タウンニュース南区版に書いたら 松山善三氏、死去
横浜、東京で出ているタウンニュース南区版の「さすらいヨコハマ」に「鶴見線が出てくる映画」を書いたら、脚本・監督の松山善三氏が亡くなられた。 初監督作品の『名もなく貧しく美しく』で、全部ではないがかなりのシーンが鶴見線の沿線で撮影されている。 鶴見線は、もともとは川崎鶴見臨港バスと同じ会社が作ったものだが、後に国鉄になり、現在に至っている。...
View Articleどんたた踊りの必要性 『世界大戦争』
1961年の芸術祭参加作品の『世界大戦争』を見た。見るのは二度目で、一番印象に残るのは、中北千枝子が横浜から東京に戻る道で倒れた奥を団扇太鼓の列が通っているシーンである。 言うまでもなく、中北は、製作の田中友幸の妻であり、さすがにいい場面に出ているなと思う。両夫妻の息子に田中大三さんがいて、大学の映画研究会で2年上におられた。...
View Article『愛情の決算』
先日の鎌倉市川喜多記念映画館での原節子特集で満員で入れなかった1956年の佐分利信監督の問題作。 今日出海の『この十年』が原作で、戦後10年目の戦友たちの軌跡を描くもので、やや長くてテンポが鈍いが風俗が好きな私としては、実に面白かった。...
View Article『愛情の決算・2』
私は、基本的に同じ作品について、2度、3度書かないことにしているが、これは非常に面白くて、書き残したことがあるので書く。 まず、この作品の評価だが、非常に低く1956年のキネ旬の投票では誰も入れていない。 全体がメロドラマであること、さらに原作が今日出海であることが最大の問題だったと思う。...
View Article中央卸売市場はなぜできたのか
東京の築地市場の豊洲への移転問題で話題の中央卸売市場だが、これはいつどのような理由でできたのだろうか。 もちろん、一心多助が活躍する魚河岸のように、江戸時代にも市場はあった。 だが、現在の大都市にある近代的な中央卸売市場ができた原因は、なんと大正7年の米騒動なのである。 米騒動は、魚津から始まり、北陸から関西、さらに全国に波及し、最後は軍隊を出動させ戒厳令を敷いて鎮圧させる大騒動になった。...
View Article「図書館の丘を歩く 神奈川県立図書館と横浜市中央図書館」を9月24日にします
来週、9月24日に、「図書館の丘を歩く 神奈川県立図書館と横浜市中央図書館」として、横浜市中央図書館から野毛山、紅葉ヶ丘を歩きます。...
View Article「生誕100年 小林正樹展」
知り合いから招待券を貰ったので、京王線の蘆花公園駅に行く。 成城石井があるなど、非常に高級な住宅地である。 小林正樹は、監督としての新藤兼人と同様に、苦手な監督で、どうも異常にまじめなところが見ていて疲れるのである。 彼の監督作品は以下のとおりである。 1949.12.01 破れ太鼓 松竹京都...
View Article『将軍家光と天下の彦佐』から酒豆忌へ
珍しい新東宝映画が上映されるというので、日比谷図書文化館に行く。 元の日比谷図書館で、隣の野音ではロックのコンサートが行われていた。 1957年の新東宝の正月映画で、『戦雲アジアの女王』や『花嫁殺人魔』、『スーパー・ジャイアンツ』などと3本立てで、上映館ごとに違う組み合わせだったようだ。...
View Article内山岩太郎知事は偉かった 図書館の丘をめぐる町歩き
先週の土曜日は、「図書館の丘をめぐる町歩き」で横浜市中央図書館から紅葉坂の県立図書館まで歩き、そこで守屋輝彦先生のお話の後、映画で図書館を見た。 雨の中、20人以上の方が来ていただき、本当にありがとうございました。 町歩きの方は、私は都合で割愛させていただき、野毛山から紅葉ヶ丘に向かう。 県立図書館の小林部長のご案内で館内も見学する。...
View Article神様、仏様、大谷様 日本ハム、優勝!
日本ハムが、西武に勝ってパ・リーグ優勝を決めた。 レアードのホームランの1点でも十分だった。 まるで、昔の阪神の江夏みたいな迫力だった。 ほとんど、神様、仏様、大谷様だった。 言うまでもなく、この台詞は、昭和33年に巨人相手の日本シリーズで3連敗した後の西鉄の、稲尾の大活躍のものだが。 今日の大谷も、まさに大活躍で、そのスライダーは絶対に打てないだろうと見えた。...
View Article床屋ヴァイオリン
伊福部昭先生のインタビューを読んでいたら、大正時代だと思うが、 「当時、床屋ヴァイオリンといって、どこの床屋にもヴァイオリンやマンドリンが置いてあったものです」とあった。 これは、初めて聞いた説だが、アメリカには「バーバーショップ・カルテット」と言って床屋のコーラスがあり、ミルス・ブラザーズもそうだったと思う。...
View Article横浜の鰻屋一覧
先日、用があって中央図書館で神奈川新聞のマイクロフィルムの1953年7月を見ていたら、うなぎの専門店の一覧の広告があった。 言うまでもなく、土用の丑の日の宣伝である。 鰻松 金沢区洲崎町 わかな 中区港町 八十八 中区野毛町 清泉 中区宮川町 菊家 神奈川区反町 宮川 鶴見区駅西口 武藏屋 中区宮川町 オリンピック...
View Article『ダイヴィング・ベル セウォル号の真実』
2014年4月に起きた韓国のフェリー船セウォル号の沈没事件の時、民間でボランティアとして遭難者救出にダイビング・ベルを使って実施した社長を中心としたドキュメンタリーである。 ダイビング・ベルと言うのは、まさに鐘のような形状の鋼鉄の筒で、海に沈めて作業を行い、海難事故の救出が可能だとのこと。...
View Articleやはり、諸悪の根源は
東京の築地市場の移転問題は、何が正しいのかわからない。 ただ、はっきりしているのは、石原慎太郎が諸悪の根源である事だろう。 4期もやっていて、しかもあの強圧的な態度と物言いである。 副知事以下の者が、きちんとしたことを言えなくなるのは当然である。...
View Article横浜市役所の車
横浜市役所の車について書くと、1950年代はほとんど外車、アメ車だったようで、トラックもフォードなどを区役所や土木事務所では使用していたようだ。 幹部職員の公用車に国産車が使われるようになったのは、日産のプレジデントができた後のことのようだ。 私の知る限り、幹部の公用車に日産以外を使ったのは、2例しかない。...
View Article『パガニーニ』
音楽家の映画は結構あるが、一番のヒット作はモーツアルトを主人公にした『アマデウス』だろうが、これも非常に面白く、よくできている。 イタリアのヴァイオリニストのパガニーニは、超絶技巧のヴァイオリニストとして知られ、イタリアからロンドンに行く。 このロンドンでの公演の模様が中心であるが、彼の天才的な技術と色好み、そして金と博打のことが非常に上手く描かれている。...
View Article光音座が東宝封切り館に
1953年7月の神奈川新聞から映画広告を見る。 そこには、野毛の光音座が東宝封切り館になると出ていた。光音座と言えば、今や野毛地区唯一の映画館で、ゲイポルノの専門館でもある。 大蔵映画のものであり、この1953年頃までは新東宝と松竹の封切り館だったようだ。...
View Article『アイ・ソー・ザ・ライト』 ハンク・ウィリアムス伝記映画
横浜伊勢佐木町にある横浜ニューテアトルは、変な映画館で、ハンク・ウィリアムスの伝記映画を1週間だけ上映している。 カントリーは結構嫌いではなく、ハンク・ウィリアムスも私は昔から好きで、中村とうようさんにも、そのことを笑われたことがあるが、カントリーは、そう変な音楽ではないと思う。...
View Article日大商学部の元は航空教育資料製作所であるのだから
東京新聞の夕刊に日大商学部の学生が、世田谷区の祖師谷大蔵周辺の「ウルトラマン商店街」を支援することが出ていた。 大変結構なことだが、この日大商学部の敷地は元は新東宝撮影所だった。...
View Articleラジオは4番組、テレビは5時間くらい
引き続き、1953年の神奈川新聞、ラジオ、テレビ欄を見る。 ラジオは3局で4番組、NHKが第一と第二、民間放送はラジオ東京と日本文化の2局のみ、それぞれは、今のTBSと文化放送である。 テレビは、NHKのみで、昼12時から1時間半くらい、夜は6時から9時ごろまでくらいのようだ。 確か8月から日本テレビが始まったようで、一応テレビもNHKが早かったことになる。...
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