『ヨーム・キプール 勝者なき戦場』
1973年10月6日、エジプトとシリア軍がイスラエルに攻め込む。 この日は、ユダヤ教の「ヨーム・キプール 贖罪の日」で、一日何もしない日だったので、シナイ半島、ゴラン高原の双方でイスラエル軍は敗退する。これは、戦後の中東戦争で初めてのイスラエルのアラブ側への敗北で、イスラエルの不敗神話が壊れた時だった。...
View Article『映画監督・小林正樹』
以前、読んだが、図書館で借りて読んだので、じっくりと読めず、今回買ってゆっくりと読む。 小林は、私にとっては新藤兼人と並び非常に苦手で、そのまじめすぎるところが、見ていて辛いのだ。 ただ、今回じっくりと読んで再認識したのは、小林は戦争にずっとこだわってきたなということだ。...
View Article横浜の二つの開発
横浜では、今、二つの開発が話題となっている。 一つは、言うまでもなく山下ふ頭の「IR・カジノ」で、もう一つは、瀬谷区の元上瀬谷通信基地跡地である。 山下のカジノは、港運協会の前会長の藤木幸夫氏の反対で有名になっているが、もともと受託業者と目されていたラスベガス・サンズが日本撤退を発表したので、かなり後退したように見える。...
View Article『巨大なる戦場』
1947年12月、ニューヨークでクリスマスプレゼントを買っている、元米軍将校カーク・ダグラスに、ユダヤ人の若者が来て、 「われわれは、パレスチナでアラブ側と戦うが、素人なので教えてくれ」と頼まれる。 欧州ではノルマンディー上陸作戦等で武功をあげたが、もう妻アンジー・ディツキンソンと平安に暮らしたいと思っているが、強い要望で、パレスチナの海岸に行く。...
View Article敗戦野手・北條は、早く二軍に・・・
昨日のヤクルト・阪神戦は、意外にも藤浪が好投だったが、ヤクルトの高橋奎二はさらに良くてまったく打てない。 2回にヤクルトが連打で1点を入れただけで、藤浪は村上からも三振を取るなど、非常に良かった。 ところが、7回にショートの北條が、3回もエラーする。 そのエラーは、到底プロ野球のレベルではなかった。 左投手だからと言って、木浪を外して北條にする意味はどこにもない。...
View Article催涙ガスには、レモンを
アメリカのブラックマターライブ運動はじめ、香港など世界中で市民の運動、デモンストレーションが行われている。 そこで警察側が使うのが、催涙ガスで、これは結構利くのだ。 この催涙ガスに、特に涙が止まらない時は、レモンが有効である。 なぜ、利くのかは知らないが、レモン汁は、催涙ガスに対する一番の方法である。
View Article横浜港の2本 『紅の流れ星』『唐手三四郎』
一昨日、昨日と、横浜港が背景の映画を見た。 『紅の流れ星』は,神戸港ではないかと思われるかもしれないが、神戸港とタイトルの出る桟橋の近くでロッキングチェアーで昼寝する渡哲也のシーンから、明らかに横浜の大桟橋である。...
View Article『松竹映画30年』
今村昌平が川島雄三の『相惚れトコトン同志』の助監督だった時、 「川島さん、なんでこうんなくだらない映画を作るんですか」と聞いた。 すると川島は即時に「金のためです」と言ったそうだ。 この『女優と名探偵』も、ややその感じの作品で、期待外れだった。 だが、この前に上映された『松竹映画30年』は、良かった。...
View Article『実録・ジプシー・ローズ』
1974年の日活ロマンポルノ、監督は最多登板の西村昭五郎、舞台で踊子が踊っていて終わると、客席に正訓氏がいて、坂本長利が近いずいてきて挨拶する。 1950年、舞台上に大きな額縁があり、その中に半裸のローズが立っていて、伸ばした手にヨハネの首を支えている。戦後、始まったストリップの「額縁ショー」である。...
View Article育鵬社の教科書を選択せず
横浜市の教育委員会は、中学の公民と歴史の教科書について、来年度からは育鵬社のを選択しないことを決めたそうだ。 私の知り合いには、「横浜の公立中は、育鵬社なので私立に行かせた」という人もいたくらいだったが。 今の教育委員長の大場茂美氏は、私が市会議長の秘書のときに、助役の秘書だった方で、教育長の鯉渕信也氏は、パシフィコ横浜では、私の後任の企画係長で、ウォーマッド横浜を実施した人である。...
View Article山本かんさい、死去
デザイナーの山本かんさい氏が亡くなられたそうだ。彼とは、パシフィコ横浜の時代、あるイベントの講演者としてきてもらったことがある。 正確な時期は憶えていないが、たぶん1989年の秋で、パシフィコ横浜の実施設計ができ、それに基づく模型も作り、さらに横浜全体のプロモーションビデオもできたので、お披露目のイベントによんだのだ。...
View Article維新の連中の知的水準 イソジン吉村
大阪の吉村知事と、松井市長が、イソジンがコロナウイルスを減らす効果があったと発表した。 患者を分けて、イソジンで1日4回嗽をした法は、ウイルスが減ったというのだ。 口内を殺菌していれば、ウイルスが減るのは当然で、体内、肺に入ったウイルスは減るのだろうか。 この考えは、トランプの「抗マラリア剤が効く」との発言と同様で医学的意味はない。...
View Article山本功児は、『人間の条件』を読んでいた
脚本家大石静かによれば、彼女は法政大の山本功児と付き合っていて、愛読書『人間の条件』をすすめると、まじめな彼はちゃんと読んだそうだ。 付き合っていると言っても、セックスはもちろん、手も握ったことはなかったそうだ。 当時、大学の野球部員と付き合うのが流行っていて、私の知り合いの子も、法政大学野球部員と付き合っていた。 ただ、小柄だったので、プロにはいかず、ノンプロの選手になった。...
View Article横浜でも売り切れだった
今日、東京からの帰りに、ある薬局によると、入口に「うがい薬売り切れ」と出ていた。 いうまでもなく、イソジン吉村のデマ記者発表の結果である。 およそばかばかしいというしかない。 維新の連中は、こうしたデマゴギーが大好きである。
View Article高橋治の最高作は・・・
国立映画アーカイブで、高橋治監督の『非情の男』を見た。 話は、浅草のチンピラ三上真一郎で、売春、競馬のノミ屋などいろいろやっていて、吉村真理と瞳麗子のストリッパー争いなどもある。 さらに、三上の組が右翼団体に買収されるなど、運びは結構悪くない。だが、少しも面白くない。 理由は簡単で、監督の高橋が、登場人物の誰にも感情移入していないからだ。...
View Article『イミテーション・ゲーム』
ドイツの暗号機エニグマを解明する自動機械(マシン)を開発したアラン・チューリングをえがく作品。 この自動機械は、現在のコンピュータになるわけだが、ここでは機械式計算機になっている。 アランは、優秀な数学者だったが、ある日軍隊の研究所に雇用され、ドイツの暗号機エニグマを解明する計画に加わる。...
View Article経緯は違うのだ
昨日の朝日新聞の夕刊に劇作家秋元松代と彼女の作品のことが出ていた。 その冒頭に、早稲田大学劇団演劇研究会が『常陸坊海尊』を無断上演しようとし、止められて1回しか上演できなかったとある。 50年前の朝日新聞の記事はそうで、その朝私は非常にびっくりした。 すでに劇団はやめていたが、一応部室には時々行っていて事情は聞いていたからだ。...
View Article新藤孝衛氏、死去
先日の新聞に、新藤義孝氏の父死亡と出ていたが、新藤孝衛である。 新藤氏は、初期のピンク映画の有名監督の一人であり、若松孝二らと並び、多くの作品を監督した方である。 彼は、日大を出て大映に入ったが、数年でやめてフリーになり、後にピンク映画を自社の年芸術協会で撮った。 ネグリジェ歌手の内田高子を起用した作品が有名だが、大映出らしく、メロドラマ的な作品だったと思う。...
View Article『素っ裸の年令』
およそ40年以上過ぎて『素っ裸の年令』を見た。高校時代で、ノートを付けていないので、正確な時期は不明だが、たぶん1962年だと思う。 見たのは、蒲田パレス座で、ここは本来日活の2番館だったが、当時次第に日活も製作数を減らしていたので、ときどき「なになに週間」というのをやっていて、これは赤木圭一郎週間で、残りは裕次郎と共演した『清水の暴れん坊』と「拳銃無頼帖シリーズ」の何かだったと思う。...
View Article『ドキュメンタリー・沖縄戦』
1945年3月、アメリカ軍は、沖縄諸島に攻撃してくる。 まずは、大量の空爆、そして猛烈な艦砲射撃、ここでもある女性が証言している。 「すごい飛行機だなと喜ぶと、日本ではなくアメリカ軍だった・・・」 この空爆、艦砲射撃、そして上陸というのは、アメリカ軍が太平洋の島々で実戦してきた結果で、しかも大軍で一挙に攻めるという戦法だった。...
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