河村要助、死去

河村要助さんが亡くなられたそうだ、74歳だが老衰とは驚き。
イラストレーターで、かつて『ミュージック・マガジン』の表紙はずっと河村さんのものだった。
同時に、彼はラテン音楽、特にサルサの愛好家で有名だった。

私は、40年くらい前に、彼と藤田正さんでやっていた、恵比寿でのサルサのレコード・コンサートに行ったこともある。
藤田さんによれば、河村さんは、「絵画的記憶」が凄く、二人でニューヨーク旅行に行ったとき、そのすごさに驚いたことがあるそうだ。
それは、ある店のショーウィンドーにあった物につて、戻って来てから話したところ、藤田さんには記憶がなかったのに、河村さんの言うとおりに、写真にその物があったとのことだった。それが何だったかは、忘れてしまったが。

亡くなられたので、書いてよいと思うが、河村さんは、長年アルコール依存症で、治療を受けていたとのことだ。
原因は分からないが、あの明るい絵の裏には、大変な葛藤があったのだろうか。

私の知り合いにもアルコール依存症の方がいて、その方は酒を飲むと他に何も食べなくなり、その性で栄養不足で何度か入院している。
74歳で老衰とは驚くが、同じような栄養不足からくるものだったのではないかと私は思う。
私も、日々酒を飲むが一つだけ課していることがあり、5時前には飲まないことである。
時代を作った才能のご冥福をお祈りしたい。