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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『殿方御用心』 「ベンガラ節」とは・・・

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こんな映画があったとは知らなかった。1966年の大映京都作品。
先日亡くなった安部譲二がモデルの『複雑な彼』と同時上映されたことになっているが、見たことがない。

監督は土井茂、主演は安田道代、石坂浩二、荒木一郎、悠木千帆(樹木希林)
原作は曾野綾子とは驚くが、当時は日活、松竹でも曾野原作の映画がたくさんあった。
話は、「女子大生亡国論」を題材にしたもので、封土女子大生の安田と悠木は、新聞部で、世論調査を町でやって男に出会う。
美男は石坂で、お笑いは荒木、それぞれの相手は当然、安田と悠木。
悠木は、これが映画初出演のはずで、19歳だが、すでに不細工女を演じているのはさすがである。

安田の父は金子信夫で、母は三宅邦子、脚本も池田一朗なので、やや日活的でもある。
だが、さすがに大映京都なので、非常にダサい。
一家の祖父は誰かと思うと荒木忍で、戦前からの時代劇俳優である。

安田道代は、ルックスもスタイルもいいが、台詞に問題があり、聞き取りにくい時がある。
私が最初に見たのは安田公義監督の『殺人者』で、これは結構いい映画で、非常に驚いたものだ。
彼女の作品で一番は、増村保造監督の『セックスチェック・第二の性』だろう。

           

最後は、安田が石坂と、悠木も荒木と仲良くなることを示唆してエンド。
文化祭で、連中が歌うのは「ベンガラ節」だと思うが、これは聞いたことがないが、京都のローカルな歌なのだろうか。
御存じの方は教えていただきたい。
監督の土井は、京大経済学部出身なので、京都の歌だと思うのだ。

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