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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『アンナ・カレーニナ』

宮沢りえの劇で、最初に驚いたのは、デビットルボー演出の『人形の家』だった。 私は、事前に情報を得ずに見る人間で、アンナは、大竹しのぶだと思っていて、声が少し違うなあと思って見ていた。二階席なので、顔と姿は不十分にしか見えなかったのだ。                       しかし、宮沢りえの演技は、大竹しのぶに匹敵するほど素晴らしい。...

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藤原智子さんと渋谷昶子さん

昨日の午後は、ずっと国立映画アーカイブにいて、「女性映画人の仕事」を見ていた。 かつて日本の映画界は、完全な「男社会」で、撮影所にいる女性は、女優を別にすれば、スクリプターと結髪だけで、編集者もいたが、これは撮影所とは別だったようだ。 だから、スクリプター・記録の方と結婚している映画監督は多く、大映の森一生や東宝の本多猪四郎がそうだ。...

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沢村栄治は、山本由伸みたいなフォームだった

朝、適当にユーチューブを見ていたら、昔NHKの『クローズアップ現代』で、沢村栄治の投球フィルムが発見された回があった。もちろん、国谷裕子さんだ。 横浜のある方の家にあった8ミリフィルムで、1936年12月の東京巨人軍と大阪タイガースとの日本選手権戦だった。 沢村の投球は、ほんの数秒だが、それは現在最高の投手である、「オリックスの山本由伸によく似ているなあ」と思った。...

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大谷は異次元だ

昨日の、サムライ・ジャパンンと阪神の試合は、阪神のぼろ負けだったが、すべて大谷の性だった。                  最初の3ランもすごいもので、片膝を土に付けながらのホームランなんて見たことがない。 次のホームランもバットが折れていたのだそうだ。 そして言われるのは、大谷の上半身の肉体で、ムキムキとされている。...

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200万円で売った権利を60億円で買い戻す

金沢の金沢文庫から横浜シーサイドラインに乗って新杉田に行くと、1980年代にやった土地の買収を思い出す。 それは、磯子区新杉田駅前の、今は公園、スポーツセンター等になっているところである。 ここは、実は1950年代に横浜市が埋立権を持ち、工事をやっている場所だった。...

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安保代替ふ頭とはどこか

それは、今話題の山下ふ頭のことである。 1950年代末、横浜港の外貿ふ頭は、大さん橋の半分だけで、新興ふ頭の真ん中は、米軍の冷凍倉庫等に提供されていて、横浜港の外貿は非常に貧弱な機能しかなかった。 そこで、横浜港の外貿機能を復活させようとして、国に要望した結果、建設してくれたのが山下ふ頭なのだ。                        だから、当初は山下ふ頭を、「安保代替ふ頭」とよんでいた。...

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『都会の怒号』

1958年の日活映画、主演は筑波久子、青山恭二、水島道太郎、監督は春原政久(すのはらまさひさ)で、筑波は、女スリであり、東京駅、地下鉄の大手町駅などが使用されている。                    筑波が、ある男の財布を掏ったことから、ギャング連中に追われるようになる。 ギャングのボスは、二本柳寛で、手下にはすでに深江章喜がいる。...

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八幡さんは、亡くなられていた

昨日は、新宿で劇団俳小の公演を見た後、劇研の先輩たちと近くで飲む。 そこで、劇の音響会社の草分けであるサウンド・クラフトの社長だった八幡泰彦さんの奥さんの八幡朝子さんとも話した。                                         朝子さんによれば、「3回忌をすませた」とのことで、すでに亡くなられたのだそうだ。...

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『マギーの博物館』

劇団俳小の公演は、シアターサンモールで、行くと「たけし軍団」公演で、同じサンモールでもスタジオで、地下まで、代表の斎藤さんがエレベーターで案内してくれる。 「斎藤さんは、出ないんですか」と聞くと、 「もう若者時代で、今度のは良いよ」とのこと。 「大谷、村上の時代ですからね」...

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横浜にぎわい座

月曜日は、稲門会伝統芸術鑑賞会で、野毛のにぎわい座に行く。 ここは、元は横浜中税務署があったところで、福田赳夫や佐藤一郎などの大蔵省のエリートが最初に赴任した名門税務署だった。 だが、私が横浜市に来た頃には、山下町に移転していて、ここは廃屋で、夜になると街娼が立つ有名な場所になっていた。...

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筑波久子について

先日、筑波久子主演の映画『都会の怒号』を見た。 彼女は、初期日活で一番のスター女優で、いわゆる「肉体女優」第一号だった。            だが、大して肉体は露出しておらず、実際に彼女は、お勉強のできるまじめな人だったようだ。 私が、彼女を最初に見たのは、大岡昇平の小説の映画で川島雄三監督の『花影』で、当初は山岡久乃の店の女給の一人。...

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劇研で最初に会ったのは、堀内さんだった

今度の本でも、早稲田の劇研で林裕通さんに会ったのが、最大の事件だったと書いた。 なにしろ、2浪して8年生だったのが、林さんだったのだから、本当に驚いた、なんと28歳だったのだから。 本当に、「こんな人がいるのか」と思ったものだ。...

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日本で最高の女優3人

昨日、劇団俳小の斎藤真さんとはいろいろな話をした。 中で、今、日本の女優で最高は、誰か、で、 大竹しのぶ、寺島しのぶ、宮沢りえの3人だと一致したのである。 本当に、この3人はいつ見ても素晴らしい。                                                                                                    

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蔵原惟繕監督だった 『御家人斬九郎・恋文』

大学時代一番好きな映画監督は、日活の蔵原惟繕だった。映像派で、音楽も良く、洒落ていたからで、ただときどき『愛の渇き』のように意味不明で、分かりにくくなることもあったのだが。この助監督にいたのが、藤田敏八だが、彼には一つ、演劇の素養があり、「ベケット的」というのが、私の考えである。 さて、この蔵原も、日活を出た後は、不遇で、岸恵子と萩原健一の『雨のアムステルダム』などは、あきれるほどの作品だった。...

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『夜汽車の女』

もっとも苦手な映画で、こういうのを見ると、いかに私が物語性にこだわっているかが分かった。 これを耽美的といって評価する声が多いが、これは困るのだ。 要は、意味がよく分からないのである。                                           ただ、言わしてもらえば、これは1972年7月で、ロマンポルノ初期の問題もあったと思える。...

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「演歌歌手が出るイベントなんかに横浜市の補助金は出せない!」

1991年8月に、最初のウォーマッド横浜91が開催されるとき、途中でチケットの売れ行きが良くなかったので、制作の田村光男のアイディアで、都はるみさんが出演することになった。 言うまでもなく中村とうようさんも大賛成だった。 だが、この時、横浜市都市計画局の担当課長のF氏が、当時はパシフィコ横浜にいて、このフェステイバルの担当だった鯉渕信也君に言った言葉である。...

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とうようさんは、「役所とやるのは気が進まないんだ」と言った。

1989年の2月頃、私とプロデューサーの田村光男が、「パシフィコ横浜のオープニングイベントとして、ウォーマッドをやりたいので、ご参加いただきたい」と言いに『ミュージック・マガジン』の社長室に会いに行ったとき、 意外にも、「僕は役所とやるのは気が進まないんだ」といきなり言った。...

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サムライ・ジャパンじゃないよ

サムライ・ジャパンのサムライという言い方もいやだが、ジャパンは違う、サムライ・パ・リーグである。 先発投手は、大谷、ダルビッシュ、佐々木、山本と全部パ・リーグで、打者でも活躍しているのは、大谷、近藤、吉田と、これまたパ・リーグの選手である。                    一方、セ・リーグでは、牧や今永、二人の高橋投手が活躍しているが、村上、山田、岡本らがみな不振という状態。...

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扇千景、死去、89歳

扇千景は、結構きれいな女優だったが、それ以上に非常に頭の良い人だったと思う。 なにしろ、彼女は、県立神戸高校卒で、作家の村上春樹の先輩になるのだから、大したものと言えるだろう。   ただ、映画では大した作品はないが、東宝の『お姐ちゃん三代記』に出ているのは注目される。...

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『飼育』

大江健三郎原作の『飼育』について、次のように書いているので、採録する。...

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