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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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マスは鮭の祖先なのだから

食品表示法の厳格化で、サケ弁当として売られているものの多くが、実はサーモントラウトなので、サケ弁当ではなくサーモントラウト弁当にしないといけないとの問題がおきるかもしれないと新聞等が報じている。 そこまで厳格に法を適用する必要はないと思うが、そもそもマスは、鮭の祖先なのである。...

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カテーテルを抜いてもらう

昨年12月にみなと赤十字病院で手術した尿道結石だが、尿道を保護するためにカテーテルが入れてあったが、今日の午後抜いてもらった。 放射線科の受付が終わると、レントゲン室に行き、ベッドに寝て、左右の足を上げて器具に固定する。 まるで女性が出産や婦人科の検査を受ける時のスタイルである。 「ああこれか」と思う。 勿論、下半身は裸になっていてタオルがかけられている。...

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『高原のお嬢さん』

この映画は、以前から見たいと思っていた作品の一つで、というのも学生劇団の先輩の一人が、宴会になると必ず歌う曲だったからである。 舟木一夫の曲にしては、リズムがあり、ブラスセクションも軽快で、私も好きな曲だった。 舞台は、蓼科高原で、舟木はそこで義父の遺志を継いで牧場で牧草の研究をしている。 ある朝、牧場の仲間の堺正章と一緒にいると、きれいなお嬢さんの和泉雅子に会い、ひと目で恋してしまう。...

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ノーズロ映画 『虹をつかむ男』

『虹をつかむ男』を見るが、こうまでにノーズロ的に 映画を賛美されてはさすがに白ける。 これを西田敏幸ではなく、渥美清が演じたとしても、無理があると思う。  映画についての映画と言うと、なぜ『雨に唄えば』が出てくるのだろうか。           昔、原田真人監督で『インディアン・サマー さらば映画の友よ』の中でも、川谷拓三が「雨に唄えば」を再現していた。...

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ピート・シーガー、死去

毎日、朝起きると7時からインターFMのバラカン・モーニングを聞くことにしているが、いきなり『ライオンは寝ている』が流れて来た。 正確には『ライオンは寝ている』ではなく、ピート・シーガーらザ・ウィーヴァーズが歌った『ウィモウェ』である。 元は南アフリカ曲で、それをシーガーらが歌い、さらにトーケンズが『ライオンは寝ている』として歌い大ヒットしたものである。...

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ここにもあった戦争の記憶 『日本誕生』

1959年、全盛期の東宝が作った大作、脚本は八住利雄と菊島隆三、監督は稲垣浩。 出演は三船敏郎、鶴田浩二、平田昭彦、宝田明、原節子、乙羽信子、司葉子、香川京子ら東宝のスターの他、中村鴈治郎、東野英治郎、田中絹代までがいる。                話は『古事記』だが、主に日本武尊の三船が、九州の熊襲退治から東北の戎夷征伐に行き、最後は東野英治郎の大伴氏の奸計によって死ぬまでを描く。...

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「世の中にこんなきれいな人がいるのか」  『乱菊物語』

中山千夏の本のなかで、彼女の母親がいつも八千草薫について言っていた言葉で、さすがの千夏も「本当にきれいで可愛かった」と書いている。 東宝現代劇の『がめつい奴』で、中山が八千草と共演した1960年のことなので、すでに28になっていたはずだが、その美しさは本当だろう。...

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たまには外国映画 『眼には眼を』

フィルムセンターのテクニカラー映画特集、1957年のアンドレ・カイヤット監督作品で、舞台はシリア。               今、紛争で話題のシリアの地方都市トラブロスだそうだが、彼の友人が車でベイルートのコンサートに行くなどと言っているが、ドライブ旅行のことなのだろうか。...

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「専門家は保守的だ」  小保方晴子さんの発見に思う

先週、理科研の小保方晴子さんが、万能細胞の一つである「STAMP」細胞を発見されたことが大きく報じられている。 この方面には不案内だが、勝手に思ったことを書いておく。 この発見の報を聞いて、最初に思い浮かべたた言葉は、この片桐ユズルの詩集『専門家は保守的だ』である。 彼の名は、現代詩手帖等で高校1の時に知っていたが、3年生のとき、ある政治団体に行くと、そこに都立杉並高校の連中がいた。...

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『船出は楽し』

1939年の東宝映画で、主演は椿澄枝と岸井明の親子、タイトルで歌と同時に港の風景が出てくるが、山並みが見え、 「これは横浜じゃないな」と思うと、やはり神戸港、戦前の映像は貴重であるが、するとこれは旧JOの東宝京都撮影所の作品になる。 1941年まで一応あったそうで、この頃に東京砧撮影所に統合される。...

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『霧の旗』にヒントを与えた作品 『眼には眼を』

先日、フィルムセンターのテクニカラー特集でのアンドレ・カイヤット監督の『眼には眼を』について書いたが、筋書きを読んで、「これは」と思った方もあるに違いない。 その通りで、映画『眼には眼を』は、松本清張の小説『霧の旗』の元になった映画なのである。...

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「恵方」の方が、初詣よりも先

                                      この時期になるといつも話題になるのが、恵方巻きで、「こんなものはコンビニの販売戦略で、元はなかった」という意見がみられる。 確かに、「恵方巻きをその年の恵方に向かってほうばれば幸福になる」というのはコンビニ等が作り出したことに違いない。 だが、恵方参りは、実は初詣などよりも、はるかに昔からあった年中行事なのだ。...

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『人口から読む日本の歴史』 鬼頭 宏(講談社学術文庫)

従来の日本の歴史観を多くを覆させられる本である。      『古事記』もそうだが、子供の頃よく言われたのに、次のようなものがある。 昔々を遡れば、数家族に行き着くので、日本人は天皇からわれわれ下々まで、全部親戚みたいなものだという俗説を親や友人から聞かされた。 いつもそんなことはないだろうと思ってきたが、この本には紀元前3世紀の縄文時代頃の日本の人口は15万から25万人くらいとしている。...

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いくらなんでも非常識

大阪市の橋下徹市長が、辞職し、当然に行われる大阪市長選挙に再出馬するそうだ。 「大阪都構想」を協議する大阪府と大阪市の代表からなる「法定協議会」の審議が進まず、実質的に「大阪都構想」に反旗を翻していると見なせるからだと言う。 ちよっと常識では考えられない思考方法である。...

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『クール・ランニング』

1987年のカルガリー冬季オリンピックのとき、ジャマイカからボブスレーのチームが出たという意外な「珍事件」を描いた作品。 前から気になっていたが、冬季五輪が近づいた性かで、放映されたもの。      驚いたのは製作がディズニーであること。 ディズニーは本来的に白人主義で、東京ディズニーランドでも非白人の主人公の登場人物は存在しない。...

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いったい何をきいていたの  佐村河内守問題

佐村河内守なる全聾の作曲家の曲が、実はすべて別の作曲家の手になるもので、全聾というのも違うということが大騒ぎになっている。 名前は、見たことがあったが、曲は聞いたことがなかったので、youtobeで聞いてみると、随分大げさな曲だなと思う。 ストラビンスキー『火の鳥』やドビッシーの『ファンファーレ』などによく似た調べが繰りかされ、次第に盛り上げられる。...

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著作権者は誰か

佐村河内守氏の作品が、別人の新垣隆氏の手になるものが明らかにされた。 そこで、曲の著作権は誰にあるのかを考えてみたい。 原則的に言えば、著作権は新垣氏にあることは明確である。なぜなら、著作権法は、権利者を著作物を記述した者と定めており、アイディア等を出した者は権利者ではないとしているからである。...

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高円寺を東から西に

昨日は、高円寺を東から西に動いた。別に高円寺阿波踊り大会に出たわけではない。東の中野との真ん中くらいの坐・高円寺に行きドキュメンタリー映画祭で『鋼鉄の男』を見た。 その後、総武・中央線沿いに西に歩き、円盤での岡田則夫さんの「SP講談 二〇世紀之大衆芸能」、今回は『映画俳優の歌』を見に行く。...

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ロドニナが現れた

朝から雪で、この後も大雪になるというので、門前仲町で開催の予定だった川瀬さんと北中さんの「エチオピアジャズ講座」も延期だというので、一日家にいることにする。 午前中は、録画してあったロシア、ソチでの冬季五輪の開会式を見る。...

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「勝者の寛容」

最近、NHKの会長や経営委員の発言が問題になり、その非常識ぶりには呆れる。 だが、その裏にあるのは、日本には「勝者の寛容」ということが欠如しているからではないか。 それは、ある戦いで勝ったとしても、勝者は敗北した側を責めず、徹底的には追い詰めないということである。 それが「勝者の寛容」というものである。              なぜか、欧州には、20世紀で苦い経験があるからである。...

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