ATG映画で、予告編はよく見たが、本編を見るのは初めて。
藤本義一と五木寛之は、高校時代憧れだったが、今はどちらも大した作家とは思っていない。
どちらも、小説と言うよりシナリオ的で、読むと読みやすいが、映像にすると大したことはないと思う。
話は、明治末期の大阪にいた落語家桂馬喬の奇妙な生涯を描くもので、奇行が凄いが、「ああそうなの」と言う感じである。
藤本義一は、織田作之助に憧れていて、その生涯を追った小説もあったように、いわゆる「無頼派」に憧れをいだいていたようだ。
確かに奇行を繰り返す馬喬は無頼派的ではなるが、意図したものではないように思える。
最後、客に食わされた馬糞から天然痘になってしまうが、天然痘は馬ではなく、牛だと思うが、当時は町の衛生状態が悪かったので、どこでも罹る可能性はあったのだろう。
ただ救いは、映像が結構美しいことで吉岡康弘のカメラは良く、林光の音楽も抒情的、さらに片桐夕子の巨胸を拝めたのは幸いと言うべきか。
日本映画専門チャンネル
藤本義一と五木寛之は、高校時代憧れだったが、今はどちらも大した作家とは思っていない。
どちらも、小説と言うよりシナリオ的で、読むと読みやすいが、映像にすると大したことはないと思う。
話は、明治末期の大阪にいた落語家桂馬喬の奇妙な生涯を描くもので、奇行が凄いが、「ああそうなの」と言う感じである。
藤本義一は、織田作之助に憧れていて、その生涯を追った小説もあったように、いわゆる「無頼派」に憧れをいだいていたようだ。
確かに奇行を繰り返す馬喬は無頼派的ではなるが、意図したものではないように思える。
最後、客に食わされた馬糞から天然痘になってしまうが、天然痘は馬ではなく、牛だと思うが、当時は町の衛生状態が悪かったので、どこでも罹る可能性はあったのだろう。
ただ救いは、映像が結構美しいことで吉岡康弘のカメラは良く、林光の音楽も抒情的、さらに片桐夕子の巨胸を拝めたのは幸いと言うべきか。
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