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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『四谷怪談』

『四谷怪談』と言えば、中川信夫監督のが有名だが、この豊田四郎監督のも、良いと思う。                1965年に東京映画で作られたもので、話は鶴屋南北のものと同じである。 ただ、これの特徴としては、伊右衛門(仲代達也)とお岩(岡田茉利子)ではなく、お岩の妹お袖(4池内淳子)と与茂七(平幹二郎)、さらに直助(中村勘三郎)の悲劇の方にも重点が置かれているところだろう。...

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『忍びの者・伊賀屋敷』

八千草薫が亡くなったので、彼女をしのんでこれを見た。 1965年の夏、高校3年の1学期の期末試験が終わって蓮沼のヒカリ座に見に行った。 本当は、これではなくバーニーガール姿の高田美和の『狸穴町0番地』のポスターに引かれて見に行ったのだが、八千草薫の可愛さに参ったのだ。 この時、24歳だったはずだが、ともかく可愛かった。 今日、あらためて見てみると、さすがに宝塚の出身なので感情表現が的確で上手い。...

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『少年H』

妹尾河童の名を知ったのは、フジテレビで、多くの番組の美術に、その名があったのだ。 その後、デザイナーとして細密な絵と文章、鋭い批評で知られるようになった。 この『少年H』は、彼が神戸市で育った小学校から中学時代のことである。 興味深いのは、洋服屋の彼の父親、そして母が相当に厳しいキリスト教徒であることで、西欧的になろうとする生活態度は特異である。...

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八千草薫と強姦ごっこ

八千草薫が亡くなり、いろんなことが書かれているが、まずないだろうと思うことを書いておく。 『アニメ・プロデューサー鷺巣政安』には、傑作なことが書かれている。 但馬オサムが、うしおそうじ氏から聞いた話として、映画監督の谷口千吉が90歳くらいの時、 うしお氏は谷口に「なぜそんなにお元気なんですか」と聞いた。 その時、谷口は言った。 「なんたってうちは強姦ごっこだよ!」...

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小池百合子に同情する

夕方家に戻ってきてテレビを見ると、五輪のマラソン会場について、IOC,東京都、JOC,政府等が議論しているのが放送されていた。 要は、小池知事には前日に知らせがあり、突然札幌に決めてしまったと怒っていた。 そして、同時通訳があるのに、自分一人で英語、さらに日本語で話していた。 まるで、「私しかできないでしょう」というように。...

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『令和版・怪談牡丹燈篭』

『令和版・怪談牡丹燈篭』が終わった。 前回の『薄桜記』と言い、NHKの時代劇は非常に良い。 NHKから国民を守る会は、これらをきちんと見ているのだろうか。 民放のくだらないトーク番組こそ、撲滅すべきだと私は思うのだ。...

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転んでもただでは起きぬ女 小池百合子

大山鳴動して、鼠一匹というべきか。 私は、マラソンも東京でやって死者が出て、これで地球温暖化の深刻さに皆気づいて、温暖化対策が進めば良いと思っていたが。 そうなれば、歴史的意義のある五輪として長く残ったと思うが。 いずれにしても、もともと東京での五輪開催は、石原慎太郎元知事が、掲げる政策がないので打ち出したという最初の出だしに誤りにあるのだが。 諸悪の根源は石原慎太郎なのである。...

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『めまい』  天地真理が出ていた

辺見マリのヒット曲から作られた歌謡映画。 脚本は石森史郎、監督は斎藤耕一で、1971年3月公開の松竹映画。        地方都市、と言っても東京からそう遠くなく、藤沢などの湘南あたりの町で、辺見マリを囲む3人の青年がいる。 森次浩司、ジャイアント吉田、そして萩原健一。 マリは、どういう経過からは不明だが、東京で歌手として成功している日常が描かれる。...

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『渚の白い家』

テレビ初放映の意味はいろいろあろうが、これはテレビ映画、「火曜サスペンス劇場」のレベルだから放映されなかったというべきだろう。 舞台は、ハワイで、浅丘ルリ子の夫の木村功は、日米合弁のサトウキビ工場の社長、だが浅丘の家が大株主とのこと。 浅丘は、なにもすることがないが、次第に男の亡霊を見るようになり、夫婦の仲は疎遠になってゆく。 ある夜、海岸に出ると浅丘の前に全裸のたくましい男が現れ、セックスする。...

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『でっかいでっかい野郎』

1969年に公開された渥美清主演作品、監督は野村芳太郎。 南田松次郎こと渥美が、三池から若松に来て、保護司の医師長門裕之のところに来て、病院で大暴れするが、人間は悪くなく、港で働くことになる。 保護司は、地域に置かれているもので、保護観察中の者に対応する人で、従来は地域の名士がなっていたが、最近はなり手がなく、警察OBが多いようだ。...

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『赤と青のブルース』

マリー・ラフォレが亡くなったので、以前蒲田のビデオ屋で買ったビデオを見る。 1960年の作品で、夏のバカンスの時期に、パリの若者ジャンピェールが、幼馴染のマリアンヌ(マリー・ラフォレ)を誘って車でサントロペに行く。 その避暑地で起きるひと夏のできごとで、劇的には大したことはおきない。 随分前に、深夜に日本テレビで見たこともあるが、ドラマ的には驚くことは起きない。...

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坂東富貴子舞踊公演『狐 葛の葉』

国立小劇場で、坂東富貴子舞踊公演『狐 葛の葉』が行われた。 葛の葉は、『しのだづま』で、説教節から浄瑠璃、歌舞伎に取り入れられ、映画でも内田吐夢監督で『恋や恋なすな恋』として作られている。 これが大川橋蔵の安倍保名と嵯峨三智子の葛の葉で、結構面白い作品だった。 安倍清明に命を助けられた信田の狐が女として現れて婚姻し、子までなすが、ある時蘭菊に見惚れていて正体を現してしまい去る。...

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『男の掟』

渡哲也は、日活最後のスターとして売りだされ、石原裕次郎作品のリメイクが多かったが、ほとんど当たらなかった。 唯一の秀作は、舛田利雄監督の『紅の流れ星』だった。 1968年には、『「無頼」より大幹部』が公開されて、裕次郎とは違うイメージがやっと探りあてられた。 裕次郎の明るさに対し、渡は少し暗いイメージがあるからである。 役者の持つイメージと作品は、合致しないとヒットしないものなのだ。...

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『眠狂四郎・勝負』

1964年、大映の正月映画、市川雷蔵主演作の「眠狂四郎」シリーズ2作目で、監督は三隅研次。 雷蔵の代名詞のようにみられている「眠狂四郎」シリーズだが、実は雷蔵が最初ではなく、鶴田浩二で作られている。          正月の愛宕山で、狂四郎は、不思議な老人加藤嘉と出会うが、実は幕府の勘定奉行で、腐敗不正が横行する幕府や世の中に非常に憤っている。...

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『大菩薩峠・完結編』

WBSCで、日本が勝ち、時間があったので、録画しておいた1961年の市川雷蔵主演の『大菩薩峠・完結編』を見る。 監督は森一生で、森自身は「三隅研次がやった方が良かった」と言っているが、1、2部との違和感はない。 脚本は、すべて同じ衣笠貞之助だからだ。 実に面白く、次から次へと、筋が展開し、珍しい集団が出てくる。...

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『戦うパンチョ・ビラ』

20世紀初頭のメキシコ革命で活躍したパンチョ・ビラと、彼に協力したアメリカ人ロバート・ミッチャムの友情を描く。 監督は、バズ・キューリックだが、脚本にサム・ペキンパーも参加している。彼の名作『ワイルド・バンチ』でもメキシコ革命のことが出てきていて、ペンキンパーは興味があるのだろう。           ミッチャムは、複葉機でメキシコに飛んできて、10丁の銃を空輸してきて政府軍に売り儲ける。...

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『天才激突 黒澤明VS勝新太郎』

BSの「アナザーストーリー」で、1979年の『影武者』撮影の際の、黒澤明と勝新太郎の衝突、勝の降板事件が、それぞれの側の人間によって証言された。            黒澤側は、スクリプターの野上照代、勝側は、弟子の谷崎弘一、両者から中立の立場として白井佳夫。...

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『日本映画講義・戦争・パニック映画編』 町山智弘・春日太一(河出新書)

この二日間、寒くて外に出るのが嫌だったので、買ってあった本を読む。 映画漫談としては、非常に面白い。 取り上げられるのは、『人間の条件』『兵隊やくざ』『日本の一番長い日』『沖縄決戦』『日本沈没』『新幹線大爆破』、そして三船敏郎について描いたドキュメンタリーの『MIFUNE』 いろいろと知らなかったこともあり、参考になるが完全な間違いもある。...

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キリスト教が布教に失敗した国はどこか・・・日本

明日、ローマ法王が来日される。 38年ぶりとのこと。        言うまでもなく、法王は、世界のカソリック教徒の最高の位置におられ、本来政治的な立場はないが、その言動は世界中に大きな影響を与えてきた。 さて、そのように世界中に大きな影響のある法王だが、世界でキリスト教が、カソリックのみならずプロテスタントも含めて布教が上手くできなかった国、地域はどこだろうか。 意外にも、それは日本である。...

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加藤茂雄さんが大演技している映画は

元東宝の俳優だった加藤茂雄さんの主演映画『浜辺の記憶』が上映されているので、シネマジャックに行く。 鎌倉で漁師をしている加藤さんを主人公とした劇映画で、「長生きも芸のうち」を思いださせた。 さて、加藤さんが、大演技している東宝映画がある。 恩地日出夫監督、内藤洋子、田村亮主演の『あこがれ』である。...

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