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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『犬死にせしもの』

西村望原作の小説の映画化で、戦後の瀬戸内海で、海賊行為をして廻る佐藤浩市と真田広之、そして安田成美の話で、どこか『冒険者』的でもある。 海賊仲間に平田満がいて、常に褌をひらひらさせているのがおかしい。 監督は井筒和幸、脚本は西岡琢磨だが、展開がのろい。途中で、当時の闇市の情景があり、ここは活気がある。さすが大映京都撮影所である。...

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昭和は62年と2週間

昭和は64年まであった。 だが、大正天皇は大正15年12月25日に崩御し、昭和天皇も昭和64年1月7日に崩御された。 だから、昭和時代は、実際は62年と2週間しかなかったことになるのだ。

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女性天皇か側室か

新天皇の即位で、問題になっているのは、男子の皇位継承者の少なさである。 「万世一系」などと威張っているが、要は側室がいたからにすぎない。 キリスト教によって妻以外の女性を認めていなかった欧州では、王家が男子相続ができずに交代してしまったのとの違いにすぎない。               このままでは、男系男子による皇位継承は行き詰ることが目に見えている。...

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『鬼の詩』

ATG映画で、予告編はよく見たが、本編を見るのは初めて。 藤本義一と五木寛之は、高校時代憧れだったが、今はどちらも大した作家とは思っていない。 どちらも、小説と言うよりシナリオ的で、読むと読みやすいが、映像にすると大したことはないと思う。               話は、明治末期の大阪にいた落語家桂馬喬の奇妙な生涯を描くもので、奇行が凄いが、「ああそうなの」と言う感じである。...

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昔のカレーだった

調べることがあり、久しぶりに紅葉丘の県立図書館に行く。 ここは3年使っていないと登録が取消されるので、更新のつもりもあった行くが、更新は必要なかった。 隣の青少年センターのレストランでカレーを食べるが、きわめて昔の味のカレーで、塩味がきつくて良かった。 最近のカレーは、上品になって塩気を減らしているが、ここは思いっきり1960年代の学食のような味だった。...

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ドリス・デイ、死去、97歳

ドリス・デイが死んだそうだが、2004年に私は、このブログで次のように書いた。彼は、連れ子だが、ドリス・デイの息子だった。 テリー・メルチャー死去(62) 2004/11/23 音楽 編集 テリー・メルチャーが死んだそうだ。喫茶店でスポーツ新聞を読んでいると訃報にあった。62歳。彼は、ビーチー・ボーイズの連中とも交友のあったミュージシャンなのだが、それよりドリス・デイの息子なのだ。...

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「カジノは是か非か」 山下ふ頭再開発事業

横浜港運協会会長の藤木幸夫氏が、山下ふ頭にカジノ施設を作ることに反対する団体を作ったそうだ。 横浜港運協会が反対するのは当然である。港運業は、言ってみれば「口入稼業」であり、土地等は持たない事業だからだ。 私の知る限り、港運協会の企業が、事務所など以外の財産を横浜港に持っていることはほとんどないはずだ。 だから、港運協会はカジノに反対なのだと思う。...

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『春泥尼』

アンコール特集、阿部豊監督と言えば、かつては大監督だったらしく、山際永三監督も助監督時代、阿部のゴルフのキャディーをやらされたと書いていた。 阿部と言えば『足に触った女』だが、見たことはない。フィルムはないのだから仕方がない。日活のサイレント時代の作品はほとんどない。映画は、芸術でも文化でもないと思われていたのだから仕方ないのだが。...

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『僕たちの失敗』

1962年の公開当時、かなり騒がれた映画だったが、今回初めて見ると非常に変な映画である。 原作は石川達三、脚本白坂与志夫で、監督は須川栄三。 市川染五郎と桑野みゆきの共演が話題で、染五郎が非常に変な男である。...

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杉葉子、死去

女優の杉葉子さんが亡くなられたそうだ、90歳。 私が杉葉子を見た最初は、森繫久彌の『森繁よ、何処へ行く』で、「きれいだな」と思ったものだ。 以前、テレビで彼女自身が語っていたが、「世田谷に原節子さんによく似ている子がいる、とのことでスカウトされた」と話していた。 その通りで、杉葉子は、原節子に似ていて、その意味でも映画『青い山脈』は出来が良かったわけだ。...

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天皇制も否定するのだろうか 丸山穂高議員

前日本維新の会の丸山穂高議員が、ロシアで戦争を肯定し促進させるような発言をしたそうだ。 こいつは本当にバカだが、戦争を促進させるとは、日本の天皇制を否定することにいなるのを知らないのだろうか。 戦後の日本をどうするかについては、アメリカにも議論があったが、憲法9条の平和主義を条件に天皇制を維持することが認められたのだ。 もちろん、東京裁判では、オーストラリアやソ連には反対があった。...

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江藤淳も演劇部だった

土曜日は、深川に行き、全国小津安二郎ネットワークの総会等に出る。 門前仲町は大変な人混みだったが、古石場文化センターは、小津作品のような静謐さだった。 トークイベントは、『小津安二郎大全』を出した宮本明子と松浦莞爾で、本についての話で、ほとんど知っていることだったが、小津の『麦秋』が1950年代に、高校の教科書とされていたのは初めて知った。 当時の高校生は、まだエリートだったのだなと思う。...

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カリタス出の女子学生がいた

カリタス学園の子供が襲われて、死傷者が出た。非常に痛ましいが、カリタスといっても、ご存じない方が大いに違いない。 私も同じで、40年前に大学の劇団に入った時、同学年の文学部の女性がカリタス高校出だった。                 「どこにあるの」と聞くと川崎とのことで、当時は聖カリタスと言っていて、これを聞いていた一年上の男が、ふざけて「セックス・カリタス?」と言った。...

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三幸映画撮影所が使われていた

『偽善への挑戦 川島雄三』を読む。いろんな人が書いているが、中では川島の東京映画での作品で助監督をつとめた山本邦彦のインタビューが興味深い。 言うまでなく、東京映画は、目黒の旧海軍学校跡地を本拠にしていたが、そこは大ステージしかなかったので、1961年ごろは大田区の三幸スタジオを常時利用していたというのだ。 その後、新東宝が倒産したので、そこを東宝と東京映画が使っていたそうだ。...

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談志ならどう言っただろうか

川崎での殺傷事件について、立川志らくが、「自殺なら自分一人で死ね」と言ったそうだ。 普通の人の意見としては普通だが、立川談志の弟子としては、少し恥ずかしいのではないだろうか。          立川談志は、「落語は人間の業の肯定である」と言っている。 私は、志らくも嫌いではないが、師匠の談志のことばをどう考えるのだろうか。 一人で勝手に死んでくれとはだれでも思う。...

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河村要助、死去

河村要助さんが亡くなられたそうだ、74歳だが老衰とは驚き。 イラストレーターで、かつて『ミュージック・マガジン』の表紙はずっと河村さんのものだった。 同時に、彼はラテン音楽、特にサルサの愛好家で有名だった。 私は、40年くらい前に、彼と藤田正さんでやっていた、恵比寿でのサルサのレコード・コンサートに行ったこともある。...

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芸人の出自

先日、ある方をお会いしたら、今は落語が好きで、独演会に通っているとのことだった。 そして、私は、立川談志のことを思い出した。 彼を知ったのは、ラジオの『東京ダイアル』というラジオ東京の番組で、ここで彼は「こえんチャンのおしゃべり」というコーナーをやっていた。 すぐに談志になり、テレビ、ラジオで大人気だった。...

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警察関係者の再就職先

最近、テレビのワイドショーを見ていると、元県警刑事というのが出てくる。 元警察関係者の再就職先にテレビがなっているわけだ。 勿論、警察関係者も、退職後「2000万円の資産不足」があるわけで、再就職は仕方ないだろう。 だが、警察関係の再就職先として一番多いのは、言うまでもなくパチンコ屋である。...

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『映画は都市のアルバム 2019』をします

今週の6月23日から、秋葉原で「第5回新人監督映画祭」が開催されます。              私は、ずっとコンペティション作品の審査員をしてきましたが、来週27日には、 『映画は都市のアルバム 2019』をします。 映画は、特に会社側は、予定通りに製作できるとのことで、スタジオ撮影を希望しますが、様々な理由で外へ出てのロケーション撮影が行われます。...

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日本の映画は、なぜサイレント時代から優れていたのだろうか

今ではほとんど常識になっているが、日本映画はサイレント時代から実は、世界的なレベルにあったのだが、それはどうしてだろうか。 私は、先行芸術の語り物や俳句の存在が、映画的表現の大きく寄与したものと考えている。 伊藤大輔やマキノ雅弘らの娯楽的作品にあっては、落語、講談、浪花節などの語り物の伝統が寄与していて、江戸後期からの語り物の伝統が、作品の展開や主題に有効にはたらいたと思う。...

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