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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『ちんころ海女っこ』

『隣の八重ちゃん』の後、『その口紅が憎い』は、CSで見ているので飛ばして、『ちんころ海女っこ』を見る。 昔、蒲田にあった蒲田名画座で見ているが、全く憶えていないので見ることにしたが、こんなにひどい映画だったのか、と唖然とした。 話は、伊豆七島のある島の海女の話で、意外にも松竹には海女シリーズがあり、泉京子主演で、結構ヒットしたらしい。...

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『君の名は。』

来週にやるトークイベントで、戦後の浪人時代の円谷英二の特撮の傑作として、佐田啓二と岸恵子の名作『君の名は』の冒頭の東京大空襲のシーンを上映するので、今大ヒットのこれも見ておこうと上大岡の東宝シネマズに行く。 平日の午前中なので、大ヒットの観客である若者はいなくて、私と同じ高齢者ばかり。...

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『この世界の片隅に』

かって大島渚は、「戦後の日本映画は、被害者としてしか日本人を描いて来なかった」と彼以前の日本映画を批判した。 それが正しいかどうかは別として、この大評判のアニメを見て最初に思い出したのは、木下恵介の『二十四の瞳』だった。 そこでは高峰秀子の大石先生以下の小豆島の人々は、全員戦争の被害者である。...

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『君の名は』を岸恵子が嫌いなのは当然だろう

先週、12月15日のイベントの打ち合わせのため、神奈川新聞の服部さんのところに行ったとき、岸恵子と何度かお会いになったことのある服部さんは、 「岸さんは『君の名は』を自分の代表作品のように言われるのが非常に嫌だ」といっておられたと言われた。 日曜日、風邪気味だったので、午後外に出ず、全部をあらためて見た。...

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ホームページが使えなくなっています

私のホームページの「指田文夫のジャンルの垣根を越えて」が、先月から使えなくなっています。                               今、新たに作成する準備をしていますが、急用の方は、メールの方にご連絡をお願いいたします。 yoshinocho@jcom.home.ne.jp 指田文夫 です。 どうぞよろしくお願い致します。

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『君の名は』には皆さん驚かれていた

金曜日の夜には、『ゴジラは円谷英二である』のトークイベントやった。 今年最大の寒波にも係わらず、ご来場いただいた皆さんには厚くお礼いたします。さらに、ゲストとしてお迎えした神奈川新聞の服部宏さんには、貴重なご意見をいただき誠にありがとうございました。 当日は、映画『馬』、『ハワイ・マレー沖海戦』、『君の名は』、そして『ゴジラ』の4本を上映しつつ、話をしました。...

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五所平之助はやはり良い 『蛍火』

小津、黒澤、溝口、成瀬を日本映画4大監督と呼ぶそうだが、次くらいに位置しているのは、五所平之助と豊田四郎だろうと私は思っている。 1958年に歌舞伎座で作られた映画『蛍火』も、期待通りに非常に良い作品だった。原作は織田作之助で、話は幕末の京都伏見の船宿の寺田屋で、坂本竜馬との交情で有名な「寺田屋お登勢」である。...

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『神戸国際ギャング』

あまり評判の良くない作品だったが、少しも面白くない、非常に散漫な映画である。                         東映の岡田茂社長が、にっかつの田中登の作品を見て感動し、1975年に東映京都に招聘して作った戦後、昭和22年の神戸を舞台にした映画。 そこでは、米軍の物資を横流ししたり、横取りしてのし上がった高倉健と菅原文太のギャング団がいて、朝鮮人のギャングと対立したりする。...

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『SOESU 韓くにの白き太陽』

近年、善意とか良心的と言った言葉を冷笑する向きがあるが、かつて日本にはこういう人もいたのだと知る作品である。                        白樺派の柳宗悦は、1916年に当時の朝鮮に行き、白磁の美しさに魅せられて、次第に朝鮮の文化に引き寄せられていく。 それを白樺派のお金持ちのお坊ちゃんの「お道楽」ということは簡単だが、やはり偉いことだと思う。...

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『天と地と』

角川春樹が製作から監督まで務めた作品、彼は余程川中島の戦いが好きらしく、『戦国自衛隊』も同題材の映画である。                   この1990年の10年前に黒澤明の『影武者』があったわけだが、これの後半の不可解さに比べ、ドラマ性は薄く、気楽に見られる。 思ったよりはひどくなく、『影武者』の役者の演技のぎこちなさはないので、それなりに面白い。...

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非知性映画 『海賊とよばれた男』

これを見ていると、出光佐三は、いけいけドンドンの単純な男に見える。                                       だが、そうだろうか、あのような非知性的な男は、どうして出光美術館を作れたのだろうか。 また、彼の娘の2人は、共に前衛美術家と結婚しているが、どうしてなのだろうか。...

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旅する天皇

先日のBSフジの『プライム・二ュース』の「天皇の生前譲位問題」は非常に面白かった。  有識者会議の御厨貴東大名誉教授と東大教授の石川健治で、大変に意義のある議論が行われた。 この番組は、非常に公平かつ面白い番組で、今テレビでよく見ているものの一つである。...

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『慕情の河』

タイトルが隅田川を遡上する映像にベートーベンの『運命』が流れて、「これは何だ」と思うと、工場の中で鶴田浩二が楽団を指揮している。                      団員は、工場の労働者で、鶴田は「勤労者に音楽を与えようと、勤労者によるオーケストラ作り」を目指しているのだ。...

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『侍』

特に見るものない時に見たくなる映画の1本である。 筋は、「人を切るのが侍ならば・・・」の徳山璋の大ヒット曲の『侍ニッポン』の新納鶴千代が、親とは知らずに自分の父親の老中井伊直弼暗殺の桜田門外の変に加わり、見事井伊の首を取ってしまう悲劇である。...

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1月は「アジア音楽講座」にお出でください

2017年、5月にパシフィコ横浜で、アジア開発銀行の総会が開催されます。アジア開銀は、アジア地域のインフラストラクチャー等の整備に大きな役割を果たしてきました。 横浜市では、この会議の開催を機に、アジアへの理解と協力をさらに進めるため、様々な事業を行いますが、南区は横浜市国際交流協会と共に、「アジア音楽講座」を行うことになり、私が企画と司会を担当いたします。...

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『唐版・風の又三郎』は忘れられない 根津甚八が死んでも

根津甚八が死んだが、1974年初夏に江東区夢の島で見た『唐版・風の又三郎』は忘れられない。今まで多くの芝居を見てきたが、この『唐版・風の又三郎』は多分最高の一つである。 地図で見ると、夢の島なので、多分地下鉄から相当の距離を歩き、大橋を渡って現場のテントに行った。...

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アジアと西欧の芸能の差異

毎年のように大みそかはNHKの紅白歌合戦を見ている。                 いろいろとご批判はあろうが、これが日本の芸能の集約であるであることは間違いない。 そして、最近の傾向としては、年々グループ、集団の歌が増えていて、これは何だと思われる方もいるだろう。...

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富士にはソフトクリームがよく似合う

このところ、正月は旅行に出ている。正月番組の三流芸人が出てきてのお笑い番組や箱根駅伝が嫌いなので、出て行くのである。 富士山周辺や房総半島の行ってしまったので、今年は北の八ヶ岳に行くことにした。 まずは、横浜駅西口から八ヶ岳リゾートアウトレット。...

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黒澤明は、なぜ「影武者」を作ったのだろうか

図書館カード更新の必要があったので、横浜市中央図書館に行き、ついでなので、去年死んだ根津甚八が出ている、『影武者』を見る。 4年前に『黒澤明の十字架』を書くときに、何度も見ているが、久しぶりに見ると非常につまらない。 言うまでもなく、勝新太郎への当て書きの脚本なので、「ここは勝新ならば面白いが、仲代では面白くないなあ」と思うシーンばかり。 要は、愛嬌の差であり、これはいかんともしがたい。...

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兄・黒澤丙午の影武者だったと自分を思いこんだのだろうか

                     黒澤明は、黒澤勇の4男4女の8人兄弟の末っ子として1910年に生まれた。この兄姉の中で、その経歴等が知られているのは、4歳上の兄丙午と5歳上の姉の百代である。 この丙午は、非常に優秀だったらしいが、東京府立1中(日比谷高校)を受けるがなぜか合格せず、成城中学に行く。...

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