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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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これで5本全部見た 『潮騒』

1985年に堀ちえみ、鶴見辰吾主演で作られたリメイク4回目の作品。 原作は三島由紀夫で、青山京子・久保明、吉永小百合・浜田光夫、小野里みどり・朝比奈逸人、山口百恵・三浦友和の次で、一番最後の作品。 今回ので、5本全部見たことになる。なんの自慢にもならず、誰も誉めてくれないが。...

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日本社会の表と裏 『舟を編む』 『さよなら渓谷』

新文芸座の特集で『舟を編む』と『さよなら渓谷』を見る。                これは、現在の日本の社会の表と裏、あえて言うなら嫌いな言葉だが、勝組と負組の映画である。  『舟を編む』は、社内では窓際の日の当たらない部署の辞書編集部だが、一応一流出版の人間の話である。 だが、『さよなら渓谷』に出てくる連中は皆、社会の落伍者で、言わば下流社会の人間の不思議な生態を描いている。...

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二つの疑問に答えが出た

川崎市民ミュージアムで、1954年の新東宝映画『叛乱』を見る。2・26事件を描いたもので、力作だが、その中で私の長年の疑問の内の二つがわかった。 一つは、タイトルの後、スタッフ、キャストが出ずにいきなり永田鉄山惨殺の相沢事件が始まり、2・26事件首謀者の処刑で終わった後に、全員の名が出る。...

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『四谷怪談』

豊田四郎は好きで、ほとんどの作品を見ているのだが、これは見ていなかった。 1965年の東京映画作品で、この前年に俳優座が小沢栄太郎の演出で鶴屋南北の『東海道四谷怪談』を上演して好評を得たことによる映画化。...

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本当にわかっているのかい

ネットの中で、さるフリーライターと称する人が、「紅白でアイドルを後ろに侍らせておくこと」について批判的な意見が書かれていた。 よくわかっていないのではないかと思う。 昭和30年代からテレビ、「紅白歌合戦」を見ている者としては、その批判の仕方に少々疑問を感じたので、年寄りが何を言っているのだと思われるだろうが、書くことにする。...

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『東京・パリ 青春の条件』

                               去年の年末だが、橋幸夫主演の1970年の松竹映画『東京・パリ 青春の条件』を見た。 橋幸夫芸能生活10周年記念映画で、舟木一夫、西郷輝彦の御三家が出ている他、三田明、黛ジュン、森田健作らのスターが出ている。 斎藤耕一は、脚本を変えてしまう監督で有名だったが、これは忠実に撮っていて悪くない。...

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『喜劇・一発大必勝』

フィルムセンターの山田洋次特集で『喜劇・一発大必勝』を見るが、ハナ肇主演の『いいかげん馬鹿』の「馬鹿シリーズ」のような面白さはない。 ハナ肇の役者としての限界を感じたのだろうか、この半年後、山田は渥美清主演の『男はつらいよ』を始めるのである。 感情を爆発させることが演技の中心であるハナに比べて、渥美清は、言うまでもなく演技の幅が非常に広く、様々な表現ができるからである。...

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自分たちで観客を減らす試み

先日、映画『舟を編む』を見て、最後のキャストのタイトルのところで、外波山文明さんの名が出てきた。 外波山さんとは、30年以上も前、友人との劇団で私が芝居をやっていた時、ある劇で客演していただいたことがあり、最近ではフェイスブックでの知合いでもある。 そこで、「一体どこに出ておられていたのか」お聞きすると、主演の宮崎あおいが働く料理屋の主人・板前として、台詞なしの出演だったとのこと。...

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今井正監督の直感で決めたそうだ

昨日は、紀伊国屋レーベルの映画祭があり、知り合いから格安で見られるとのことで、『キクとイサム』を見に行く。 多分、3回目くらいだが、さすがに今井正なので、多くの多彩な役者が出ていて、素人に近いのは、主役のキクの高橋恵美子とイサムの奥の山ジョージのみ。...

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地球防衛軍の秘密基地に行く

正月の1日に、富士五湖と神社めぐりのバス・ツアーに行った。 横浜駅東口から出て、まず富士宮市に行く。 途中の東名高速道路では、高価なスポーツカーが何台もバスを追い抜いて行く。 新年のクルージングをしているのだろうが、車にまったく興味のない私には、ただ「高い車なのだろうな」という感想しかない。 昔、フランス文学者の鹿島茂が、「車の値段と知能指数は反比例する」という説を言ったことを思い出す。...

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来週の1月18日は立川市柴崎学習館にお出でください

来週の土曜日の午後1時から、立川市柴崎学習館で亀井文夫の映画『上海』と『小林一茶』が上映されます。 そこで、私が亀井文夫監督についてお話をしますので、ご興味のある方は、どうぞお出でください。 入場無料です。 特に『小林一茶』は、あまり上映されない作品なので、是非この機会にご覧下さい。...

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『喜劇・一発大必勝』

フィルムセンターの山田洋次特集で『喜劇・一発必勝』を見るが、先日の『喜劇・一発大必勝』よりは遥かに面白かった。 ハナ肇は、大学生の身でありながら女を作り、父親の加東大介に勘当されて実家の旅館を出る。 一年後、店頭に若い女が来て、「赤ん坊はハナ肇の子です」と置いていく。 10年後、母親の露原千草の1周忌に突然にハナが現れる。...

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淡路恵子、死去

女優の淡路恵子が亡くなった、「80歳で若いな」と思うのだから、まさに超高齢化時代である。 黒澤明の『野良犬』でデビューし、1950年代は松竹にたくさん出ているが、彼女らしさが出たのは、東宝に移ってから。 彼女は、かなり器用で、色んな役をこなせたので、様々な作品の脇役に起用されている。 多くの喜劇、あるいは文芸作品にも出て、お色気女的な扱いをされていたが、当時の日本では珍しいバンプタイプだった。...

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やはり二代目は

東京都知事選挙は、自民党は私の予想に反して、石原伸晃ではなく、舛添要一を推薦することに決まったようだ。 自民党も世論調査を何度もやったそうなので、石原伸晃はよほど人気がないのだろう。 やはり二代目というものは、親に比べて相当に落ちるようで、その次の三代目になれば 「売り家と唐様で書く三代目」となるわけである。...

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『鮮血の記録』

日活の監督野村孝というと宍戸錠主演の『拳銃は俺のパスポート』が取り上げられる。 だが、石原裕次郎と浅丘ルリ子で『夜霧のブルース』、小林旭で『さぶ』、吉永小百合では『続キューポラのある町・未成年』など、スター級の作品にも良いものがある。 彼は、日活末期、ダイニチ時代も在籍していて、1970年6月の公開作品。...

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あまりにひどいので、

名無しのごん子さんからいろろとコメントされた。 意外にも私は、全てに対して寛容で、常に大乗的見地でのぞむ人間だが、学会員だとか、池田大作だとか、亡くなれとか、あまりにひどい。 自分の知的水準の低さを現しているだけだが、このブログの汚れなので削除します。   創価学会の副会長で、50代で死に、週刊新潮に「仏罰だ!」と書かれた西口浩君は、高校の同級生だが、私は創価学会員になったことは一度もない。...

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『飼育』

1961年、松竹を出た大島渚が最初に作った映画で、これを見るのは3回目。 最初は、1966年11月で早稲田大学映画研究会が、早稲田祭の事業として大隈講堂で上映した。 この時のテーマは、「戦後映画の総括」で、当時「映画芸術」編集長だった小川徹の講演があり、上映されたのは、大島の他、中島貞夫の『893愚連隊』、吉田喜重の『秋津温泉』、そして深作欣二の『誇り高き挑戦』の4本だった。...

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母校が甲子園出場

私の高校の母校都立小山台高校が、21世紀枠とやらで選抜高校野球大会に出るそうだ。                          「へえー」と思うが、小山台は意外にも昔から野球が強い公立高校で、私が在学中も結構な成績で、少なくとも都大会1回戦で敗退ではなかった。 この頃の捕手が、NHKテレビで9時のニュースもやっていた和田君である。...

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『戦ふ兵隊』上映禁止の本当の理由は

1939年、亀井文夫が監督した映画『戦ふ兵隊』は、後援した陸軍の圧力で公開禁止になったと言われてきて、フィルムも一時行方不明になった。  1970年に都内の録音スタジオで発見されて上映され、現在ではビデオにもなっている。 この映画の公開禁止の理由は、陸軍の検閲官が「これは戦う兵隊ではなく、疲れた兵隊だ」と言ったからだとされてきた。...

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稀勢の里、3敗

大相撲初場所で、稀勢の里が小結栃煌山に負けて3敗目になった。 これで今場所での彼の横綱昇進は完全になくなったが、この後連敗するようだと、さらに昇進は遠のくことになる。 だが、稀勢の里にもともと横綱になる資質があるのか、前から私は疑問に思ってきた。 各下や平幕の連中にころころと負けるようでは、横綱の資格はないからである。...

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