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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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横浜の二つの開発

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横浜では、今、二つの開発が話題となっている。
一つは、言うまでもなく山下ふ頭の「IR・カジノ」で、もう一つは、瀬谷区の元上瀬谷通信基地跡地である。
山下のカジノは、港運協会の前会長の藤木幸夫氏の反対で有名になっているが、もともと受託業者と目されていたラスベガス・サンズが日本撤退を発表したので、かなり後退したように見える。
このサンズの撤退は、現在の「コロナウイルス」により、大きな収益が臨めないからだろうが、もう一つ山下再開発には問題がある。
それは、山下地区は、基盤整備を含めて事業者が再開発することで、この条件が負担として大きかったのではというのが、私の考えである。
これは、以前みなとみらい関係者から聞いたことで、彼は「基盤整備をせずは、横浜市の責任放棄で、こんなことはなかった」と怒っていた。
そのとおりで、みなとみらいも港北ニュータウンも、基盤整備はすべて横浜市がやった上で、事業者の誘致をしてきたが、山下ではないのだそうだ。

                   

さて、もう一つは、瀬谷区の元上瀬谷通信基地跡だが、テーマパークを考えているとの報道で、相模鉄道が想定されているとも報道されていた。
瀬谷駅につながるのは、相鉄なので当然だが、相鉄にテーマパークを作る意欲や能力はあるのだろうか。
今の首脳は知らないが、昔の社長の対馬好二郎氏は、エンターテインメントがお好きで、一時は横浜駅西口の自社の所有地(現駐車場)に劇場を作ることを構想していた。その話をすると、元横浜市幹部のW氏は「無理だね・・・」と嘲笑していたが、対馬さんなら、瀬谷のテーマパークをやろうとしたと思う。

だが、これは瀬谷の問題だけではないが、現在のコロナに象徴されるのは、一つの場に大衆を集めて金を儲けるという仕組みは、今後は無理なのだと思うのだ。
その意味では、時代は大きく変わるだろう。
今後は、集中的社会から分散的社会に変わるのだと、経済も社会も、そうだと思う。
だから、瀬谷地区については、すでに決まっている「花の博覧会」は、やっても良いが、その後は何もせず、緑地にしておき、最終的な使用法はゆっくりと考えればよいと思う。
その間は、大規模ドッグランや野外音楽堂などにしておき、夏は「フジロック・フステイバル」でも誘致してやらせばよいと思う。
いずれにしても、急ぐことはないと思うのだ。



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