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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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品川娯楽館について

先日、早稲田で行われた「無声期の音楽と・・」の研究成果報告会で、無声期の音楽の楽譜を提供した人は平野行一氏で、彼は品川娯楽館の学士だとあった。 品川娯楽館は、当初は魚籃坂にあった映画館だと思っていたが、質問すると北品川とのこと。 北品川は、約10年間住んでいた東品川のすぐ近くなので、いつもの店Hに行って聞く。...

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『隠し砦の三悪人』にもあった敗戦国の背景

昨日は、風邪で具合が良くなかったので、録画しておいた『隠し砦の三悪人』を見る。 何度も映画館でも見ていて、黒澤明作品では一番好きで、よく知られているように映画『スター・ウォーズ』にも影響した作品で、黄金をもって敵陣を突破する、あの手、この手の構成が文句なしに面白い。 だが、その黄金を入手し、3悪人と姫が敵陣を突破する前の約1時間は、まさに敗戦後の日本だと思った。...

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『福寿草』

1935年に新興キネマ東京撮影所で作られたサウンド版の映画、原作は吉屋信子で、ここでは女子高生の薫と、その兄と結婚した美代子との友情を描く。                                          役者は、誰も知らないが、まあ普通の演技である。 サウンド版とは、サイレントの末期に、音楽だけを録音した映画で、筋はタイトルと弁士の説明によって進行させるもの。...

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『旅する映写機』

35ミリ・フィルム用の映写機が、一つの映画館から全国の別の映画館等へ再利用されていることを描いている良い作品だと思う。 ただ、昔の日本映画の映画館での上映の実態については、大いに文句がある。 ピントが合っていないことなどは常識で、巻を入れ替えて上映してしまうこともよくあった。...

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SMAP騒動で分かったこと

SMAPの「分裂騒動」など、どうでもよいが、ここで明らかになったのは、そのグループ名がジャニーズ事務所のものになっていたことである。日本では、例外的のように思われているが、アメリカのポピュラー音楽では、よくあることで、多くはグループのマネージャーが保有している。...

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大田区は下町か

大田区の町工場が開発した「下町ボブスレー」がジャマイカ・チームに採用になったそうだ。 それは別に結構だが、大田区が下町だろうか。 普通、東京の下町とは、上野のお山の下の、現在の区分で言えば台東区、江東区などの隅田川の周辺の地域をいうものであり、明治時代はおろか、江戸時代から多くの人が住んでいたエリアのことを言うものである。...

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『軍艦武蔵』

戦艦大和が、山ほど映画化されているのに比べて、同じ戦艦の武蔵を扱った作品は極めて少ないと思うが、その乗務員等へのインタビューによるドキュメンタリーである。 大和と同艦で、当初二号艦とされていた艦は、武蔵と名付けられて三菱重工業長崎造船所で竣工する。                       そして、1944年10月、フィリピンのレイテ戦に投入される。...

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今の汽車道の元の施設で、当時は遊休化していた物揚げ場が出てくる映画はどれか

来週の土曜日の午後に、イマヨコNAVIの方と、「映像で見る横浜」の2回目をするので、いろいろな映画を探している。...

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『零戦燃ゆ』で、まだ全部が現役で使われていた時だった

横浜のみなとみらい地区の「汽車道」が出てくる映画は、と書いたが、やはり『零戦燃ゆ』だった。 1984年の製作で、みなとみらいの埋立事業が開始される以前なので、まだ使用されている頃だった。                       映画の中盤で、主人公の3人、堤大二郎、橋爪淳、早見優の内、整備兵になり、南方で負傷して内地に戻った橋爪が早見と再会するシーンだった。...

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『零戦黒雲一家』

録画しておいた『滝を見に行く』を見るが、15分過ぎても少しも面白くない。私の経験では、始まって10分すぎてつまらない映画が、途中で面白くなることは絶対にない。                    そこで止めて消去すると、CSで石原裕次郎の『零戦黒雲一家』をやっている。何度か見ているが、やはり面白く、また舛田利雄は意外にも抒情的な、ロマンチックなところもあり、最後まで見てしまう。...

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『メカゴジラの逆襲』と中野昭慶監督との新年会

西区藤棚の日本一小さい映画館シネマノヴェチエントに行き、開館1周年記念イベントの『メカゴジラの逆襲』の上映会と、東宝の特技監督だった中野昭慶さんを囲んでの新年会に出る。                                              『メカゴジラの逆襲』は、1975年に東宝映像で作られたゴジラシリーズ15作目で、この後、10年間ゴジラは作られなくなる作品である。...

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「週刊金曜日」の本箱に出る

『小津安二郎の悔恨』が、「週刊金曜日」の本箱欄に出ていますよと、えにし書房の塚田さんが掲載紙を送ってくれる。 たった七行の紹介だが、塚田さんによれば、「大部分の本は全く紹介もされないのだから、これでも出た方がよい」とのこと。 「週刊金曜日」というと、ネットウヨには「お里が知れる」と言われそうだが、私は本多勝一も、故筑紫哲也も好きではない。...

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阿川泰子だった!

昨日、見た『メカゴジラの逆襲』は、女優が二人出ていて、主人公は藍とも子で、映画で見たのは初めてだが、実に下手なのに驚いた。 もう一人、主人公の佐々木勝彦にまとわりつく女性に麻里とも恵がいた。 不思議な名前だなと思いつつ、どこかで見た顔だなくらいにしか思えなかった。 新年会で、「藍とも子は下手だなあ」というと、...

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首都圏の人間は恵まれている

西日本では大雪で大変だが、首都圏はそれほどでもない。 その理由は、首都圏、関東は北の山脈にガードされているからである。 ということを知ったのは、1991年の1月に、市から派遣されて富士の国際貿易研修センターに行った時だった。 富士宮市上井出というところで、富士の2合目くらいなのだが、ほとんど雪は降らなかった。                       富士宮の人たちに聞くと、...

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きれいごとを演じることのすごさ 原節子

NHKのクローズアップ現代で原節子の幻のフィルムが発見され、修復しているとあり、原節子の美しさを取り上げていた。 フィルムは、日活の『検事とその妹』で、ボロボロのフィルムから再生されたのは、まだ10秒くらいで、おそらく来年以降の公開になるのだろう。 神戸映画資料館に持ち込まれたもののようで、横浜の横シネで作業が行われているようだ。...

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土屋アンナ、勝訴

土屋アンナが、演出家との訴訟の判決で勝訴したとの報道があった。 意外にも思えるだろうが、法的にはそうだと思う。 というのも著作権法では、著作者人格権というものが、非常に強く定められていて、内容の改変は著作者の許可がなければできないからである。 報道では、演出家側が、著作者の許可を得ていると立証できなかったとのことで、これは決定的だと思う。...

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「自分から甘い罠におちたのね」 吉田日出子

甘利明大臣の疑惑が問題になっている。だが、一方で贈賄側とされる人物が、写真や録音を撮っていることで、罠にはめられたという擁護論もあるようだ。 1974年の藤田敏八監督の映画『妹』は、林隆三(秋夫)と妹秋吉久美子(ねり)の微妙な兄妹愛を描いた傑作である。...

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琴奨菊はなぜ優勝できたのか

琴奨菊は、昔から応援してきた力士の一人であるが、怪我のせいかいつも前半で取りこぼし、そのたびに今場所もダメかと落胆してきた。 だが、今場所は取りこぼしもなく、これはと思うと、ついに白鳳に勝ち、ここで優勝できるかと喜ぶと、翌日は予想どおりに豊ノ島に負けてしまう。 しかし、次は栃煌山、豪栄道と楽勝で、優勝を決めた。今場所は、照ノ富士の休場、逸ノ城の不振に助けられた幸運もあった。...

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『新選組始末記』

新選組にも坂本竜馬にも興味はないが(『竜馬が行く』は最初に単行本が出たときに読んで面白いと思ったが)、市川雷蔵主演、大映京都作品で新選組物の決定版とのことで見に行く。...

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ギリシャ時代からあったことなのである

大田区で、3歳の幼児が自分にガンをつけて生意気なので、折檻したとか、母親が子供を虐待したなどの事件が報道されている。 すぐに来るのが、「こんなことは昔はなかった、原因は戦後の変化で、戦後教育の誤りだ、諸悪の根源は日教組だ」とくる。 だが、子殺し、親殺しはギリシャ時代からあったことなのである。...

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