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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『シベリア人の世界』

土本と言えば、水俣病となるが、彼はもちろん、多様な作品を撮っている。 これはテレビでの放映を目指したもので、紀行映画的になっているのは珍しい。 1967年11月は、ロシア革命50年で、全国でも関連行事が行われるとのことで取材に行ったのだ。 その理由は、土本典昭自身が、1950年代は日本共産党員で、武装闘争時代は、山村工作隊に従事したように、ロシア革命とその後について非常な興味があったからだ。...

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『白い花』

民芸の新作『白い花』の舞台は、愛媛県今治の奥の農村で、1960年代後半のことである。 その家には、父親柚木徹男(杉本孝治)と40に近い長女の百合(中地美佐子)の二人が住んでいる。私の知り合いに今治出身の人がいるが、高卒後東京で大学を出て、その後も全国で働かれた方だが、その言動を見ていると「今治は関西文化圏だな」という感がする。...

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電車はガラガラだった

池袋の『ねじまき鳥クロニクル』を見るために吉野町から地下鉄とJR戦で行くが、どの電車もガラガラだった。 言うまでもなく、コロナウイルスの感染の恐怖からだと思う。 少し行きすぎのようにも思うが、たしかに流行は恐ろしいが。

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『ねじまき鳥クロニクル』

この劇を見ての最初の感想は、「随分とすかしている芝居だな」だった。 「すかす」と言うのも死語だろうが、きどっているという意味で、よく植木等が「すかすなこの野郎!」と言っていた。 池袋西口の汚い公園が、いつの間にか、きれいなというか、こじゃれたプラザになっていたのにふさわしい芝居だともいえる。 私は、村上のこの小説は読んでいないので、以下劇からうかがえたことだけ書く。...

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NHKBS『全貌2.26事件 機密文書で迫る』

昨日、2月26日は、84年前に「2.26事件」が起きた日である。 歴史家の秦郁彦先生は、「2.26事件産業がある」といっておられたが、近年はさすがになかったが、これは海軍軍令部員の、後には海軍少将となる富岡定俊が記録し、保存していたものだ。 現在なら、公文書として公開されるべきものだが、逆に家に持ち帰ってしまったので、敗戦時の焼却を免れた貴重な資料である。...

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『夕焼け小やけの赤とんぼ』

2008年に国連アフリカ開発会議に関連して、高校生ミュージカル『やし酒飲み』をやった事がある。 この時、オーディションに来た高校生に「赤とんぼ」を歌ってもらったが、多くの子が、この「名曲」を知らなかったのには驚いた。 もう、教科書には載っていないのだろうか。...

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神社仏閣は、なにをすべきか

今テレビを見ても、コロナウイルスの話ばかりで、うんざりするが、その中で面白かったのは、高野山では、火祭りで悪霊退散を祈ったことだ。 これはなかなか痛快なニュースだと思った。 神社仏閣は、いまこそ悪霊退散を祈るべきではないか。 安倍晋三は先週会見したが、誰も信じていないような反応だと思う。 テレビというものは恐ろしもので、写っている人間の心を現してしまう。...

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『風と共に去りぬ』メイキング

テレビも、コロナウイルス報道ばかりで面白くないので、『風と共に去りぬ』メイキングを見る。 だいぶ前にNHKBSで放送されたもので、『風と共に去りぬ』のメイキングにもいろいろあり、ABCテレビの『アワー・ワールド』の1939年で放映されたのも持っているが、これは長時間版である。...

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『ヴォツェック』

METライブビューイングで『ヴォツェック』を見に東劇に行く。 ここは1960年代は映画館で、高校生の時に『ニュールンベルグ裁判』を見たことがある。 その前は、空襲で焼けた歌舞伎座の代わりに歌舞伎公演をやっていて、私と16歳上の長姉は、ここで戦後、六代目菊五郎の舞踊を見たことがあるそうだが、「声が小さくて参った」とのこと。...

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『木枯し紋次郎』

,テレビの『木枯し紋次郎』はほとんど見ていない。理由は、丁度テレビが始まったときが、市に就職したときで、まじめにやろうと思っていたので、こうしたアウトローものは避けていたのだと思う。 このところ、テレビは「コロナウイルス」ばかりで見る気がしないので、CSの『木枯し紋次郎』を見ている。...

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岸家対小林家

コロナウイルス騒ぎで、多くのイベントや公演で、中止、延期が相次いでいる。 大相撲やプロ野球では、無観客で試合が行われている。 その中で、宝塚歌劇団は、宝塚大劇場での公演を9日から再開することにしたそうだ。 安倍内閣のご指示に逆らったと言うよりは、本公演で退団する生徒もいることが大きな理由だろうと思う。...

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『てんやわんや次郎長道中』

昨日は雨で、外に出ずに録画した映画を見た。 長兵衛となのる市川雷蔵が、ある田舎の村にくる。 「寂れた村」ときいていたが、非常ににぎわっている。 女目明しの藤原礼子にきくと、「金が出るとのことで賑わいだしたのさ」とのこと。 例によって、悪徳商人、目明し、女郎宿などがあり、夢路いとし・黄味こいし、平参平、都喋々・南都雄二、芦屋雁之助・小雁らが出てくる。 そして藤田まことも。...

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無観客興業を見て 大相撲は・・・

日曜日に続き、大相撲を見る。無観客興業だが、これを見ていて、無観客の歌舞伎を思いだした。 無観客の歌舞伎とは、1935年に菊五郎の『鏡獅子』を小津安二郎が、戦後カラー映画のテストで、やはり歌舞伎を撮ったもので、いずれもフィルムセンターで見た。 どちらも、当時は大きなカメラを入れて、照明も必要だったので、通常の舞台では撮影できず、興業が終了後に撮ったものだった。...

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別役実、死去82歳

劇作家別役実が亡くなられた、82歳。 パーキンソン病とのことだが、パーキンソンはまじめな男性がなりやすいのだそうで、彼は本当にまじめだったことになる。 あの病気の有名人は昭和天皇で、彼も非常にまじめな人だったようだ。 実を言うと彼の劇に私はそれほど多く見ていない。あの粘着質の台詞が苦手だからだ。...

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真帆しぶき、死去

1974年に私が最初に宝塚歌劇公演を見たのは、真帆しぶき主演の『花のオランダ坂』で、普通に言われる「宝塚調なるものより、はるかに上手いな」と思ったものだ。 その頃の大スターだった真帆しぶきが亡くなられたとのこと、87歳。 丁度、別役実の死と同時だったが、別役は新聞の1面で、真帆は普通の訃報蘭だったことは、やはり宝塚と新劇との評価の差だろうか。...

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今井清一先生、死去

元横浜市大の先生だった今井清一氏が亡くなられた、96歳。 私は、先生と付き合いはなかったが、一度だけ野毛の飲屋でお会いしたことがある。 それは、たぶん1986年の2月ごろで、横浜市長選挙の時だった。 野毛に沖縄料理の飲屋があると言うので、小林君に連れられて行くと、2人の高齢の方が飲んでいて、その一人が今井先生だとすぐに分かった。...

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自粛の疲れか・・・

昨夜は、人と打合せした後に、野毛のいつもの店で飲む。 終わって外に出ると、若者でにぎわっている。 昨日は、金曜日であり、みな週末を楽しんでいるのだ。 「自粛」も2週間となり、みなうんざりしているのがよくわかった。 まさに今や、自粛疲れだと思えた。

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『青春の門』 1981年 東映版

五木寛之は嫌いなので、見ていなかったが、蒲田のビデオ屋にあったので、買ってくる。 東宝の浦山桐郎監督のは見たが感心しなかった。 これは、東映京都で作られたもので、監督は蔵原惟繕と深作欣二の日大芸術学部コンビ。 アクション・シーンは深作で、他の恋愛的なところは蔵原なのだろう。...

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3月中旬は・・・

先週から急に寒い日が続いたが、3月中旬は寒い日があるのだが、私の父親の指田貞吉も、3月15日に亡くなった。1960年である。 カレンダーで見ると火曜日で、私は小学校6年生で、通常の授業は終わっていたが、クラスの卒業記念文集を作るため午後も残ってガリ切をしていた。 2時過ぎくらいだったと思うが、家から電話がかかっていると言うので、事務室に行くと一番下の姉からで、...

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『スマフォを落としただけなのに』

ひどいだろうと思ってい見たが、その期待どおりだった。 昔、東陽一監督、田中裕子主演の映画に『ザ・レイプ』というのがあり、新宿で見ていた。 すると場内の女性客が、「なんでこの女、こんなにいい家に住んでいるの!」と言い合い、その通りと思った。 なにしろ真空管アンプのオーディオがあるのだからすごかった。...

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