昨日、見た『メカゴジラの逆襲』は、女優が二人出ていて、主人公は藍とも子で、映画で見たのは初めてだが、実に下手なのに驚いた。
もう一人、主人公の佐々木勝彦にまとわりつく女性に麻里とも恵がいた。
不思議な名前だなと思いつつ、どこかで見た顔だなくらいにしか思えなかった。
新年会で、「藍とも子は下手だなあ」というと、
「阿川泰子はどうでしたか?」と聞かれ、一瞬「なに・・・」と思ったが、当時の阿川泰子の芸名が麻里とも恵だったのだ。
この映画では、ほとんど台詞もなかったが、1981年の8月に神奈川県立音楽堂で、彼女のコンサートを見たことを思い出した。
学生時代の友人から誘われて嫌々行き、歌は予想通り上手くなかったが、トークは結構面白かったのをよく憶えている。
文学座の後、テレビ映画に出て、萬屋錦之助主演の『破れ傘刀舟』に出て、村娘役だったそうだ。
「てめえ達は人間じゃねえ」の萬屋錦之助の決め台詞を言ったが、上手いのには感心した。
彼女が出ていたテレビのコマーシャルの文句に「コピーは三田」というのがあったが、彼女はコピーすること、女性ジャズ・シンガーを演ずることが上手かったというべきだろうか。