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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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日活ロマンポルノの源流は今村昌平であることを再確認した

一昨日、新文芸座では『銭ゲバ』と同時に西村昭五郎監督のデビュー作『競輪上人行状記』も見た。多分、3回目で、前に見たときに次のように書いた。 東中野のポレポレで「小沢昭一特集」をやっているので、見に行く。 これも昔見ていてかなり面白かった記憶があるが、上映されることが少ない。 何しろブラック・ユーモアと言うか、その中身が凄いのだから。...

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霊能者は、特定できるのだろうか

先日、国勢調査での経験について次のように書いた。 するとある人が、公務員の守秘義務違反だとのメールが来た。 一体どこに、特定の人間、団体、地域などの個人の秘密を特定できる情報があるのだろうか。 それとも、超能力の霊能者は、この程度の情報でも正確に個人を特定で生きるのだろうか、信じられないことである。...

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神奈川新聞に書評が出た

『小津安二郎の悔恨』の書評が、『レコードコレクターズ』の安田謙一さんに続き、神奈川新聞の日曜日の書評欄に出た。                        (服)となっているので、服部宏さんだろう。そして、『東京物語』の原節子の異性の存在と『風の中の雌鶏』の解釈が驚きと書かれていた。 原節子が演じた平山紀子については、すでに書いたので、『風の中の雌鶏』について書く。...

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高橋由伸は

巨人の監督が高橋由伸外野手に決まった。いつも偉そうな原辰徳には、誰もついてこなくなっていたので当然だが、本当は2,3年後で、その間は川相の「中継ぎ」監督の次の予定だったと思う。 それがすぐに高橋になったのは、阪神が金本、横浜もラミレスと人気のあるスター選手が監督になったことの結果だろう。...

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『オィデイプス』

いつも書いていることだが、私は海外から来た芝居は、基本的に見ることにしている。日本の演劇はきわめて閉鎖的だが、外国のものを見ることで、相対化できるからである。 今回の公演は、ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場である。スタンカというと、昔南海、今のソフトバンクにいた巨人のような投手を思い出す。...

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「映画『あにいもうと』の昭和史」をします

11月18日、水曜日の午後2時から、野毛の横浜市中央図書館(5階会議室)で、「映画『あにいもうと』の昭和史」をします。 昭和10年に発表された室生犀星の小説『あにいもうと』は、昭和11年木村荘十二監督、戦後の昭和28年に成瀬己喜男監督、そして昭和51年に今井正監督で作られ、いずれも時代をよく反映した名作になっています。...

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図書館の貸出は、出版不況の原因ではない

全国図書館大会で、出版社の代表から、「図書館の貸出が出版不況の原因であり、新刊本の貸出猶予制を求める」との声があったそうだ。                                          いまだにこんな泣き言を言っているのかと思ってしまうが、以下の四つの点で間違っている。 1...

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「無智が栄えたためしはない」

「無智が栄えたためしはない」とは、誰の言葉だったっけ。...

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野村ID野球はもう終わりだろう

本当なら、今日あたりも日本シリーズなのだが、あっさりと5戦で決まってしまって少々面白くない。 やはり日本シリーズは、7戦までやって4勝3敗にならないとつまらない。 ソフトバンクの圧倒的な強さが証明されて一番ほっとしているのは、去年同様に負けた阪神の選手だろう。 今年も、武田翔太にヤクルトは完全に調子を狂わされた。...

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佐木隆三、死去

作家の佐木隆三が死んだ、78歳。 彼の作品では、やはり『復讐するには我にあり』がすごい。上下2冊の本だったが、読み始めて確か1日で読んでしまった。 連続殺人魔と言われた西口某の犯行を記述したもので、1964年高校2年の時で、クラスに西口浩という男がいたので、お笑いになった。 因みに西口君は、高校時代から学会員だったが、東大を出て創価学会本部に入り、副会長にまでなったが、50代で若死にしてしまった。...

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「江夏の21球の日」だそうだ

今日、11月4日は、1979年に広島が近鉄を破って日本一になった「江夏の21球」の日だそうだ。 このとき、実は私は、知人の紹介でお見合いをしていた。 北鎌倉であって食事したのち、鎌倉に歩いていき、喫茶店等でお話をした。 横浜の南部の区に住むお医者の娘で、大変にまじめな女性で、高校の先生だった。大学では、明治時代の未来戦記などを研究したとのことで、その頃は県立高校で日本史を教えられていた。...

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12月1日、火曜日に横浜でトークイベントをします

12月1日、火曜日に横浜でトークイベントをします。 夜7時からで、ゲストにヨコハマ映画祭実行委員会前代表の鈴村たけしさんをお迎えします。 場所は、京浜急行黄金町駅から太田橋を渡ってすぐ右のビル、末吉ショッピングセンター2階の古本屋「たけうま書房」です。 当日は、本には書かなったことなど、指田個人の小津安二郎映画とのかかわりなども明かします。 どうぞよろしく。        

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たけうま書房は

京浜急行黄金町駅のすぐ近くにあるたけうま書房は、古本屋です。 末吉ショッピングセンターの二階にあり、ちようど3年前の12月にオープンしました。 今、横浜の古本屋で、映画、演劇、音楽、町づくりの本や雑誌など、サブカルチャー関係では、最も充実している店だと思います。...

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「旭化成工業の社長が好きな映画は?」

『わが青春にくいなし』。 荏原中延の喫茶店・隣町喫茶で行われた居島一平の「シネ漫談」で一番受けたネタだった。 ほぼ2時間、居島は、田畑智子の自殺騒動からルコントの『タンデム』のラストを間違えて記憶していたことに至るまで、しゃべり、演じた。 この夜のテーマは、ドキュメンタリー、ノン・フィクションとは何かで、彼がドイツ映画祭で見てきた『ビクトリア』の凄さと、それがどうしたの、ということだった。...

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『生きる』の市役所は、川崎市役所であることを報告した 神奈川の図書館を考える会

昨日は、関内のさくらワークスで、神奈川の図書館を考える会があり、途中から参加した。 県議会議員や川崎市議会議員の参加もあったが、最後の参加者からの意見の中で、川崎市役所が黒澤明の映画『生きる』の志村喬が課長を勤めている市役所のモデルであることを報告した。 下が、4月に世田谷美術館で行われた「東宝スタジオ展」の図録で、松山崇の手によるものだが、はっきりと川崎市役所と書かれている。...

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本当の小津安二郎作品とは

戦後の作品の中で、本当の小津安二郎作品とは何かを考えてみる。 1947年の『長屋紳士録』から遺作の『秋刀魚の味』まで、以下のとおりになる。 1947.05.20 長屋紳士録  松竹大船 1948.09.17 風の中の牝鶏  松竹大船 1949.09.13 晩春  松竹大船 1950.08.25 宗方姉妹  新東宝 1951.10.03 麦秋  松竹大船 1952.10.01 お茶漬の味  松竹大船...

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『お吟さま』

1987年、宝塚映画で作られたが、実際上は松竹京都や大映京都も使って撮影されたそうだ。 美術の木村威夫さんの本によれば、予算が少なくて大変だったとのことだが、今見れば結構贅沢に作っているように見える。特に凄いのが衣装で、三越の協力とのことで、お吟の中野良子がとっかえひっえ着替える着物は本物らしく、大変美しくみえる。...

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『メルヘン誕生』 高島俊男  いそっぷ社

「つまらない真実よりも、面白い嘘の方が良い」というのはエンターテインメントの世界では当たり前のことだが、向田邦子の作品についても、そう思う。 最初に感じたのは、『無名仮名人名簿』の「おばさん」を読んだ時だった。これは、向田が映画雑誌社に勤めていた時の話で、ビルの入口に靴磨きのおばさんがいた。 それを守衛のおじさんが嫌がって時には水をかけたりしていた。...

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本当の黒澤明映画は、

先日、本当の小津安二郎映画は、を書いたが、では本当の黒澤明映画はどれかを考えてみる。 彼の戦後の映画は、以下のとおりである。   1946.05.02 明日を創る人々  東宝 1946.10.29 わが青春に悔なし  東宝 1947.07.01 素晴らしき日曜日  東宝 1948.04.27 酔いどれ天使  東宝 1949.03.13 静かなる決闘  大映東京 1949.10.17 野良犬...

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今井正の映画を再評価しよう

一昨日、横浜市中央図書館で「映画『あにいもうと』の昭和史」を行い、昭和期に11年、28年、51年と3回作られた作品のハイライトを上映しつつ、作品と時代について話をさせていただいた。 それぞれの特徴は、最初のPCL版は、監督が元プロレタリア映画同盟のメンバーだった木村荘十二の意向で、川筋者の肉体労働と当時の階級的格差を描いていた。...

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