済生会神奈川県病院の有名人は・・・
今朝の東京新聞に、全国の統合を検討すべき病院に、東神奈川にある済生会神奈川県病院が上げられていた。 ここは、以前はただの済生会病院だったと思うが、県の病院になっていた。 港南台にある横浜市南部病院のようなもので、「公設民営」である。 つまり、建物は公共が建て、運営を民間に委託している病院である。 済生会病院にだいぶ昔だが、超有名人が勤務していたことがある。...
View Article牧紀子がきちんと演技していた
昨日は、全国小津安二郎ネットワークの上映研究会だった。 まず、清水宏監督作品2本。 1929年の『森の鍛冶屋』、主演は名優井上正夫で村の鍛冶屋で、意地悪な村長に苛められる一家の話だが、気が付くと眠っていて目が覚めると終り。 本来は、10巻のものがわずか4巻しかないのだから。 次の『不壊の白珠』は、菊池寛原作のメロドラマで、姉八雲恵美子と妹及川道子の、高田稔をめぐる三角関係。...
View Article『帝都大戦』
実に愚かしい作品だった。 前作の『帝都物語』は、バカらしいが、それなりに面白いものだったが、これは実にくだらない映画だった。 昭和20年正月、迫りくる敗戦に、軍人の一部、日下武史らが、日蓮宗の僧・丹波哲郎と共に、祈りと霊力で連合軍首脳を呪殺しようとする。 事実、米国大統領ルーズベルトは、その後急死したが、実は若い愛人の家でだった。...
View Article戦前の日本の産業の実態が分かった 『電気機関車』
東京国際フォーラムの「月曜シネサロン」で『電気機関車』と『つばめを動かす人たち』を見た。 前者は、1931年のサイレント映画で、日本の電気機関車製造の初期のEF52を東芝川崎工場で作る記録の映画。 電気機関車は、蒸気機関車に代わる機関車で、大馬力の電気モーターで、列車や貨車を牽引して走るもの。 日本では今や、地方でしかないが、欧米では今でも多く使用されているとのこと。...
View Article『どん底』
1910年の自由劇場公演以来、日本では新劇の一八番として、『どん底』は上演されて来たが、私が見たのは1985年の佐藤信演出のもので、これについては『ミュージック・マガジン』にかなり否定的に書いた。 だが今回の、小川絵梨子芸術監督下の五戸真理枝演出を見ると、佐藤信版ははるかに良かったなと思った。 佐藤では、帝政ロシアの木賃宿は、昭和初期の新宿のトンネル長屋に変えられていた。...
View Article『殿方御用心』 「ベンガラ節」とは・・・
こんな映画があったとは知らなかった。1966年の大映京都作品。 先日亡くなった安部譲二がモデルの『複雑な彼』と同時上映されたことになっているが、見たことがない。 監督は土井茂、主演は安田道代、石坂浩二、荒木一郎、悠木千帆(樹木希林) 原作は曾野綾子とは驚くが、当時は日活、松竹でも曾野原作の映画がたくさんあった。...
View Article狩野川台風について
今日、明日日本列島を襲う台風19号は、「狩野川台風以来」と言われている。 狩野川台風は、まことに凄い台風で、以前私は次のように書いたが、狩野川台風と言って知っているのは、70歳以上の方だろう。 私が体験した最大の水害は、1958年、昭和33年9月の狩野川台風だった。...
View Articleお会式なのだが・・・
10月12日は、日蓮上人が亡くなられた日だそうで、日蓮宗では重要な日で、池上本門寺でもお会式が大々的に行われる。 もともと、池上線は、このお会式などの人出を目的に作られた電車なのである。 ネットで見ると、さすがに昨日は万灯行列はなく、13日に順延されたそうだ。 万灯とは、花を釣鐘型に付けた灯篭を中心に練り歩くもので、昔は人が担いでいたが、今は車に載せて行進するようだ。...
View Article『ベラクルス』
19世紀の終わり、南北戦争後のメキシコで、政府軍と反乱軍の争いの中で、元南軍の将校ゲーリー・クーパーとガンマンバート・ランカスターが、ベラクルスまでの政府軍幹部の護衛を請け負う。 もちろん、報奨金目当てで、途中で馬車が多額の金貨を積んでいることが分かり、その争奪戦になる。 最後は、クーパーとランカスターのガンファイトになり、もちろん善玉のクーパーが勝つ。...
View Article『颱風圏の女』
1946年の松竹映画だが、大泉スタジオ使用と出る。 特殊撮影円谷英二と出るが、それほど特撮はない。 推測すれば、東宝ストで暇になった原節子と円谷を使って海洋アクション映画を作ろうというものだったと思う。 だが、大庭秀雄は、良い監督だが、根がメロドラマなので、アクションは上手くない。 荒れる洋上で、ギャングの小型船と警備船が銃撃戦になり、小型船は逃亡し漂流するが、やっと孤島に付く。...
View Article『寒椿』
日本映画に遊郭ものは多いが、正直に言って好きではない。 これも感心できなかった作品の一つである。 監督降旗康男、脚本那須真知子、原作は言うまでもなく宮尾登美子。 昭和初期、高知の遊郭・陽暉楼での話だが、そこに女たちを斡旋する女衒の西田敏行が主人公。 博奕好きの父親笹野高史に売り飛ばされた娘南野陽子がヒロイン、南野程度で2時間持たせるのは無理だろうと思うとその通りだった。...
View Article『大暴れ東海道』
1959年の松竹京都作品、主演は高田浩吉で、嵯峨三智子、北上弥太郎、宮城千賀子などが出ている。 浅草の芝居小屋で、宮城が踊っていて、その小屋に姫の富士真奈美が飛び込んでくる。タイトルだと富士は、NHKと出ている。 NHKは、テレビもラジオも専属俳優を持っていたのだ。富士は、小林千登勢、馬淵晴子と並びNHK三人娘と呼ばれていた。...
View Article『怪談牡丹燈篭』
昨夜は、なにもなかったので、録画しておいたBSの『怪談牡丹燈篭』を見る。 『牡丹燈篭』というと、「カランコロン」が有名だが、あれはほんの始まりで、実はもっと長い続きがある。 シナリオの鉄則で、二度の偶然は良いが、三度目の偶然は駄目というのがある。 この三遊亭圓朝作の名作には、いろんな偶然が出てくる。 圓朝は、それを因果応報としているが、私はこれは現在風に言えば、「不条理ドラマ」だと思っている。...
View Article乱視が治っていた
昨日は、することがなかったので、眼鏡を作りに行く。 店に着き、記録を調べてもらうと、遠視用は、4年前に作っていた。 老眼の手元用は、9年前とのこと。 まず、視力を調べてもらうと、なんと右目の乱視が治っていたとのこと。 だが、左の視力は落ちていて、近視になったとのこと。 私は、もともと視力が良くて、30代までは、1.2くらいで、映画館に行ってもピントが合っていないのがいつも気になる方だった。...
View Article映画と歌謡曲の舞台「横浜」をします
今月と来月の2回、下のチラシのように、中区山手の仲尾台中学コミュニティハウスで、映像とCDなどを使って話します。 中区の方でなくても参加できますので、お時間のある方はどうぞ。 10月26日(土) 14時 ~ 15時30 「映 画 編」 戦前の昭和初期の日本大通りから始まります 11月16日(土) 14時 ~ 15時30 「歌 謡 曲 編」...
View Articleまたしても、感動ありがとうの波
ラクビー・ワールドカップで、昨日は日本が南アフリカに負けたが、この間善戦したことは間違いないだろう。 昨日は、巨人をソフトバンクが破った試合を見ていたが。 そして、今日本列島を被っているのは、「感動をありがとう!」の波である。 だが、冷静に考えてみれば、スポーツ、芸術、芸能等の表現行為は、もともと他人に見てもらうためにやるものである。...
View Article『夜を探せ』
1959年の東宝映画、監督は松林宗恵、主演は鶴田浩二。 船員の鶴田が、波止場で闇取引をすると、銃声が聞こえ、そこに走ると男が銃殺されている。 男は、鶴田に銃弾を渡す。実はそれがこの映画の筋であることは次第に分かってくる。 それは、戦前に満州での探検隊のことで、その一人の千田是也は、大企業の社長になっている。 鶴田は、彼らの秘密を探るため、千田の一人娘白川由美に近づき、次第に二人は恋仲になる。...
View Article『最後の語り部たち・チベット・ケサル大王伝』
シネマジャックで、『最後の語り部たち・チベット・ケサル大王伝』を見る。 中国青海省にいる、語り部たちと、ケサル大王についてのドキュメンタリー。 面白いのは、語り部たちが語り部になったのは、皆ある日に啓示を受け、意識不明になり、目が覚めた時物語が自然に語れるようになったということだ。 これは、天理教の中山ミサから、横浜の大山禰津の神に至る教祖が神のお告げをえたという過程と同じことだ。...
View Articleやはり、巨人は強くなかった
日本シリーズは、昨日ソフトバンクが勝ち、4勝0敗で日本一になった。 当然という感じだが、やはり巨人は大して強くないことが分かった。 私は、日本シリーズは、最後までやってほしいのだが、今回は巨人なので、ゼロ敗で良いとも思っていた。 巨人は、リーグ優勝したが、クライマックスでも、阪神にやっと勝った程度で、それほど強いとは思えなかった。...
View Article渡辺とも子も、横浜だった
昨日は、中区の仲尾台中学コミュニティハウスで、「映画と歌謡曲の舞台・横浜」をやった。 来月11月16日には「歌謡編」をするのだが、昨日は「映画編」だった。 戦前の昭和8年のサイレント映画、小津安二郎の『非常線の女』、15年の『煉瓦女工』 戦後は、24年の『ラッキー百万円娘』から、1973年の『赤い鳥、逃げた?』まで、そして最後は、国立競技場をバックに日活の青春スターの、...
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