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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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オーネット・コールマン、死去

オーネット・コールマンが亡くなった、85歳。 フリージャズと言われ、中村とうようさんは、その淵源をテキサスのフィールド・ハラ―だと言っていたが、私は非常に抒情的な音楽だったと思う。 彼は、1986年に来日し、渋谷公会堂で公演をしたが、思ったとおり抒情的で、感動的な公演だったと思う。 終わって出ようとすると、吉本隆明が階段を降りて行った。「へえ、こんなものも見に来るんだ」と少々驚いたものだ。  

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久しぶりに神宮球場に行く

一昨日は、阪神とオリックスの交流戦を見ていて、1-15とあまりにひどい負け方で、昨日は「もうテレビで見るのはよそう」と神宮球場に行く。 全国大学野球選手権が行われていて、決勝戦で、東京6大学リーグの早稲田大学と東京新大学リーグの流通経済大だとある。愛校心はまったくないが、今の早稲田がどの程度の力なのかも見ておこうと思い、神宮に行く。...

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書評が出ています

ドキュメンタリー映画の雑誌『NEO NEO』電子版に私が書いた書評が出ています。 文化人類学者で、コートジボアルの女性歌手ニャマ・カンテさんと結婚された鈴木裕之さんの本『恋する文化人類学者』についてで、小津安二郎が、戦後なぜ娘を結婚させる話の映画を作り続けたか、についても書いたものです。 http://webneo.org/archives/32469...

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高橋治、死去

高橋治が死んだ、86歳。 訃報には、直木賞作家と付いていたが、言うまでもなく、彼は、松竹大船撮影所の監督だった。 大島渚、吉田喜重、篠田昌浩、田村孟らの松竹ヌーベルバーグの一人というよりも、兄貴的存在だったと思う。 彼は、入社は篠田と同期だったが、松竹の中で新しいことを起こそうと最初に考えた人間だったようだ。...

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「土地に杭は打たれても心に杭は打たれない」

安保法制で、何を血迷ったのか、砂川事件判決を持ちだしてきた安倍政権だが、まさにやぶ蛇である。                     砂川判決は、集団的自衛権を認めたものではなく、日米安保条約のような事項は、高度に政治的判断の問題で、司法には馴染まないというのが判決の趣旨だからである。 それすらも知らなかったのとは驚きである。...

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本当に良くなかった政党はどちらなのだろうか

大阪市長の橋下氏が、自己のツイッターで以下のように「民主党は日本の国にとってよくない政党」と書いたそうだ。                       書くのは自由だが、客観的に見て、新自由クラブ、日本新党から多数の新党ができては消えたが、中で一番罪悪を残したのが日本維新の会であることは間違いないだろう。...

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弁護士は依頼者の代弁者で、正義の味方ではない

最近、大阪市の橋下市長をはじめ、弁護士の言動が問題となっているようで、「弁護士なのになぜ」と疑問を持つ方もいるに違いない。 だが、弁護士は、本来事件の依頼者の代弁者であり、正義の味方でもなんでもないことを経験したことがある。 港湾局の財産担当係長をやっていた時だから、多分1981年頃だったと思う。 某市会議員からの電話があり、財産のことである人に会ってほしいという。...

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平和島に海水浴に行ったことがある

今朝の東京新聞に、江戸川区葛西臨海公園での海水浴を実験的に行うことが出ていたが、私は大井の平和島で海水浴をしたことがある。 父親が連れて行ってくれたと思うが、小学校に上がる前だったので、1953年頃だろう。 多分、京急の平和島駅からだと思うが、かなり歩き、赤い橋を渡って島に着いた。 葦簀張りの海水浴場の店があり、ちゃんと海水浴場になっていたが、今は平和の森公園になっているところあたりだと思う。...

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『青銅の基督』

長与善郎の小説の映画化で、脚本は斎藤良輔、監督は渋谷実である。この映画は、以前に映画館で見たことがあるが、フィルムの状態が悪く落ち着いて見られず、面白いと思わなかった。 だが、今回見てあらためて渋谷実の実力を感じた。というのも、江戸時代のキリスト教信者の迫害、弾圧という重い「思想的な」作品を娯楽映画として面白く見せていることである。...

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『東海道四谷怪談』

見ようと思いつついろいろと用があって行けなかったのだが、一昨日にやっと行く。平日の昼間だが、ほぼ満員で、内野聖陽の人気が良くわかる。 お岩は秋山菜津子で、新劇系でやるとすれば、多分一番の実力女優だろうが、ニンは違うと思うが。                     話は、ほぼ原作通りで、3時間に入るように短縮した程度の脚色のようだ。...

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『古都』

山口百恵の引退記念のは見ていたが、岩下志麻のは、初めて見た。好き嫌いはあろうが、役柄としてはこちらの方が話に合っていると思えた。 というのも、川端康成の原作は、多くは抽象的、観念的であり、リアリスティツクな役者の山口百恵には相応しくないからだ。 『伊豆の踊子』だけは、かなり土俗的な話なので、百恵にぴったりだったが。...

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「この映画、好きなんだよ!」

先週の土曜日、南区大岡地区センターで、美空ひばりの講演というか、映像、音楽で彼女が「演歌の女王」ではなく、世界中の音楽を歌った歌手であることのイベントをやった。 その時、今度出す本のチラシも配布しておいたのだが、私より少し年上の男性が、チラシを持って来て言った。 「この映画、大好きなんだよ!」 もちろん、小津安二郎の『東京暮色』のことである。...

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今日は夏至で・・・

今日は夏至で、英語で言えば、midsummer である。 だからシエークシピアの「midsumer nights dream」は、真夏の夜の夢で、昔は「真夏の夜の夢」と訳されていて、家にあった昔の『沙翁戯曲集』でも「真夏の夜の夢」となっていた。 だが、このmidsummer...

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『軍艦島』

森下の渡辺信夫さんの私立図書館の眺花亭で月1回行われているイベントに行く。 その夜は、長崎の軍艦島のテレビ映像で、大部前に作られたものらしいが、相当に詳しく内部をレポートしている。 軍艦島は、正式には端島の名の三菱鉱業の炭鉱で、きわめて高質な石炭を産出した高島炭鉱の鉱山である。 明治時代からあり、当初は端島の北東部の中の島に炭鉱が作られたが、水が出るとのことで端島に移り、本格的に鉱業が開始された。...

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『弥次喜多道中記・化け姫騒動』

1955年、東宝の添え物の時代喜劇を作っていた宝塚映画作品。原作は秋田実、脚本は倉谷勇、監督は大都映画以来、最後は東京映画で『駅前シリーズ』を量産した佐伯幸三。 夢路いとし・喜美こいしの弥次喜多が東海道中をして遠州あたりに来る。そこで、まずゴマのハエに財布を盗られたという女に会い、旅籠に連れて行って、風呂に行っている間に二人は財布を盗まれる。...

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ムバラク1人、アメリカ5人、日本18人

放送大学の高橋和夫先生の『現代の国際政治』は、非常に面白いので必ず見ているが、今回は2012年にチュニジアから起きた「アラブの春」だった。 エジプトでは1983年以来のムバラク大統領の独裁政権が終了したが、この間にアメリカでは5人の大統領が出た。 日本は、鈴木善幸以来、菅直人まで18人の首相が交代したとのこと。...

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『素浪人罷通る』

フィルムセンターの「逝ける映画人特集」、今日は昨年、高倉健のご逝去の裏でひっそりと亡くなった片山昭彦で、吉宗のご落胤の天一坊を演じる。 この作品を見るのは3回目で、昔々に横浜の大勝館で見て感激し、数年前にCSで見て感動がなく、今度はどうか心配だったが、非常に感動した。...

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戦後は三船敏郎だろうが、日本映画史では阪東妻三郎だ

三船敏郎がハリウッドの殿堂入りするとのことで、これは文句のないところだ。 ただ、サイレント時代からの全部の日本映画史を通じては、やはり阪東妻三郎になるだろう。                         役者としての芝居の上手さ、アクションの鋭さ等では三船だが、役者としての大きさでは、バンツマにかなう者はいないと思う。...

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土曜日は忙しかった

先週の土曜日は、午後南区の大岡地区センターで「J・ポップの源流としての美空ひばり」をやった。 彼女を「演歌の女王」としてではなく、世界中の曲を歌った歌手として、映像とCDを使って講演したが、好評をいただいた。...

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『昭和天皇』 古川隆久 中公新書

昭和天皇をその誕生から、死までを記述したもの。著者の古川先生は、今は保守派となってしまった伊藤隆の弟子なので、内容について危惧を抱いたが、きわめて公平に書いてある。                         ただし、あたうる限り、天皇を平和主義で、欧米志向の人間としているが、果たしてその実像はどうだろうか。...

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