私の高校の母校都立小山台高校が、21世紀枠とやらで選抜高校野球大会に出るそうだ。
「へえー」と思うが、小山台は意外にも昔から野球が強い公立高校で、私が在学中も結構な成績で、少なくとも都大会1回戦で敗退ではなかった。
この頃の捕手が、NHKテレビで9時のニュースもやっていた和田君である。
さて、小山台は昔は非常に強かったらしく、「昭和20年代には東京都大会で決勝戦にまで行ったことがある」とは、入学後に教師たちからさんざ聞かされたことである。
この時は、慶応高校が当時は東京の三田にあり、慶応に負けて甲子園に行けなかったそうだが、今は慶応高校は日吉にあり、神奈川県である。
この時の小山台には、海老坂・小柳という名選手がいて、海老坂は東大に行き、東大野球部でもレギュラーで活躍した。
フランス文学者の海老坂武氏である。
彼がいかに優れた選手だったかは、大江健三郎もどこかで書いていたと思う。
ともかく甲子園ではみっともない試合だけはして欲しくないと先輩の一人としては密かに願うものである。