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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『怪談牡丹燈篭』

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昨夜は、なにもなかったので、録画しておいたBSの『怪談牡丹燈篭』を見る。
『牡丹燈篭』というと、「カランコロン」が有名だが、あれはほんの始まりで、実はもっと長い続きがある。
シナリオの鉄則で、二度の偶然は良いが、三度目の偶然は駄目というのがある。
この三遊亭圓朝作の名作には、いろんな偶然が出てくる。
圓朝は、それを因果応報としているが、私はこれは現在風に言えば、「不条理ドラマ」だと思っている。

        

今回のドラマを見て感じたのは、一人一人の人物が自分本位に勝手に生きていることに気付いた。
江戸時代は、身分制社会で、その身分は厳しいものがあったが、逆に言えば、その階層の中では自由に生きていたのだ。
庶民は、権利はほとんどなかったが、義務もなくそれなりに自由な社会だったのだ。
この江戸時代のサスペンスというべき物語の展開が楽しみである。

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