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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『ゲッテイ家の身代金』

1973年7月、ローマで石油王ゲッテイ家の三世パウロが誘拐される。 冒頭のシーンが見事で、長い横移動でパウロが町を歩いているところが撮影されるが、その間にモノクロからカラーに代わってゆく。...

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島村抱月以来だが・・・

コロナウイルス騒ぎは、まだ収まりそうもない。 志村けんが亡くなったのは、大変に残念なことで、彼は実は大変な勉強家で、世界中の喜劇の資料映像を見ていたとのことだ。 さもありなんと思う。 さて、100年前のスペイン風邪のとき、日本では作家・演出家の島村抱月が亡くなっている。 そして、島村の愛人で、芸術座の看板女優だった松井須磨子が後追い自殺している。...

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横浜市警本部はどこに協力したのか 『決闘』

朝、コロナ報道ばかりでつまらないので、録画していた映画を見ると、タイトルに横浜市警本部協力とあった。 松竹の立体映画、松竹ナチュラル・ビジョンの『決闘』である。 新聞記者の川喜多雄二とカメラマンの大坂志郎の活躍を描くもので、脚本は柳沢類寿、監督は田畠恒男である。 筋は、東京で起きた銀行強盗事件で、現場にメダルが落ちていて、それを川喜多も持っている。...

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福留孝介だけだった

日曜日、BSで2006年のWBCの日本・韓国戦を放映していた。 やはり、久しぶりに見るプロ野球は面白い。 この時は、里崎が活躍したのだが、彼は今は解説者であり、現在も現役なのは、阪神の福留だけだった。 外野は、福留の他、イチロー、多村だった。 小笠原、平成の三冠王松中信彦らが主力だったが、皆引退している。...

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『女の警察・乱れ蝶』

1970年の日活なので、もちろんダイニチの配給だが、製作はアローエンタープライズと小林旭の会社になっている。 アローエンタープライズ作品には、ブラジルロケの『赤道を駈ける男』があるが、これはむしろ他社の俳優を出す工夫だったように思う。 旭の元恋人は水野久美で、悪役の内田良平の妹は松本めぐみと、東宝系の役者が出ている。...

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維新の会、10年

日本維新の会ができて10年たったそうだ。 もう10年も経ったのかと思うが、結局何ができたのか、私は非常に疑問に思う。 地方自治体だが、横浜市の市議会職員として10年以上も議会と議員を見てきた者として、維新の会のような議員連中が出てくる理由はよくわかる。 と同時に、維新の出現で、かつての自民党が持っていた保守の良さがなくなって来たと思う。...

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『人間の証明』

1977年の角川映画、テレビCMでさんざ聞かされた「母さん、あの帽子、どこに行ったのでしょうね」がラストで本当に流れる。 主演は、松田優作と岡田茉利子、岡田の夫で政治家が三船敏郎。松田の上司が鶴田浩二と、各社の大スターが出ている。...

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『原子力潜水艦浮上せず』

1978年のアメリカ映画、原子力潜水艦がニューロンドンの基地に戻る途中に貨物船と衝突し船尾を破損し海底に沈んでいく。 当時、アメリカでは「災難映画」がヒットしていて、これも一種のデイザスターものである。 艦長のチャールストン。ヘストンは、これが最後の航海で、艦内ではそれを祝おうとしている時に、衝突が起き、皆艦内にたたきつけられる。...

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ひどかった事業は

コロナウイルスで、国民全員に10万円が配布されるとのこと。 思いだすのは、以前「地域振興券」が配られた時のことだ。 40年間横浜市に勤務して、この地域振興券と「2000年問題」がバカバカしかった二つの案件である。...

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ロバート・ケネディが殺された日

テレビが、コロナウイルスばかりでつまらないので、ユーチューブの「ケネディ家の野望」を見た。 ほとんど知っていることだったが、JFKの父親のジョセフは、いろんな事業をしていたが、ハリウッドで映画を作っていたことがあるとは初めて知った。 そして、兄のジョン・エフ・ケネディが1961年11月にダラスで暗殺された後、弟のロバート・ケネディは、民主党大統領予備選挙に出た。...

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黒澤明は、なぜ徴兵されなかったのか

先週の4月23日号の「週刊文春」で、三上延氏が、私が2013年に出した『黒澤明の十字架』について触れてくれた。 黒澤明は、身長180センチ以上で、特に身体的異常もないのに、なぜか徴兵されなかった。 彼は、自伝的という『蝦蟇の油』で、20歳の徴兵検査のことを書いている。 そこで、徴兵検査の担当官が父黒澤勇氏の教え子だったので、徴兵を逃れたというのだ。 これは、本当だと思う。...

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『愛情の都』

1958年の東宝映画、監督は「娯楽映画」の多い杉江敏男だが、この人はもともとは黒澤明の助監督も務めていた人なので、画面は正確でテンポも良い。宝田明のヒット曲『美貌の都』の映画化に続き、作られた宝田と司葉子のメロドラマ、前作は宝塚映画だったが、これは東宝で作られている。...

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『日本よいとこ・無鉄砲旅行』

1960年7月に公開された松竹大船映画、無鉄砲なのは、旅行ではなく、シナリオだと言いたくなる作品。 脚本は関沢新一で、監督は生駒千里。生駒は、昭和23年松竹入社で、鈴木清順や中平康らと同期とのこと。...

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生駒千里は、

生駒千里監督は、松竹ではあまりさしたる成績は残さなかったが、映画、演劇界には大変な成果を残されている。 彼は、つかこうへいの義父なのだ。 生駒千里氏の娘は非常に可愛く、つかの芝居のオーディションに行ったとき、つかに一目ぼれされて主演となり、最後は結婚された。 そして、娘は、愛原実花として宝塚のスターとなった。...

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5万5千人分の弁当

テレビが、コロナウイルス騒ぎだけで詰まらないので、ユーチューブで「日本ニュース」を見ると非常に興味深い。 1940年、昭和15年は、紀元2600年で、11月に大祭が行われた。 11日に、皇居前広場で大祭が行われ、まず「君が代斉唱」の後、高松宮が祝辞を述べた。 その後、舞楽が舞われたが、当日5万5千人の参加者にはお弁当が配布されていて、中には酒を飲む者も見えた。...

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本当にものを知らないと思う

テレビがつまらないので、ユーチューブを見ていて、「みんなの戦争証言アーカイブ」も見ると結構興味深いのだが、インタビューアーのものの知らないにのはあきれる。 特に軍隊用語で、「大発」と言われて、まったく分かっていないことが知れる。 大発とは、上陸用舟艇で、日本の軍隊の用語であり、ダイハツのことではない。...

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日本ニュースについて

外に出られないので、引き続きユーチューブで「日本ニュース」を見ているが、その表現には改めて驚く。 異常に大げさというか、大変に誇張された表現なのである。                    日本は皇国、国民は民草、陸海軍の飛行機は、陸と海の荒鷲、日中戦争は聖戦で、1941年12月8日以後は、大東亜戦争になる。 そして、竹脇昌作らのナレーションの詠嘆調に謳いあげる調子の高さ。...

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『新選組始末記』

                        1963年に大映京都で作られた新選組ものの1本、主役は山崎丞を演じる市川雷蔵、親の代からの浪人の雷蔵は、近藤勇(城健三郎こと若山富三郎)の人柄に惚れて組に入る。 局長は芹澤鴨で、田崎潤、新見錦は須賀不二男で、この二人は、土方歳三(天知茂)によって粛清されて、近藤が局長になる。...

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『愛と憎しみの彼方へ』

1951年の谷口千吉監督の作品で、脚本は谷口と黒澤明。 刑務所で脱獄があり、そこはなんと網走である。 脱走したのは、三船敏郎の他、小沢栄太郎など。 看守の志村喬は、三船を子供のように思っていて、署とは別に一人で三船を追う。署長は三津田健である。 なぜ三船が脱獄したかと言えば、三船の妻・水戸光子が男と逃げたことを木村功が風呂場で言ったからだと告白する。...

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『ミッシング』

1895年のニューメキシコの田舎の村に女医のケイト・ブランシェットが二人の娘、さらに恋人と住んでいる。 そこに汚い中年男のトミー・リー・ジョーンズが来る。 彼は、昔、ケイトらを残してなぜかインディアンに身を投じた男で、ケイトには非常に不快。 だが、ある日、インディアンの連中がやってきて、上の娘を連れて行ってしまった。...

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