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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『てんやわんや次郎長道中』

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昨日は雨で、外に出ずに録画した映画を見た。
長兵衛となのる市川雷蔵が、ある田舎の村にくる。
「寂れた村」ときいていたが、非常ににぎわっている。
女目明しの藤原礼子にきくと、「金が出るとのことで賑わいだしたのさ」とのこと。



例によって、悪徳商人、目明し、女郎宿などがあり、夢路いとし・黄味こいし、平参平、都喋々・南都雄二、芦屋雁之助・小雁らが出てくる。
そして藤田まことも。
要は、テレビの『てなもんや三度笠』の映画化の1本なのだ。
『てなもんや』の映画化は、東宝と東映にあるが、これが一番面白い。

天王寺虎之助、茶川一郎、もちろん白木みのるも出てくる。
出てこないのは、財津一郎と京唄子・鳳圭介くらいだろう。
そして、各自の一八番のギャグを見せるので、非常に面白い。
ここでは雷蔵は、司会者のごとき役目で、芸人たちを見せる立場に徹しているのは偉い。
姿三千子や坪内ミキらも出てくるが、筋はどうでもよいもので、最後は代官との立ち廻りを演じて、全員が次郎長一家であることを明らかにして次の村に行く。
珍しいのは、村祭りのシーンで南都雄二が櫓で歌うが、結構上手くて、やはり昔の芸人は芸があるなと思う。
女では、『薄桜記』の真城千都世も歌うが、元宝塚なので、歌は様になっている。
脚本八尋不二、監督は贔屓の森一生である。
衛星劇場

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