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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『坊ちゃん』

夏目漱石の小説『坊ちゃん』は、全部で5回映画化されているが、その最初で1935年のPCL作品。 1953.08.12 坊っちゃん 東京映画 丸山誠治 1958.06.15 坊っちゃん 松竹大船 番匠義彰 1966.08.13 坊っちゃん 松竹大船 市村泰一 1977.08.06 坊っちゃん 松竹=文学座 前田陽一...

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日活がポルノになった内在的理由 『娘の季節』

1968年の日活映画で、併映は『スパイダーズの大進撃』である。この頃も、結講日活を見ていて、『かぶりつき人生』と『ネオン太平記』の時は、両方ともモノクロで、館内はガラガラで「日活も大変だな」と思ったものである。 さて、この和泉雅子と杉良太郎主演の映画を見ると、後に日活がロマンポルノに移行した内在的な理由がよくわかった。...

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『まなざしの旅 土本典生と大津幸四郎』

1950年代末、日本映画界でドキュメンタリーへの理解も関心も極めて薄かったことを冒頭の土本典生、黒木和雄との座談会で、佐藤忠男が述べている。「ただ、岩波映画というところでは、普通とは違う実験的なものを作っているらしいぞ」と聞こえてきていたとのこと。...

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昨日は、横浜大空襲の日だった

昨日、5月29日は、1945年に横浜が米軍のB29等の爆撃機によって空襲された日だった。 朝の8時すぎに500機の大編隊で襲ってきたというのだから嫌になるが、日本軍は完全に制空権を喪っていたのだ。 東神奈川駅、平沼橋、港橋(市役所)、本牧国民学校、そして吉野橋を目標に爆撃し、その火災による噴煙は、野毛山の上まで行ったという。 火災のおみならず窒息で亡くなられた方も多かったそうだ。...

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行きは大変、帰りはもっと大変だった

金曜日に、主催者の田中勝則さんから土曜日のイベントのメールが来ていて、天気が非常に良かったので、中村とうようさんのムサビでの『ポピュラー音楽の世紀』の関連イベント「世界の蓄音機」に行くことにする。                          前に、とうようさんが亡くなられた時の展示会の際は、国分寺駅からバスで行ったので、今度は東急線・副都心線・西武線で行くことにする。...

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和田監督の温情が敗戦の原因

昨日は、前日に出かけて少々疲れたので、午後はCSで西武・阪神戦を見ていた。 能見が調子よく、西武の失策などで、なんとか4-0で6回まで行った。 だが、5回に途中で手の指を何度も見るシーンがあり、そこからコントロールと球の切れが悪くなった。多分、指のマメに故障が起きたのだろうと思う。...

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『新撰組』

1969年12月、三船プロの製作、東宝で公開された時代劇、もちろん三船敏郎の主演である。監督は元東映の沢島忠で、彼は鶴田浩二と俊藤浩二一家によって京都を追われて、この時期は美空ひばりの劇の作・演出と東京で東宝系で映画を撮っていた。 脚本は、松浦健郎となっているが、もちろん彼ではなく、弟子たちの共作だろう。...

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井上真央は、司会者に徹すれば良い

大河ドラマの『花燃ゆ』の評判が良くないようだ。 今どき、長州の連中のことをやるのは、NHKの安倍晋三へのゴマすりだとの批判もあるが、井上真央は良く演じていると思う。                                             ただ、問題は、どうやっても主人公になりえない吉田松陰の妹を中心に据えていることである。...

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『龍三と七人の子分たち』

北野武監督の最新作だが、面白いと思えば面白く、つまらないと思えばとてもつまらない。私は、途中で寝てしまった。                       引退して息子と同居している元ヤクザの藤竜也が、昔の手下を集めて、若い愚連隊の関東連合と戦うもの。...

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『母のおもかげ』

1959年、大映での清水宏作品で、彼の遺作である。東京の下町、隅田川の河口の町、水上バスの運転手で妻を亡くし、小5の男の子と暮らしているのが根上淳。                  彼の伯父で、豆腐屋の親父で病院に出入りしている見明凡太郎が、病院の食堂の未亡人で女の子持ちの淡島千景に、根上との再婚話を持ってくる。...

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「万世一系は、側室の存在によっていた」

朝は、ろくなテレビもないので、よく放送大学を見ているが、先日『ヨーロッパの歴史 神の国から人の国へ』を見ていて、「ああ、そうか」と思った。 山梨大学の先生の草野卓のご説明で、 「アジアでは何人もの夫人がいたので、王家の血が絶えることはなかったが、欧州では一夫一妻制だったので、王家の血が絶えることがしばしば起きた」...

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『盲目長屋梅加賀鳶』

CSで録画していた旧作、中村富十郎、中村吉右衛門、中村又五郎らによる黙阿弥の世話物の名作。 冒頭は、加賀鳶らの喧嘩の仲裁に吉右衛門が出てきて目出度しと言うだけで、中身が何もないのが凄い。見た目の美しさといなせさ、連ねの台詞の面白さだけである。...

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やはり目蒲線よりも先だった

先週の土曜日に都立小山台校の2・3年の時のクラス会があった。50人中、2人が亡くなっているが、残り48人中20人が出席。 欠席の方は、それぞれに理由があるとのことだが、やはり親や配偶者の介護というのが多かったとのこと。 もちろん、在学中のことなど、いろいろ出たが、その中の話題の一つが、「武蔵小山駅の方に正門がなくて、全く逆側に立派な正門があること」だった。...

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『充たされた生活』

衛星劇場の松竹の「蔵出し映画特集」、以前ラピュタで見たが、やはり映像の美しさ、武満徹の音楽の抒情性、そして羽仁進の演出の斬新さにはあらためて打たれる。 ただし、筋は安直だが、原作が石川達三なので、仕方のないところだが、ともかく有馬稲子がきれいである。 この作品や渋谷実の『もづ』あたりが、彼女の美しさのピークだったと思う。...

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フジテレビはなぜダメになったのか

先日、ある人と会い、いろいろな話をしたが、その中で「フジテレビの低迷の原因について」も出た。                        結論は、「デジタル化で、チャンネルが一番後ろになったこともあるが、やはりお台場に移転したことだろう」となった。 思いだすのは、以前岡田則夫さんにお聞きした話である。 岡田さんは、学研に勤務していていたことがあるが、学研の本社は、大田区馬込にあった。...

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『新宿 わたしの解放区』 佐々木美智子 寿郎社

新宿のゴールデン街が全盛だったのは、1960年代後半のことだが、実は私はそれほど行っていない。 早稲田の映研に入り、最初に小茶に連れて行かれたのと、卒業してから一緒に芝居をやっているのに街の常連がいたので、1970年前後によく行ったくらいだ。...

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和田一浩、2000本安打

中日の外野手和田一浩が、2000本安打を達成した。 45人目であり、巨人の選手ではないので、扱いは極めて小さいが、これはなかなか大した記録だと私は思う。                            巨人の天才高橋由伸が、ほぼ同年代で、和田とは異なり、大学を出てそのままプロに入団しているが、まだ1,700本台で、到底2,000本には届かずに引退になると思えるのだから。...

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あじさい、バラ、菖蒲

梅雨の晴れ間の日、バスツアーで東京に行く。あじさい、バラ、菖蒲である。 まずは、白山神社のあじさい。あじさい祭りは有名だそうで、かなりの人出だった。                   境内には、紀元2600年奉祝の碑があり、白山三業地組合と指ヶ谷町内会の寄付によるもので、この白山下もかつては花街があり、有名だったのだ。...

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ブラジルの道路のようにしないと駄目だな

北海道の砂川市の日本一長い直線道路で、飲酒運転、スピードの出し過ぎの馬鹿者が軽自動車にぶっかって大事故を起こした。 こうなると来るのが厳罰主義だが、その前にやることがある。 道路の改良で、ブラジルでは都市間の直線道路から、町に入るところでは、よく小山のような畝があり、そこでぶつかるようになっていることがあるそうだ。 速度を出し過ぎていると、車の底を打って傷つけてしまうこともあるわけである。...

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『技斗番長 活劇映画行進曲』 高瀬将嗣  洋泉社

高瀬将敏と言えば、日活でタイトルのラストで、必ず技斗・高瀬将敏と出ていた方であり、言うまでもなく著者は彼の息子である。                      この技斗という言葉、スタッフとしての職も、高瀬将敏が作り、会社にに認めさせたものだと言う。1922年に名古屋の博徒の家に生まれた彼は、チャンバラ映画が好きで、家出をして京都に行き、市川右太衛門の右太プロに入り、映画人生を始める。...

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