1960年7月に公開された松竹大船映画、無鉄砲なのは、旅行ではなく、シナリオだと言いたくなる作品。
脚本は関沢新一で、監督は生駒千里。生駒は、昭和23年松竹入社で、鈴木清順や中平康らと同期とのこと。
話は、種子島から始まり、焼酎の醸造家菅井一郎の息子・山下旬一郎は、酒が嫌いで、東京で洋菓子の勉強をしたいと思っている。母親は清川虹子。山下の友人で漁師の森川信の息子・小坂一也は歌が好きで、コロンビアレコードの新人コンクールの参加券が来たので、一緒に東京に行くことになる。森川の船で鹿児島に行くが、二人ともろくに金がない。清川のへそくり貯金を当てにしていたのだが、箱を割ると菅井が使っていて、千円しかないのだ。
熊本に山下の社長の先輩がいるので行くが、社長と言うが一人で観光案内で生きているだけで、まったくの無一文。これは毒蝮三太夫で、彼は主に東宝なので松竹は珍しい。
福岡に行き、コロンビア・ローズと神戸一郎のショーがデパートの屋上で行われている。
二人を追って、森川と菅井も島を出て、九州を北上してくる。
なんとか関門トンネルを通過して広島に行く。
ここで、親父たちと会うシーンがあり、小坂たちは出雲に行く団体バスに乗って逃げる。ここは、由利徹と南利明がいて、やっと喜劇らしくなる。
やはり、芸の力は恐ろしい。
メロドラマは、旅行映画と言う説があるが、これも観光映画である。
出雲では、コロンビア・ローズ、神戸一郎、さらに岡田真澄と会い、岡田の外車で空港にコロンビア・ローズを送って貰い、今度はヒッチハイクで、東京に向かう。
その中で、結婚式から逃げてきた女の瞳麗子が加わり、有馬温泉でのドタバタ等があり、小坂は桑野みゆきの故郷の佐渡に行き、山下も間違えて瞳と新潟に行って、結局新潟で4人がまた会って全員で東京に行く。
書いていて嫌になる筋書きだが、チーフ助監督は山田洋次であるのは驚く。
そして、東京で古賀政雄指揮の楽団でのコンクールがあり、ここには島倉千代子が歌うが、さすがに上手い。
もちろん、小坂は合格し、そして30年後の1990年となる。
小坂は桑野と、山下は瞳と結婚していて、山下は焼酎の醸造家になっている。
なんともひどい映画で、監督の生駒は松竹を辞めて日大の先生になったのは良いことだったと思う。
衛星劇場
脚本は関沢新一で、監督は生駒千里。生駒は、昭和23年松竹入社で、鈴木清順や中平康らと同期とのこと。
話は、種子島から始まり、焼酎の醸造家菅井一郎の息子・山下旬一郎は、酒が嫌いで、東京で洋菓子の勉強をしたいと思っている。母親は清川虹子。山下の友人で漁師の森川信の息子・小坂一也は歌が好きで、コロンビアレコードの新人コンクールの参加券が来たので、一緒に東京に行くことになる。森川の船で鹿児島に行くが、二人ともろくに金がない。清川のへそくり貯金を当てにしていたのだが、箱を割ると菅井が使っていて、千円しかないのだ。
熊本に山下の社長の先輩がいるので行くが、社長と言うが一人で観光案内で生きているだけで、まったくの無一文。これは毒蝮三太夫で、彼は主に東宝なので松竹は珍しい。
福岡に行き、コロンビア・ローズと神戸一郎のショーがデパートの屋上で行われている。
二人を追って、森川と菅井も島を出て、九州を北上してくる。
なんとか関門トンネルを通過して広島に行く。
ここで、親父たちと会うシーンがあり、小坂たちは出雲に行く団体バスに乗って逃げる。ここは、由利徹と南利明がいて、やっと喜劇らしくなる。
やはり、芸の力は恐ろしい。
メロドラマは、旅行映画と言う説があるが、これも観光映画である。
出雲では、コロンビア・ローズ、神戸一郎、さらに岡田真澄と会い、岡田の外車で空港にコロンビア・ローズを送って貰い、今度はヒッチハイクで、東京に向かう。
その中で、結婚式から逃げてきた女の瞳麗子が加わり、有馬温泉でのドタバタ等があり、小坂は桑野みゆきの故郷の佐渡に行き、山下も間違えて瞳と新潟に行って、結局新潟で4人がまた会って全員で東京に行く。
書いていて嫌になる筋書きだが、チーフ助監督は山田洋次であるのは驚く。
そして、東京で古賀政雄指揮の楽団でのコンクールがあり、ここには島倉千代子が歌うが、さすがに上手い。
もちろん、小坂は合格し、そして30年後の1990年となる。
小坂は桑野と、山下は瞳と結婚していて、山下は焼酎の醸造家になっている。
なんともひどい映画で、監督の生駒は松竹を辞めて日大の先生になったのは良いことだったと思う。
衛星劇場