くというが、もっと局所的なことを経験したことがある。          早稲田大学では、夏休みに未取得の単位を取るため特別授業を行うことがあり、ある年、私はサッカーを取っていた。...

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最初に見たのは『新宿アウトロー・ぶっ飛ばせ』

一昨日に見た藤田敏八監督の『新宿アウトロー・ぶっ飛ばせ』だが、ノートを見ると3年後に池袋の文芸地下で見ている。 沢田幸弘監督の『濡れた荒野を走れ』と2本立てだった。 私は、この頃藤田敏八が一番好きだった。 その軽さ、自由さ、とりとめのなさなどだったと思う。 だが、友人の下川博にそれを言うと、「それは映画だから可能なことで、(当時我々が一緒にやっていた)演劇では無理」とのことだった。...

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奥川、佐々木投手はすぐにプロ野球へ

甲子園大会も大阪の履正社の優勝で終わった。 今回も、奥川や佐々木のような優れた投手が話題になった。 私が希望するのは、すぐに日本のプロ野球に入ってほしいということだ。 日本のプロ野球で、大学出で、200勝以上したのは、杉下と村山しかいない。 南海で、38勝4敗の信じがたい記録を1959年に記録した杉浦忠志も200勝できなかったし、怪物と言われた巨人の江川卓に至っては、135勝である。...

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『脱獄・広島殺人囚』

1974年に東映京都で作られた脱獄囚・松方弘樹の話。 はじめ、昭和22年のこと、、米軍用品の横流しのトラブルで、松方は汐路章を銃殺してしまい刑務所に入れられる。 そこから、刑務所の職員、入獄してくる者などと次から次へと反抗し、喧嘩して罪が重ねられるが、めげずに脱獄する。 例によって刑務所ものなので、全身裸になる「カンカン踊り」や集団入浴などが入り、タバコの火のつけ方、手渡し方披露される。...

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