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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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「小津安二郎映画の女性主人公の結婚相手はなぜ出てこないのだろうか」

戦後の小津安二郎映画では、娘を親が嫁にやる話が非常に多い。だが、その嫁に行く女性の相手の男は、姿を現さないことがあり、これはよく考えると大変不思議である。 戦後最初の傑作と言われる『晩春』では、笠智衆が娘の原節子を嫁にやる話で、そのために笠が三宅邦子と結婚するとの嘘を言う。...

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京都でないと戦前の映画は撮影できないな  『日本のいちばん長い日』

桜木町で『日本のいちばん長い日』を見に行くが、かなり混んでいた。 映画の出来はかなり良くて、岡本喜八監督の前作とさして変わらぬ出来だった。                     原田真人の映画は、最初の『インディアン・サマー・さらば映画の友よ』や『おニャン子ザムービー』の頃から見ていて、あまり良い感じは受けていなかった。...

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なぜ、日本は負け、ベトナムはアメリカに勝ったのだろうか

映画『日本のいちばん長い日』を見ていて、日本はアメリカに負けた。 特にその圧倒的な物量に負けたのだと言われたが、同様のベトナムにアメリカは勝つことができなかったのは、どうしてなのかと思った。 一般に近代戦以降は、人口と経済力の大きな方が戦争に勝つと言われている。 かつて1980年代に中東で行われたイラン・イラク戦争がその典型で、当初は軍事力に優れていたイラクが勝っていた。...

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阿南陸相邸は、金沢園だろうか

先日見た『日本のいちばん長い日』は、内容よりも、その舞台、撮影場所に大いに感心する作品だった。 そのほとんどは、京都や舞鶴などの関西地方だと思う。 ただ、メインの阿南陸軍大臣の邸宅は、横浜市金沢区に今でもある金沢園ではないかと思った。             昨日、お会いした河北直治さんも、そうおっしゃっておられたので、多分そうだろうと思う。...

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軍楽隊映画2本 『血と砂』『戦場に流れる歌』

日本陸軍軍楽隊映画を2本見た。1965年の『血と砂』と1975年の『戦場に流れる歌』 軍楽隊は、消防音楽隊と並び、西洋音楽の普及にきわめて足跡があったものである。ナベサダこと、渡辺貞夫も軍楽隊の出身であり、逆に小津安二郎の音楽で有名な斎藤一郎は、自衛隊音楽隊の隊長になっている。...

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スキヤキに行く

今日から、富山県南砺市の福野で行われているスキヤキ・ミィーツ・ザ・ワールドを見に行くので、今週の新規投稿はないので、どうぞよろしく。                             

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スキヤキに着く

富山の南砺市福野で行われているスキヤキミィーツザワールドに着く。新高岡に降りたたときは、大雨で、参ったなと思ったが、すぐに上がったのは、最高!    

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白川郷に行く

8月22日土曜日の午前中は暇だったので、城端線で城端まで行き、世界遺産バスに乗り、白川郷に行く。 途中、数人が降りて行く。 後で、運転手に聞くと、白川郷は世界遺産になり観光客で俗化したので、本物を見に行く方とのこと。 私は俗が好きなので、白川郷に向かう。第一に、この暑さの中を歩くなんて、冗談じゃない。 そもそも、観光には、他人に自己を見せる欲望があり、  それは俗化の第一歩なのである。...

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「スキヤキ・ミィーツ・ザ・ワールド」とは

そもそも、「スキヤキ・ミィーツ・ザ・ワールドってなに」と言う人も多いだろう。 これは、1991年から富山県南砺市の福野で行われている音楽フェスティバルで、円形劇場ヘリオスと植物園芸園フローラルを中心に行われる日本で現在では唯一のワールドミュージックのフェステイバルなのである。...

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シェイク・ローを堪能する

日曜日も午前中は、何もないので高岡に出て、氷見線に乗換えて越中中川で降りて高岡市美術館に行く。土曜日に北日本新聞を読むと、ここで高岡市の勝国寺所有の『洛中洛外図』が特別展示されているというので見に行ったのだ。 私は、旅行に行ったら地元の新聞を読むことにしていて、去年も新聞で富山県美術館で『円谷英二展』をやってゐるのを知って、富山市に行って展示会を見たのである。...

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小津安二郎と原節子は関係があったのだろうか

今度、小津安二郎の本を出したというと、必ず聞かれるのが、「小津安二郎と原節子は関係があったのか」である。 結論的に言えば、全くなかったと私は思う。...

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「まったく分かっていないんだな」と思う

元自民党の武藤貴也が、現在の若者の安保法制反対の運動には「戦後の利己主義の極端な結果がある」というような事をいったそうだ。 だが、これはまったくの間違いである。アメリカの占領、さらに新憲法の制定によって「利己主義」が日本に広まったということはない。...

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『蜂の巣の子供たち』

1948年10月に東宝から公開された清水宏監督作品。 蜂の巣プロという清水の自作プロだが、スタッフは音楽が伊藤宣二、助監督が後に、東宝の怪獣映画の脚本、さらに作詞家になった関沢新一など。 敗戦直後の混乱した下関駅、復員兵の島村俊作が降りてきて、駅周辺に屯する戦災孤児と知り合う。彼らは、駅の周辺であらゆる手段で生きている連中、上には片足の男がいて、大人の女も仲間にされている。...

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「姨捨を通る」

スキヤキ・ミィーツ・ザ・ワールドが終わった翌日、月曜日は横浜に戻るのに、高岡から糸魚川へ出て、北陸新幹線で長野に行った。 この高岡から糸魚川は、実は国鉄ではなく、第三セクターのあいの風トヤマ鉄道、越中宮崎からは、えちごトキめき鉄道になっていて、逆に金沢へは、IR石川鉄道に変わっていて、何と富山県には、城端線や氷見線のような地方鉄道はあっても、かつての在来線はなくなっているのだそうだ。...

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『天皇と軍隊』

2010年に、フランス在住の渡辺監督が作ったドキュメンタリーで、田英夫、中川昭一、ベアテ・シロタ・ゴードンら、すでに亡くなられている方も出てくる。 フランス製なので、国内の記録映画とは違うフィルムも出てくるが、あまり驚くような画面はない。 天皇と軍隊についての新たな視点もないが、昭和天皇が、戦前は日本帝国陸海軍に、戦後はアメリカ軍に依拠していたことは大変良くわかる。...

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中平康を見直す  『誘惑』

一部で非常に評価の高い中平康は、人間と言うか、他人を信じていないので私は好きになれなかったが、これは驚いた。非常に良き作品だった。 原作は、伊藤整の新聞小説で、相当に通俗的な風刺劇であるが、ともかく皮肉な視点と人間観察が面白い。自己の内面をそれぞれの独白でやっていて、非常にユニークである。 主人公の内面を独白で描く映画は多いが、ここでは出てくる主要人物のほとんどが、他人を観察する時に、独白をする。...

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芦川いづみのセーラー服姿は、最高だった 『愛と知の出発』

中平康の『誘惑』に感心した後、続いて『愛と知の出発』も見る。 芦川いづみ、白木マリ、中原早苗が女子高生3人組で、白木は芦川に、いわゆるS的関係を仕掛けるが、拒否される。 大映の若尾文子、南田洋子の「性典映画」的だが、同時に同級生の川地民夫との恋愛もあり、青春映画でもある。 白木マリと中原早苗の高校生姿は少々無理があるが、芦川いづみはセーラー服姿が実によく似あう。...

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軽自動車展示会

先週行った富山県は、自家用車の保有率は全国一だそうだが、中でも軽自動車が多い。 下の写真は、城端線の福光駅裏の駐車場で、まるで軽自動車の展示会だった。                     また、高儀駅は、昔は上下双方向にホームがあったらしく、今は使われていない側の残りである。 やはり、本数の減で使われなくなったものだろうと思う。...

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『日本侠客伝・雷門の決闘』

フィルムセンターの「亡くなられた映画人特集」で、高倉健のヒット・シリーズだった1969年の『日本侠客伝・雷門の決闘』                                                           脚本は笠原和夫と野上竜雄で、監督はマキノ雅弘で、私はマキノがさほど好きではないので、このシリーズも飛び飛びにしか見ていない。...

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アマゾンに評価が出た 『小津安二郎の悔恨』(えにし書房)

アマゾンの本のレビューで、次のように拙書「小津安二郎の悔恨」の評価が載っていた。 もちろん、estさんは、まったく知らない方である。 いずれ、来月にはいろいろな評価が出てくるだろうが、いずれにしても、極めて本の趣旨をきちんと捉えた素晴らしい書評である。 なによりも、こうした普通の市井に住む方に評価されることが一番うれしい。                  カスタマーレビュー 5つ星のうち 5.0...

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