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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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神奈川県の考え方は

昨夜、関内で「神奈川の県立図書館を考える会」が開催され、県議会に提案されている図書館関係の予算案も報告された。 それによると「予備調査費 568万円」が計上されているとのことで、今どき、568万円とは結構大きな金額である。 内容的には、「魅力ある図書館の具体化する建築計画案と民間資金を活用した整備手法の検討」とのことである。...

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『赤いカンナの花咲けば』

大島渚の言う、1950年代の「被害者としての日本人」を描いた映画の典型の一本である。 彼は言っていた。当時の日本映画は、日本人を被害者としてしか描いていなかったと。 それは、戦争、貧乏、そして家父長制で、確かに1950年代中頃までの日本の社会はそうした面もあった。 だが、経済の復興と発展に伴い、太陽族に象徴されるように裕福な現実も出て来た。...

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『東京物語』の紀子には愛人がいる

世界中の名作『東京物語』で、一番重要なのは、戦死した二男の未亡人原節子の紀子だろう。 尾道から上京した笠智衆、東山千枝子夫妻に一番良くしてくれたのは紀子だと褒めたたえられて映画は終わる。 だが、本当に紀子さんは良い人なのだろうか。 そのことを私に最初に教えてくれたのは、大学の先輩のYさんであった。 「原節子には愛人がいるのではないか、そういう風に見える」と。...

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ニュートーキョー地下で見た関根恵子

有楽町のニュートーキョーが閉鎖されることが話題になっているが、ここの地下に映画館があったことはでこにも出ていないので、書く。 大映の封切館のスキヤバシ映画があった。 このスキヤバシ映画で見たのは、市川雷蔵の名作『ひとり狼』で、大感激したものだ。 もう1本は山本薩夫の『怪談牡丹灯籠』で、山本も随分と変わった作品を作るものだなと思ったが、そう悪くないできだった。...

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城戸四郎の抵抗

衛生劇場のサイレント特集で小津安二郎の『和製喧嘩友達』の解説で、大林宜彦が、その特徴を 「偉ばっている偉い人ではなく、庶民を描いているところ」と言っていたが、これは小津安二郎のみならず松竹の指導者城戸四郎のものでもあった。 戦前の日本の社会は、完璧な階級社会で、天皇以下、皇族、華族、その他富豪、高級官僚、軍人などのヒエラルキーがあり、彼らがえばっていた。...

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『百万人の娘たち』

岩下志麻主演で、1963年松竹が宮崎で、宮崎交通のバスガイドを主人公とした映画である。 バスの女性車掌映画は昔からあり、高峰秀子には『秀子の車掌さん』があり、上原謙主演の『ありがとうさん』には桑野通子が出ているし、倍賞千恵子も佐田啓二との映画『雲がちぎれる時』で車掌をしている。...

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河津桜の繁栄の理由は

伊豆の河津桜をバスツアーで見に行った。実は、15年くらい前に、ここには職場の旅行で行ったことがあるのだが、当時は大したものではなかった。 それは、当時いた緑区総務課の旅行で、その時は課で異動する者が沢山いたので、宴会ではなく旅行にしようとして鉄道で行ったのだ。 河津桜が、目的の一つだったが、ワニとバナナ園なども寄り、それほどの行事ではなかったが、この数年の繁盛ぶりはすごいようだ。...

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誰も、ロッパや高田浩吉を知らない

先日、あるところで、古川ロッパの話をしたら、50代の男性は「名前は聞いたことがあるが」で、20代の女性は「まったく知らない」とのことだった。 また、MXテレビの『5時に夢中』にみのもんたが出て、今まで会った芸能人で、一番輝いていた人は、というふかわりょうの質問に「高田浩吉」と答えた。 すると、司会のふかわりょうも、ミッツ・マングローブも高田浩吉のことを知らなかった。...

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フェイスブックもやっています

フェイスブックもやっていますので、よろしく。 https://www.facebook.com/fumio sashida です。 大体同じですが、加筆などしているので、違っている部分もあります。

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『陸軍中野学校』

1966年、大映東京で作られた『陸軍中野学校シリーズの第1作、市川雷蔵ら予備士官学校生が集められて加東大介の草薙中佐の下、スパイとして養成されて「卒業」するまで。 家族とも別れ、名も変えて孤独で非常な業務につくスパイは、市川雷蔵にぴったりであり、世界のスパイ映画でもこれほどの適役もいないだろう。 三好次郎の雷蔵は、椎名次郎と名を変え、その他集められた18人と一緒にスパイ教育されるが、内容が面白い。...

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『青春大全集』

1970年、松竹で作られた吉永小百合主演映画、相手役は「憂愁のプリンス」松橋登で、まだ劇団四季にいた。 ピアニストの松橋とピアノの調律師吉永との恋物語だが、まだポルノ時代の前なので、二人は清い仲。 共に22歳で、吉永は結婚を意識しているが、松橋は、それよりもセックスの欲望が次第に抑えられない状態。 ある日、公園でそのことを松橋が言い、運よく雨が降り出して雨宿りすると、そこはホテル夢殿。...

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『陸軍中野学校・開戦前夜』

先日、市川雷蔵の『陸軍中野学校』を見て、急に他も見たくなり、ツタヤにもないので、映像は劣るがYouTubeにあるので見る。 最終作で、5作目である。 香港に行った椎名次郎は、英米のP機関の情報を盗むが、それによって日本の御前会議の決定事項が英米側に漏れていることが分かる。 そして、御前会議メンバーが愛国主義者清水将雄の大原邸に行っていることが分かり、そこから大原邸を調べることになる。...

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池上に行き、父の墓参

昨日は、父の命日なので、池上に行き、本門寺にある父の墓参りをする。 私は、5人兄弟の一番下で、この日は三番目の姉は、鉄道好きの夫と一緒に開通した北陸新幹線で、旅行に行ったとのことで不参加。 その他の姉二人、長男夫婦の私の5人。 池上駅から兄の車で本門寺に向かうと階段下の広場で「市」が開かれている。 毎日曜日に朝市が行われているとのこと。...

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『エクレール・お菓子放浪記』

西村滋原作の、戦中から戦後にかけて孤児院(映画では感化院)出の主人公が経験する物語だが、これが他の戦争期の話と違ってユニークなのは、お菓子を中心に描いていること。 また、主人公の少年アキオを養子にするいしだあゆみに見られる、親切なのかケチなのかよく分からない最底辺の庶民の姿を描いていることだろう。...

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暴走族的言語感覚 

参議院議員の三原じゅん子が、質問の中で「八紘一宇」を称賛したそうだ。                                                 その無智は仕方ないにしても、こういう言葉に引かれることに、かつての暴走族の言語感覚に似たものを感じた。 彼らは、やたらに難しい漢字を使って、無理矢理に変な読み方をして奇妙な名称等を使用していた。...

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「おつちゃんはズルい」  大場健治『田中絹代と小津安二郎』

世に沢山出ている小津安二郎本の中では、ほとんど注目されいない本だが、非常に面白く、また実情に迫っていると思う。 小説なので、どこまで真実かは議論のあるところだろうが、従来言われてきた小津安二郎と原節子よりも、はるかに正しいと思う。 年齢的に考えて、小津と田中絹代は、3歳違いだが、原節子とは17歳も離れている。...

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「JICAには足を向けて寝られないな」

火曜日は、南区の外国人中学生サポート教室の修了式が行われた。 今年の1月から、横浜市国際交流協会が行っている外国人中学生サポート教室で、中学生のサポートをしている。 今まで、自分の好きなことをやって来たので、少しは他人様のためにも何かしようと思ったからである。 現在担当しているのは、3年前に中国から日本に来た中学2年の男の子で、大体は国語と英語を見ている。...

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資本主義社会の繁栄を理論づけることの困難さ

昨日は、3月20日で、1995年のオウムの地下鉄サリン事件から20年で、オウム被害者の会の代表だった永岡さん親子のことがドキュメンタリードラマとして放送された。 主人公の永岡さんを演じるのは永島敏行で、好演だった。 これを見て、すぐに思ったのは、1960年代に中国全土を襲ったプロレタリア文化大革命であつた。...

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『恋の片道切符』

1960年、篠田昌浩の初監督作品、これは渡辺美佐のことを知ったことと、東京駅の外に米軍基地等へのジャズメンの供給場所があったことから想起されたものだそうだ。                    もう一つは、日本のポピュラー音楽が、ジャズからロックに移行していくことも背景にしている。  そこで渋谷のクラブの仕事にありついた小坂一也だが、秘密ヌードクラブで、手入れに会ってしまう。...

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『ゾンビ』

私は、この手のホラーは苦手で見ないのだが、森下の渡辺信夫さんの眺花亭の映画会で見る。 ゾンビ映画マニアという若い方の解説付き。                                           ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』映画としては、2本目だそうで、最初はモノクロの不気味な映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』とのこと。...

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