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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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土曜日は忙しかった

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先週の土曜日は、午後南区の大岡地区センターで「J・ポップの源流としての美空ひばり」をやった。

彼女を「演歌の女王」としてではなく、世界中の曲を歌った歌手として、映像とCDを使って講演したが、好評をいただいた。

 

                      

終わって品川に行き、東京海洋大学での「日本映画学会・例会」に行くが、東海道線から港南口、そしてタクシー乗場まで行きつくのに20分もかかってしまい、会場に着いた時は、岡山大の世良さんの沖縄の映画についての発表が終わった時だった。

1960年代には、関喜譽仁や西条文喜など、日活や大映で上手く監督をできなかった人たちが沖縄で作品を作っているのが興味深い。それは、後に日活等から香港、台湾の映画界に多くの監督が行ったことの先駆けだったのかと思う。

最後は、スタジオジブリの野中部長の発表で、ジブリの内部の興味深いお話。ジブリは、結局宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫の3人の会社なのだという。

作品は、近年制作委員会方式が多いが、ジブリに特徴的なのは、電通と博報堂が共に構成員であるが、これは元徳間書店の徳間康快氏のお力だったことなど。

懇親会に行くため、歩いて天王洲アイルまで校内を歩くが、女子学生がいるので、聞くと最近は、この東京海洋大も女子学生が多いそうだ。

昔は、連合赤軍で死刑囚の坂口弘のような地方の男が多かったのだが。

天王洲アイルのアイリッシュ・パブでは、拙書のチラシを配布するが、さすがに皆さん小津安二郎映画を見ているので、多様な反応があった。

帰りは、出版社の塚田さんと品川駅前に出て飲むが、東口に一筋だけ、昔の飲み屋が残っているところがあった。

かつては、東京新聞本社、コクヨホール、食肉市場などしかなかった品川の東口も大きく変わった。

港南口に出るには長い地下道があり、それも完全になくなったが、熊井啓の監督作品で、歴史解釈の大間違いの『日本の熱い日々・下山事件』に出てくるので、ご覧になる時はぜひ気を付けて見て欲しい。

 


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