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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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池上映画劇場

ネットがすごいと思ったのは、池上にあった池上映画劇場について、載っていたことだ。誰が書いたのかはわからないが。 ただ、そこには私の記憶と少し違う部分もある。 そこは、池上駅の近くだが、少し離れたところにあり、当初は東宝と東映の館だったと思う。...

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2本立ての最初は

1950年代中頃から、日本映画は、多くの映画館では2本立て上映になった。 これは、『笛吹童子』以下の新諸国物語スリーズの大ヒットで、東映が中編2本立てで業界を席捲したことに追従した動きだった。 だが、これは同一社内の2本立てだが、異なる社の2本立てを考えて大成功した男がいた。 かつて「四国の大将」と呼ばれた、坪内壽夫さんである。...

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小池百合子評論家 中田宏

この間の選挙の騒ぎでテレビに出続けたのが、中田宏氏であり、今や小池百合子評論家である。 前に書いたこともあるが、彼の横浜市長1期目は一応評価できるものだったと思う。 高秀市長の下の市政の停滞を打ち破ったのは評価してよいと思う。 ただ、二期目は、地金が出たというか、ひどい状況になった。                      横浜市では、毎年の2月頃に全区で「自治会町内会長感謝会」と言うのをする。...

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『風雲三條河原』

1955年、劇団新国劇総出演で作られた、人斬りの岡田以蔵を主人公とする作品。 以蔵を主人公とした映画では、勝新太郎主演、五社英夫監督の『人斬り』があり、ここでは薩摩の「人斬り新兵衛」を三島由紀夫が演じ、最後に切腹を見せた。 三島の切腹願望は、20代くらいからあったようで、友人でホモセクシュアルの演出家・堂本正樹と、中世の切腹の絵巻を見ながら興奮して契っていたそうだ。...

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「排除の論理」は間違いだろう

小池百合子の致命的エラーで有名になった「排除の論理」だが、元は1996年に民主党を作るときに、鳩山由紀夫、菅直人らがしたことである。 そこでは、武村正義、土井たか子、村山富市らの前世代の政治家を  

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『野良猫ロック・マシン・アニマル』に見る本牧ふ頭

蒲田の安売りビデオ屋に『野良猫ロック・マシン・アニマル』があったので、買ってきた。 1970年、長谷部安春監督で、岩国から藤竜也と岡崎二朗が横浜に来る。場所は本牧の手前の埋め立て地で、今はヨーカードーがあったあたりである。 彼らは、ベトナム脱走兵(日本人俳優だが)を連れていて、彼が持ってきたLSDを換金して海外への逃亡させようとしている。...

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都市民俗学としてのドキュメンタリー映画

11月3日に、横浜シネマリンで、2本のドキュメンタリー映画を見た。 堀田監督の『日曜日の子供たち』と小川監督の『どっこい人間節』である。 感じたことはいろいろあるが、小川監督の寿町の人へのインタビューは、記録映画が都市民俗学としての意義を持つものだということだ。...

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東京映画と宝塚映画

かつて東宝系の映画会社として東京映画と宝塚映画があった。 東京映画は、豊田四郎や川島雄三らのベテラン監督作品が多く、結構いい文芸映画作品がある。 これは、豊田の『夫婦善哉』が3か月もかかり砧のタジオを占拠されて困ったので、千歳船橋の連合映画を改装して使用することにしたものである。...

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吉永小百合の叔母は・・・ 『スプートニクスの落とし子たち』 今野 浩

今野浩のこの本は、1958年に東大理1に入学した、今野氏をはじめ、最優秀な連中のことを書いたもので、非常に面白い。 日比谷高校のことや東大のことなど、詳細に書かれていて非常に興味深い。 このベスト&ブライテストの一人で、今野自身と関係が深く、富士製鉄でも一緒になり、さらに米国を経て共に日本の大学の教員となる後藤公彦のことが一番詳細に書かれている。...

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坂本長利、88歳

今日の東京新聞に、坂本長利さんのことが特集されていた。坂本さんと言えば『土佐源氏』であり、50年、1,000回以上演じているそうだ。 私が見たのは、1980年代、錦糸町の西武の中にあった小劇場で、上演後には故扇田昭彦さんとの対談があった。 『土佐源氏』は、民俗学者の宮本常一の『忘れられた日本人』の中に書かれている話で、高知の譲原で宮本が聞き取った元馬喰で、当時は乞食同然だった男の一代記である。...

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喜劇映画のアクション・カット

最近の映画を見ていて気になるのは、アクション・カットの使い方が下手なことである。 アクション・カットが何かについては、調べてほしいが、例としてはマキノ雅弘の映画を見ればよいだろう。 多分、ワンシーンワンカットの流行で、だらだらと撮っておけば良いとの考えが蔓延しているからだと思うが、映画の基本は小津や成瀬を出すまでもなく、カット繋ぎである。...

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監督や演出家の様々なやり方

映画監督と言うと、黒澤明のように全スタッフを怒鳴り散らす、独裁者のイメージを持つだろう。だが、その黒澤も、若い頃は多くのスタッフの声に耳を傾ける人で、音楽の早坂文雄を最大の助言者としていたそうだ。 早坂がいないときは、俳優の志村喬を頼りにしていて、撮影で忙しい時などは、アフレコを志村に任せていた。それが原因で、大映京都の『羅生門』の時は、チーフ助監督の加藤泰と喧嘩になったそうだ。...

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トリクルダウンの嘘が証明された

トリクルダウンとは、金持ちの富が社会全体に振り撒かれるという、風が吹けば桶屋が儲かる、のごとき理論である。 小泉・竹中の新自由主義経済理論の中核であり、規制緩和を進めろという今のアベノミックスにつながっている。                        だが、これは全部嘘であることが証明された。...

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『黒澤明が描こうとした山本五十六』 谷光太郎

映画『トラ・トラ・トラ!』制作の真実 と副題されていて、ネットでの評価は、既存の本の引用ばかりとのことで低かったが、黒澤と山本には興味があるので買う。引用ばかりで、と言う評価はおかしい。既存の資料を使用することは当然のことで、ノン・フィクション・ノベルではない限り、新資料がないからと評価しないのは間違いである。...

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『約束』

1972年、斎藤耕一監督作品で、『旅の重さ』と共に、キネマ旬報ベストテンに入り、斎藤の名を高めた作品である。 1970年代、当時は多数あった都内の名画座に行くとよく見た作品であり、あらためて見てみると上手いと思う。 日本海岸を北上する列車で知り合った萩原健一と岸恵子の話だが、1時間半のうち、当初しゃべっているのは萩原だけで、岸はほとんど口を開かない。...

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品格とチン格

大相撲の日馬富士事件で、盛んに言われているのが白鳳の品格だが、人間の品格については、伴淳三郎の有名な言葉があった。 「男には、人格と同時にチン格がある」 白鳳の取り口に品格がないことは言うまでもない。 方や、貴乃花に、チン格があるのかは、宮沢りえとの問題から見ても、どうなのかなとは私は思う。               いずれも困ったものだと言うしかない。

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『ランボー』

今から30年前、横浜市から派遣されて富士山の麓での英語の研修に行かされたとき、アメリカ人教師から、「英語を勉強するには映画を見ろ!」と言われた。 中で一番いいのは、台詞が論理的で明確な裁判劇で、喜劇は日本人にはジョーㇰが理解できないので、止めろといわれた。 ついでに彼は「ドント・シー・ランボー」とも言ったが、その映画『ランボー』では結構台詞があり、あれは彼のジョークだったと分かった。...

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『面影三四郎』

藤田進と言えば、姿三四郎で、これと加藤隼戦闘隊の加藤大尉などの軍人役だけで映画史を生きた役者も珍しい。 他に印象に残る役と言えば、黒澤明の『隠し砦の三悪人』の、悪役から善人側に寝返る武士くらいだろう。              1949年の大映作品なので、ここでは姿三四郎に面影が似ている大学生の宇津木となっていて、大学選手権で小坂の伊沢一郎と対戦し、山嵐で勝つ。...

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『奇跡の丘』

イタリアの監督パゾリーニが最初に世界的な監督になった作品。 中身は、キリストの生涯で、マタイ伝等とほぼ同じ進行である。 役者はほとんどが素人らしいようで、当時に現場で撮影した本物のドキュメンタリーを見ているような気がしてくる。 もちろん、最後は磔にされて死に、埋葬されるが墓の蓋を開けると空で、キリストが現れる。...

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『ロマンス娘』

墨田区千歳1丁目にある、渡辺信夫さんがやっている私立図書館「跳花亭」http://choka-tei.at.webry.info/の仲間の楽しい食事しながらの毎月の映画会。 1956年の東宝映画で、美空ひばり、江利チエミ、雪村いずみの三人娘映画としては、『ジャンケン娘』に次ぐ2本目。 監督は杉江敏男、脚本は井手俊郎と長谷川公之、音楽は神津善行。 3人の相手役は、宝田明、江原達怡、井上大助。...

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