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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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千葉にはシェークスピアは似合わない

1月1日は、例によってバスツアーに行く。 富士山周辺は行ったので、房総に行く。まずは館山のKという漁師市場で鮨の食べ放題。ネタはそう悪くはないが、シャリがひどい。酢飯の味がしないが、まあそんなものだろう。 午後は、野島崎灯台に行くが、神社には、誰も見ていないが、大きな日露戦争記念碑がある。 確かに日露戦争の勝利(ではなく、本当は両者息切れの引き分けぐらいだったのだが)は、大イベントだったのだろう。...

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『母と暮らせば』

山田洋次の新作は、小津安二郎と黒澤明への賛辞と回答だと私には思えた。 原作は言うまでもなく、井上ひさしで、黒木和雄が監督した『父と暮らせば』が広島で原爆で死んだ父の霊が娘のところに現れる話だが、これは、長崎で死んだ息子の二宮和也が、母親の吉永小百合に来る劇である。...

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頑張れ、バルト

大晦日は、いつも紅白歌合戦を見るのだが、去年はなぜか気が進まず、格闘技を見た。 すると、元大関のバルトが出てきた。 平気なのか、少々心配したが、まったく逆で、ピーター・アーツを圧倒した。もともと、柔道をやっていたとのことで、技があり、動きも軽い。 バルトの引退については、以前書いたことがあるか、部屋の問題なので、彼に問題があったわけではない。 バルトの活躍に期待したい。...

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ナタリー・コール、死去

ナタリー・コールが死んだそうだ、65歳。 彼女には特別な思いはもちろんないが、一度だけライブを見たことがある。 1990年の春、横浜市国際室にいたとき、当時の高秀市長から命令が来て、「横浜でサミットをやりたいので、誰か調査に行け」と言われ、 丁度私は、会場を予定されていたパシフィコ横浜に直前にいたので、当時の国際室次長から「お前が行け」となった。...

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DCP上映はすごい

昨日は、伊勢佐木町の横浜シネマリンで、「松竹120年」について話したが、その前後に小津安二郎監督の『彼岸花』と『晩春』を見た。 両方とも、映画館で見るのは久しぶりだったが、どちらもDCP上映で、鮮明な画面と音で驚いた。...

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今年は、「ウルトラマン生誕60年」だそうだ

今年は、1966年にTBSテレビでウルトラマンが放映されてから60年になるそうだ。 60歳といえば、還暦で、ウルトラマンも高齢者になるが、彼は人間ではないので、年は取らないのだろう。 よく知られていることだが、彼の横顔は、弥勒菩薩であり、成田亨さんの作である。                                

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「なま1本ではわいせつになる」

今は就職して2年になる次女がまだ大学生の時、一緒に昼食をとることになり、「何がよいか」と聞く。 「わそば」というので驚いたことがある。 中華そばがあるので、わそばでも間違いではないが、一応日本そばと言ってもらいたいところである。   去年の大晦日に、伊勢佐木町の有名な蕎麦屋の前を通ったら、「年越しそば」を売っていて、若い女性が、 「なまそばですよ!」と叫んでいた。 なまそばではなく、きそばである。...

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今年は、「ウルトラマン生誕60年」だそうだ と書いたが、間違いだった

一昨日、今年は、「ウルトラマン生誕60年」だそうだ と書いたが、とうしろうさんのご指摘の通り、50年の間違いだった。 実は、ある人から「今年は60年じゃないか」と言われたことがあり、そう思い込んでいたのだ。 だが、ウルトラマンの祖先には、ゴジラがいて、さらにその祖先的存在には、東宝にあった合資会社航空教育資料製作所の存在がある。...

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『狼の王子』

昨年、ラピュタで見たが、やはり面白い。舛田利雄監督のメリハリのきいた演出がよいが、カメラが蔵原惟繕作品の間宮義雄なのでシャープで抒情的な画面が美しい。 それが一番発揮されているのが、北九州の若松港の港運業社の親分で、高橋英樹の義理の父・石山健二郎が刺殺されるシーンである。 対立していた新興ヤクザの刺客に刺された石山は、当時あった路上の国鉄の貨物線の、ちょうど来た貨物列車に摑まって引きずられていく。...

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『無声期の映画館と音楽』

早稲田の小野講堂で『無声期の映画館と音楽』というイベントが行われた。これは、日本音楽学会の若手研究者を中心に、サイレント期の映画研究者などが横断的に研究してきたことの成果の発表だった。                                      研究の基は、早稲田の演劇博物館に6箱の段ボールがあり、楽譜の譜面で、HIRANOという印が押されたものだった。...

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小津と原節子は無関係

今回、『小津安二郎の悔恨』を出したというと、必ず聞かれるのが、                                 「小津安二郎と原節子は関係があったのか」である。 確かに、原節子は111本の映画に出ているが、彼女の映画として普通に思い出すのは、『東京物語』などの小津安二郎作品だろう。 だが、原節子は小津作品には、たった6本しか出ていないのである。...

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『大菩薩峠・1・2部』 大映版

日曜日は、フィルムセンターに行き、市川雷蔵主演、三隅研次監督の『大菩薩峠』を見る。はじめは、1部だけで帰ろうかと思っていたが、1部のラストで、兄を殺され、その妻の中村玉緒も手籠めにされて、復讐に燃える宇津木兵馬の本郷功二郎と机龍之助が対決したところで終わり。...

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「忠治映画」3本

ラピュタの「映画探偵」特集、月曜日だが休日なので観客が多いと思うので早く行き、10時過ぎについたがやっと端の席に座れる。 廊下の布団席まで出ている超満員。 最初は、1927年の『忠治旅日記・甲州殺陣編』、早稲田の演博所有、1分のもので、忠治と追手の「徒競走」みたいなもの。 次は、失われたフィルム発掘の切っ掛けになった伊藤大輔監督の1927年『忠治旅日記』のフィルムセンターのデジタル復元版。...

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阪神ファンである

1960年代から阪神ファンである。 こういうと、非常に怪訝な顔をされるが、もう少し詳しく言えば江夏ファンであった。 当時、王、長嶋に対して堂々と立ち向かい一人で戦っていたセ・リーグの投手は、江夏だけだったのだ。

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非暴力・反戦映画だった 『座頭市物語』

フィルムセンターの三隅研次特集、座頭市の第一作『座頭市物語』を見るのは20年ぶりくらいで、横浜のシネマ・ジャック&ベティで見て以来である。 子母澤寛の原作は非常に短いもので、半ページほどの「座頭市と呼ばれる男がいた」という程度のものである。 それを一つの映画にしたのは、脚本家犬塚稔の力であり、この方はサイレント時代から膨大な脚本を書かれ、103歳まで生きた方である。...

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『青春残酷物語』

もちろん、大学時代に見ているが、その後はビデオでしか見ていないので、久しぶりに見に行くことにする。                               話は、繁華街で遊んだ帰りに車を拾う遊びをしている女子高生の桑野みゆきが、山茶花究にホテルに連れ込まれそうになったとき、大学生の川津祐介に救われる。 その後、付き合いはじめ、川津のアパートで同棲するようになり、家出して次第に不良になっていく。...

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SMAPの人気に驚いたのは、1992年頃だった

SMAPが解散云々で大騒ぎになっているが、その人気に驚いたのは、1992年の秋頃だった。 パシフィコ横浜の職員と話していて、夏休みにファンクラブのイベントがあり、1週間泊まり込んでいた女性たちがいて大変だったというのだ。 ある日、警備員から話があり、「展示ホールの駐車場に泊まっている若い女の子たちがいるので、どうしよう」ということだったという。...

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『小津安二郎の悔恨』について

先日、あるところで電話していると、「指田さんですか」と聞かれ、 「本読みました、非常に面白かったです。小津の『非常線の女』には驚きました」とも言われた。 『非常線の女』は、戦後の「紀子三部作」などとはまったく異なるモダニズムで非常に驚いてしまうのである。 だが、この1933年の作品のあと、小津はモダニズムを放棄してしまうのである。...

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『橋』

本当は、角川で若尾文子の『死の町を逃れて』を見るつもりだったが、急いで新宿駅を出て、方向を間違えてしまい逆の西口に出て、時間が過ぎたので、阿佐ヶ谷に行く。 監督が番匠義彰なので悪くないだろうと思うと、意外に良い映画だったが、趣旨がよくわからないところがある。 主人公は元海軍軍人の笠智衆で、部下だった冷凍会社社員の渡辺文雄が、笠への「家庭教師」として石浜明を雇うところから始まる。...

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1月30日は、金沢海の公園管理センター会議室に

横浜で、町歩きなどで、横浜の魅力を発見している今井猛彦さんなどのグループ・イマヨコNAVIで、昨年の12月に続き、2回目をすることになりました。 当日は、戦前の小津安二郎作品の『非常線の女』の横浜から始めて、多くの作品に残された横浜の映像を見て、 変わったもの、変わらないものを見てみます。 終わった後は、公園内のカキ小屋で新年会も開く予定です。...

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