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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『チャンバラ』の批評を書きました。

『ミュージック・マガジン』5月号に、『チャンバラ』の批評を書きました。 ランダムアクセス欄、185頁です。                   

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『幕末史』 半藤一利(新潮文庫)

私は、世のおじさんたちが大好きな司馬遼太郎作品は、大学時代に読んで、面白いとは思ったが、それ以上にはならなかった。 政治や起業を云々する連中が、「理想の人物」として坂本竜馬を上げるのも、他に誰も知らないんじゃないの、としか思えない。 そこで、寺田屋事件も池田屋事件も、土方歳三も興味がないのだが、たまには幕末、明治維新史も読んでおこうと読んでみると面白い。...

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「維新派はこんなことをやっていたの」  『足之裏から冥王まで』 

維新派と言っても、橋下徹の日本維新の党ではなく、劇団日本維新の会である。 大阪が拠点の劇団、舞踏グループなので、首都圏での公演は少なく、私は2回しか見たことはない。 汐留再開発の時のイベント東京パーンでの『少年街』と新国立劇場での公演だったが、この1979年に天王寺の野外音楽堂で行われたものとはかなり違う。 彼らの公演を井筒和幸が撮影して監督したもので、東京でも上映されたことがあるらしい。...

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『からっ風野郎』の三島由紀夫の造形は増村保造のものだった

用があって横浜市中央図書館に行くと雑誌『三島由紀夫研究・第二号』があり、三島由紀夫原作の映画を多数作った藤井浩明さんとの座談会を読む。 やはり、三島由紀夫が主演した『からっ風野郎』のことが中心になっている。...

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田村光男の旅立ちの夕 魂呼ばり

昨年、11月21日に67歳の誕生日に亡くなったプロデューサー、ディレクター田村光男の旅立ちの会が四谷のLOTUSで行われた。 7時からで、多くのミュージシャン、アーチスト、関係者が来て、満員盛況だった。...

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永井荷風と古川ロッパとの差

先日、永井荷風の『断腸亭日乗』を読んでいて、以下のような記述を発見した。  近頃ラヂオの放送に古川緑波という道化役者水戸黄門のことを演ぜし處、水戸の壮士等これを聞き黄門を辱しめたるものなりとて凶器をふところにして上京し、役者緑波を襲ひ、また放送局に至りて何やら不穏の談判をなせしと云う。銀座にて聞くところ   さっそく『ロッパ日記』の昭和12年3月にところを調べてみるが該当する記述がない。...

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花見の映画は

今、首都圏では桜が満開で、どこも多くの人でにぎわっている。 桜と花見が出てくる映画を思いだしてみる。 なんといっても第一は、1983年の東宝映画で、市川崑監督の『細雪』だろう。原作では平安神宮だが、映画では広沢池で、美しい桜は全部造花だそうだが、凄い。 岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子の四姉妹と石坂浩二が出ている以外の画面は、本物の桜である。...

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『モンテ・ウォルシュ』

NHKBSで『モンテ・ウォルシュ』が放映されたので、録画しておいて見る。 昔から、この映画の名は良く知っていた。主題歌がママ・キャスの唄で、LPを持っていたからだ。 どんな映画なのか、いろいろと想像していたが、随分と地味な作品だった。 西部劇だが、1970年で、アメリカはニューシネマ時代だったので、派手なところは極めて少ない。...

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エイプリル・フールで騙されたことがある

4月1日は、エイプリルフールだが、これに騙されたことがある。 それは黒澤明の幻の作品の『荒姫様』のことである。 山本周五郎原作の小説で、題材は和田竜の『のぼうの城』と同じ、忍城攻めのことで、お城のお姫様が老人、子供、百姓らの先頭に立って秀吉側の圧倒的な戦力と戦う話である。 戦時中の1945年夏に、黒澤が製作準備を進めていたのは事実で、植草圭之助の『わが青春の黒沢明』に出てくる。...

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吉野文六氏、死去

3月末に、元外務省審議官だった吉野文六氏が亡くなられた。96歳。 吉野文六氏には、1990年頃に事務所にお伺いしてお話をお聞きしたとこがある。  東京九段のトヨタ本社の中で、当時はトヨタの研究団体である国際問題研究所の代表を務められていた。 内容は、横浜、特にパシフィコ横浜でのサミットの開催で、高秀秀信横浜市長から、「開催の可能性についてヒアリングして来い」とのことで出かけたのである。...

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『KANO 1931年海の向こうの甲子園』

日本のプロ野球の選手に台湾出身の呉昌征がいたことは、昔一緒に巨人にいた解説者の青田がよく話していたので知っていたが、甲子園の決勝にまで行っていたとは知らなかった。                                   この映画の主人公の呉明捷は、巨人にいて俊足巧打の外野手で野球の殿堂入りしている呉征昌の兄の投手で、早稲田ではホームラン記録7本も残したが、プロには入らなかったとのこと。...

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『死角関係』

シネマ・ヴェーラ渋谷の「神代辰巳没後20年特集」、ほとんど見ているので、見ていないテレビの「火曜サスペンス劇場」、火サスの1本。                                         主人公の酒井和歌子は、青少年指導員(保護司のことだろう)で、造園業の夫石橋蓮司と幸福な日常をおくっていた。...

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類は友を呼ぶ 橋下徹と上西小百合

テレビで盛んに報道されている上西小百合議員の不祥事に対しての橋下徹の異常なほどの反応を見ていると「類は友を呼ぶ」と言うしかない。                                              そもそも二人は同類であり、なぜ上西議員の行為を橋下が異常に批難するのか理解に苦しむ。 理由はただ一つ、統一地方選への影響である。...

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『男ありて』

プロ野球の弱小球団の監督をしている志村喬主演の映画、一応名作とされ、前に見た時はそれほどに感じなかったが、志村の暴君振り、自分勝手さは凄い。                           朝、便所で作戦を考えているので、小学生の息子は入れず、仕方なく隣の家のを借りる。 野球のことしか頭になく、妻の夏川静枝、娘の岡田茉利子のことも全く関心がなく、野球とチームの成績のことだけを心配している。...

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「県会議員は、X番目の市会議員である」のだから

今週は日曜日は、統一地方選の投票日だが、全国で県会議員の無投票当選が増えたことが伝えられている。 当然というしか思えない。 以前、横浜市内のある区にいた時、Mさんという県会議長もやられることになる県会議員がおられた。 この方は、ほぼ毎日昼前に区役所に来られて、いろいろと仕事をこなした後に、午後県庁に行かれるのである。 われわれ区役所の職員は、Mさんのことを「5人目の市会議員」と呼んでいた。...

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『哀しすぎるぞ ロッパ 古川ロッパ日記と消えた昭和』  山本一生 講談社

古川ロッパが、日記をつけていたことは生前から知られていて、1961年に57歳で亡くなった時、すでにその存在が有名だった。 そして、1987年から晶文社から出され、現在は5冊本として読むことができる。                             この本は、その日記に基づき、古川ロッパの昭和での姿を辿ったもので、非常に面白く、叙述も、歴史家伊藤隆教授の下で習ったとのことで大変正確だと思う。...

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NHKは勘違いしているのではないか

NHKの朝の連続ドラマ『まれ』が始まって10日が過ぎた。                         土屋大鳳の他田中泯も出て、舞台も横浜になると言うので見ていたが、見る気がしなくなった。 理由は、タイトルの唄である。何であんなに大げさな曲で騒ぐのだろうか。...

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維新の党は大変なんだな

夜、ポルトガル語を終わって南太田駅に降りると、横浜市会の木下候補が一人でチラシを配っていて、「良いことも言っているのですが」とつぶやいていた。 やはり、「大阪の上西小百合の言動が響いているのだな」と思う。 彼女については、特に厚化粧が大問題のようだ。 「5時に夢中」で、岩井志摩子が「年間で何トン分のマスカラ」と言っていたが、女性には非常に気になるのだろう。...

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大学のレジャー施設化

1月からカルチャーセンターでポルトガル語を習っているが、そのヘンドリッキ先生は、4月から幕張にある神田外語大の先生になられた。 そのポルトガル語の教室のことをお聞きすると、学内にはロビーに各語学の国の展示があるとのこと。...

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『安倍公房とわたし』 山口果林 講談社

2年前に出されて非常に評判になったが、ある本をアマゾンで購入していると、格安の古本があったので買う。 内容は非常に面白く、スキャンダルの部分を除いても、十分に読むに値する内容である。 ただ、山口果林と24歳も上の安倍公房が、果林にいきなり惚れてしまったのかは、この本からは分からない。...

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