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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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戦前にも情報のネットワークはあったことに非常に驚く

日曜日に戸塚で、廿楽さんたちがやっている詩誌『Dwon Beat』の会合があり、私も参加した。 一部は、新詩集『朝起きてぼくは』を出された金井雄二さんと、小熊英二賞を受賞された中島悦子さんの朗読会。 二人の傾向は非常に対照的で、金井さんのは日常的で平易な語り口だが、中島さんのは、相当にレトリックを駆使したものである。...

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現代詩から歌謡曲の作詞家になった人がいる

先日の平林敏彦さんのお話で面白かったのは、戦前、戦中期に、「四季」「若草」「文芸汎論」「歴程」「VOU」などの文芸雑誌があり、そこでは詩の投稿が活発に行われていたことである。 その詩人同士の雑誌を通しての交流から、後には鮎川信夫が主催する「新領土」などの同人雑誌ができてきたのだそうだ。 あるいは、春山行夫の「詩と詩論」などでも村野四郎、近藤東らが活躍したとのこと。...

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『忘八武士道』

丹波哲郎の武士は、捕り方に追われていたとき、吉原を支配する忘八者に助けられ、忘八者の仲間になる。 忘八とは、孝、悌、忠、信、礼、義、廉などの八つの徳を忘れた者で、したい放題のことをする。 勿論、見世物は、女の裸で、ひし美ゆり子が主役。 また、丹波哲郎の殺陣も見もので、忘八の伊吹吾郎、遠藤辰雄らの怪演も笑えるが、あまり爽快ではない。...

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14年前は・・・

ヤクルトが延長戦で阪神を破って優勝を決めた。 14年ぶりとのことで、そんなに昔のことかと少々驚いた。14年前の2001年とは、実は私が脳梗塞で倒れ、長期に入院していた時である。 この年は、例のニューヨークの世界貿易センタービルが破壊された「9・11」が起きた時であり、新宿の歌舞伎町のビルで火事が起きて多数の人が死に、古今亭志ん朝も亡くなられた年である。...

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文化は形にしないとダメだ!

昨夜は、神奈川の県立図書館を考える会の定例会があったので、県立川崎図書館に行く。                 ここは日本で有数の産業資料図書館なのだが、県立図書館の再編成の中で、現状では川崎市溝口のKSPへの移転が計画されている。 だが、KSPに県立川崎図書館を収容するような余地はなく、最終的には一部をKSPに移転させて残りは、紅葉ヶ丘に収容ということになるのだろうと我々は危惧している。...

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史上最低のネーミング 一億総活躍大臣

第三次安倍内閣が発足したが、一億総活躍大臣には笑うしかないだろう。 一体何をやるのか、任命された加藤大臣ですら、「何をするのか早急に検討したい」と言っているくらいなのだから。                                    一億何とかと言えば、一億総懺悔、一億総白痴化、進め一億火の玉だ、などろくなものがない。...

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『兄とその妹』

1939年の松竹映画、監督の島津保次郎は、これの後、東宝に移籍する。 東亜鋼管という会社の本社の社員佐分利信と妹の桑野通子の話で、佐分利の妻は三宅邦子、これが大変に西欧的なのである。...

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阪神ファンである

阪神ファンだと言うと、「東京なのに必ずなぜ」と聞かれる。 小学校の頃は巨人ファンで、特に外野手の宮本敏雄のファンだった。 三振かホームラン化の荒いバッターだったが、愛嬌があり、特に三振した時の笑い顔が好きだった。 今でも、去年まで阪神にいて、今年から広島に戻って新井などが好きなのは、そのせいだろうと思う。...

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好きな映画と言えば・・・

日本映画では、蔵原惟義監督の『憎いあンちくしょう』、野村孝の『拳銃は俺のパスポート』、森一生の『ある殺し屋』、増村保造の『ヤクザ絶唱』、加藤泰の『男の顔は履歴書』などである。...

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最大のスターは永田雅一だった 『スタアのいた季節』 中島賢(講談社) 

元大映宣伝部にいた中島賢さんの『スタアのいた季節』(講談社)を読む。 市川雷蔵、勝新太郎、そして若尾文子ら戦後のスターの裏話から、叶順子、若松和子、仁木多鶴子、渚まゆみら、結構多彩にいた女優に至るまで、話は非常に興味深い。特に初めて聞いたのは、若尾文子が菅原謙二と付き合っていたが、菅原が突然名家の令嬢と結婚してしまったこと。確かに菅原も若尾もまじめだったので、相性は良かったと思う。...

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「『昭和天皇実録』を読む」 原武史(岩波新書)

2014年に刊行された『昭和天皇実録』を若手政治学者の原武史が読み解いた本で、非常に興味深い内容である。 「果たして昭和天皇は、本気で太平洋戦争を始めたのか」以前から疑問に思っていたが、この本を読んでも、本気で米英に戦争を仕掛けたことが分かった。 1941年10月13日、天皇は木戸幸一に次のように話したという。言うまでもなく木戸は内大臣で、一番の側近である。...

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脳ミソ夫だけだった 「タイタン・シネマ・ライブ」

金曜日の夜、川崎の東宝シネマズで中継された「タイタン・シネマ・ライブ」を見に行く。                                                         かなり数多くの芸人が出たが、中では聖徳太子の姿をして歴史ネタを連発する、脳ミソ夫が面白かった。 日本エレキテル連合は、「カミングアウト」をやったが不発で、このままでは一発屋芸人になってしまう。...

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難民映画祭での馬鹿げた質問

昨日の夜は、九段下のイタリア文化会館に行き、2人のイタリア人監督のドキュメンタリー『ヤング・シリアン・レンズ』を見た。                                                      シリアのアレッポでの、反政府派の自由シリア等のジャーナリストや市民を描くもので、アサド政権側の無差別爆撃が告発されていた。...

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平山紀子は、どういう女性だろうか

平山紀子など、知らないというかもしれないが、小津安二郎の名作『東京物語』で、原節子が演じた、戦死した二男の嫁である。 昌二郎は戦争で死に、彼女は一人で同潤会アパートに住んでいる。笠智衆、東山千栄子夫妻は、上京して実の子の山村聰や杉村春子らの家では、邪険に扱われた後、原節子のアパートで一番の安すらぎをえる。 東山は言う、「あんたが一番よくしてくれた。本当にいい人だ」と。...

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新馬場だったら、もっと簡単だった

昨日の夜中、京浜急行の北品川駅で、車掌が駅に取り残され、電車は出てしまい、車掌は国道を走って新馬場で追いついたとの記事が出ていた。 だが、この新馬場も、昔だったら、もっと楽に着いたのである。                                 というのも、この新馬場(しんばんば)駅は、北馬場(きたばんば)と南馬場(みなみばんば)駅を一緒にしてできたもので、前は別々の駅だった。...

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国勢調査票を出す

地域の方から国勢調査の調査票をいただいたので、先日国あてに出しておく。 国勢調査については、区役所にいた時に、調査表の回収を何度もしたことがある。 要は、出さない家庭を訪問して、提出をお願いするのだが、いろいろなことがある。 明らかに在宅なのに、居留守を使う人も結構多い。...

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『どたんば』は土壇場で

志村喬特集でフィルムセンターに行くが、満員の可能性とのことで並ばされる。 「こんなことは珍しいなあ」と思いつつ待つが、3時に「満席になりました」との宣告。 5人前で終了だったので、まさに土壇場で駄目になる。 後ろの方には川本三郎氏もいたが、約30人ほどが入れず。 フィルムセンターに収蔵されたので、いずれどこかがやるだろうと思い横浜に戻る。

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川ごとに文化ができていたことが分かった

昨日は、風邪ひいていたのだが、河北直治さんが主催する「引地川を下る」イベントに参加する。 引地川は、大和市に発して、南下し、相模湾河口近くで大きく右に迂回して江の島の手前で海に注ぐ川である。 相模川と境川の中間にあり、あまり知られていないが、それなりに特徴のある歴史が残されている。...

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『私が最も尊敬する外交官』 佐藤優・吉野文六(講談社)

ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六とサブタイトルされているが、私は吉野氏に一度だけお会いしたことがある。 2代前の横浜市長高秀秀信氏の時で、「横浜でサミットができるか」調査するために、サミットの担当もされたことのある吉野文六氏のご意見を伺いに行ったのである。 当時は、元西ドイツ大使のご経歴を生かして、トヨタの欧州戦略を担当する調査研究部門の長をされていて、九段のトヨタ本社の最上階におられた。...

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『銭ゲバ』  「金で買えないものはない!」

新文芸座の加藤武追悼特集、初めて見る映画で、日活を辞めたスタッフらで作られた近代放映という会社で製作され東宝で公開されたもの。 それは、テレビ映画も作ったがすぐに潰れて、映画作品はこれだけのようだ。...

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