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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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「スキヤキ・ミィーツ・ザ・ワールド」とは

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そもそも、「スキヤキ・ミィーツ・ザ・ワールドってなに」と言う人も多いだろう。

これは、1991年から富山県南砺市の福野で行われている音楽フェスティバルで、円形劇場ヘリオスと植物園芸園フローラルを中心に行われる日本で現在では唯一のワールドミュージックのフェステイバルなのである。

かつては、私が企画し、中村とうようさんにもご参画いただいたウォーマッド横浜、カンバセ―ションがやっていたコンダ・ロータ、さらに大阪の花博以後に地元でやっていた音楽祭、また音楽評論家藤田正さんが関わっていたカリブ海音楽のカリビアン・カーニバルなどがあった。

だが、非常に残念なことに、すべてなくなり、「ワールドミュージックは、バブル時代の仇花だった」などと悪口を言う連中もいるようだ。

だが、ウォーマッド横浜で、中村とうようさんが言っていたように、世界中の優れた音楽を等距離で聴くという精神は、むしろ現在のフジ・ロックをはじめ、多くのフェスティバル、イベントに受け継がれていると思う。

こうした中で、人口5万人、しかも富山県高岡市から、JR西日本のローカル線城端線で30分以上かかる南砺市福野と言う、極めて小さな都市で先端的な音楽イベントが行われてきたのは、非常に賞賛すべきことなのである。

3年前の2013年、初めて福野に行き、土曜日の夕方、福野駅から植物園への数キロメートルの大パレードを見た時、私は大変に感動した。

「これこそ、私たちがやろうとし、そしてできなかったものだ!」と。

それは、ブラジルの楽器隊に先導され、韓国のサムルノリ、アフリカの打楽器とタンザニアの巨大人形など、イベントに直接関連した隊もある。

だが、小中高の鼓笛隊やブラスバンド、地元の神輿まで行進していたのである。「これでいいのである」

どこまでがフェスティバルの趣旨に合致しているか、などとつまらないことを言う必要はない。参加したい者が参加するのがイベントであり、祭りなのだから。

今年も、土曜日の夕方5時から大パレードが福野駅から、ヘリオスの前を通り、フローラル会場へと進んでいった。

沿道は、市民で満員だった。多分、鼓笛隊やブラスバンドの員の家族、関係者なのだろうと思う。

夜、フローラルステージでの、スキヤキ・スチール・オーケストラ、マリのベカオ・カンテットの演奏を聴きながら、実行委員会委員長の橋本正俊さんといろいろと話す。

 

              

やはり、はじまりは当時33億円で福野にヘリオスが作られたことで、何かをしなくてはと、地元青年団、JCのような連中が1991年に実施した。

その時は、ブルンディ・ドラムだけだったそうだ。

その後、試行錯誤が続き、青年団等から完全に音楽好きのボランティアの参加に運営が移行し、橋本さんも、その辺から参加したとのこと。

そして、時代の推移に応じて、内容をどんどん変えて来たことが継続できた理由だと言う。

まさにその通りで、ポピュラー音楽は、時代と共に変化するものなのだから、イベントの中身が変化するのも当然なのである。

8時すぎ、福野から宿泊場所の福光に行くために私は会場を去って福野駅に行く。

城端線は1時間に1本なので、移動は結構大変だが、それも又イベントの楽しみの一つである。

 


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